東京のどこへ住む? 水害・洪水の観点から

洪水ハザードマップの例 神田川流域 生活

はじめに

さて、東京で仕事をしようと何となく決めたものの「土地勘」は全くありません。いろんな観点からどこに住むかを決めなくてはいけません。

職場へのアクセスとか、家賃の問題、子供の学校の問題など様々な視点から考えなければなりませんでしたがどこから手を付けてよいのやら。

で、まずは自然災害的なところから手を付けることにしました。

水害(河川の氾濫)

地震、津波、火災なんかも思いつきましたが、まずは水害・洪水(河川氾濫)から調べにかかりました。
なんとなく、「川の近くが危なそう」とか、「標高が低いところは危なそう」位の事はすぐに思いつきますが、いかんせん地理が分かりません。

東京との川と聞いて地方在住の自分として思いついたのは「荒川」「多摩川」「江戸川」「隅田川」「神田川」位でした。しかも名前だけでそれがどこを流れている川でどの程度大きな川なのかなどは全く分かりません。

近年、「ゲリラ豪雨」といった気象現象をよく聞きます。
温暖化の影響などで、狭いエリアに短時間・大量の降雨をもたらします。
それと関連して、自分としては都会の洪水と言えば、
「都会の真ん中をコンクリートで囲まれた「大きな溝」のような川が突如氾濫する。」というイメージを強く持っていました。

地理のお勉強 をするつもりでまずは東京の河川の概略を調べました。

東京都の河川

まずは、大きな川は2つです。

① 荒川;埼玉県の秩父の山を源流とし埼玉県を貫き東京の東を流れて東京湾に注ぐ

② 多摩川;東京都の西の最高峰笠取山付近を源流とし東京の二分するように流れて途中から南へ流れを変えて神奈川県との県境となり東京湾に注ぐ

この二つの河川とその支流が主に東京を流れていることになります。
ほとんどの小さな河川が、何らかの形で、この二つの川に流れ込むのですが、例外もありました。

Google mapsを拡大縮小しながらスクロールすると、渋谷川や目黒川といった川は、これらの大きな河川の支流ではなく、都心を源流として直接東京湾に注いでいるということも調べてみて初めて知りました。

渋谷川や目黒川はいわゆる「コンクリートで囲まれた大きな溝」のような川のようです。

また、地方在住の自分でも名前をよく知っている「神田川」も地図上を上流にたどっていくと、これまた有名な「井の頭公園」に到達。

昔は、河川の近くが生活用水を得る意味でも暮らしやすかったのかもしれません。

水害(洪水)って結局どれぐらい危ないのか?

治水の技術が高度なはずの現代ですが、昔からそこに住んでいたわけではない新参者としては、わざわざ川の近くかつ標高の低いところに住みたいとはやっぱり思えません。

が、それでは全く主観的判断であり客観的意見というには程遠い感じです。

そこで出てくるのが「ハザードマップ」です。

東京都建設局のHPにまさにそのまんまの「洪水ハザードマップ」が掲載されています。

例;神田川流域浸水予想の一部 上記ハザードマップから引用

洪水ハザードマップの例 神田川流域

 

このハザードマップは、複数の想定(視点?)で作られているとされ、各区・市が詳細な浸水可能性が掲載されています。
大きく分けると、大河川が氾濫したパターン(各河川毎に想定)と、集中豪雨による内水氾濫のパターン(河川の堤防が決壊しない場合でも、下水が処理しきれずにあふれかえるパターン;都市型水害)に分けて詳細に検討されています。

「平成12年の東海豪雨級の降雨があった場合」とか「200年に一度の大雨」という厳しい想定ではありますが、例えば

  • 渋谷駅周辺;集中豪雨「2m以上」
  • 日比谷公園前;荒川決壊(200年に一度の大雨レベルの場合)「1-2m」
  • 東京スカイツリー付近;荒川決壊(同上)「3m」

となっていました。

すべてを検討するわけにはいきませんが、概して言えることは結局

  • 大河川近くは、堤防が決壊した場合は危ない。(5m以上浸水などという予想もある。)
  • 大河川近くでなくとも、内水氾濫の場合は意外な場所が危険な可能性がある。

という、自分としては至極当然の結論に至りました。

まとめ

東京のどこに住むべきかを決めなければならない際に、「洪水ハザードマップ」は参考になりそうです。

候補となる住所がある程度絞れてきたならば、その際の取捨選択に消去法的には使えるかなあと思いました。

必要以上に恐れてはいけませんが、備えは必要ですね。

また、副作用というかおまけとして得られたことは、地図を眺めていると地理感覚が少しは身についてくるということでしょうか。東京移住をお考えの方々、ハザードマップを眺めるのも悪くないです。

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