マンションの換気用吸気口のフィルターを静電タイプに交換

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィンに交換 モノ

はじめに

マンションの部屋の壁にある「吸気口(換気口・給気口)」には、フィルターが付いていますが、

最初からついていたフィルターより性能がよさそうな

静電フィルターに交換してみました。

PM2.5とか花粉とか少しでも除去できるといいのですが。

 

マンションでの換気の仕組み

以前住んでた田舎の戸建てでは、「吸気」は2階の天井に換気扇が付いてそこから行われていました。「外気の取入れ」はそれぞれの窓のサッシに付いた換気口から取り入れる仕組みでした。

一方、新居マンションの場合は、トイレ・洗面所・浴室の換気口から室内の空気が吸い出されて、リビングや各個室の給気口から外気を取り入れる仕組みになっていました。

UNIX 吸気口 開閉
↑;こんな四角い吸気口が窓側に面した各部屋に設置されています。ここから外気が流入してきます。 は完全に閉じた状態で、が開放して吸気しているところ。

新居のマニュアル・取り扱い説明書集をめくってみると、UNIXという創業が昭和39年の老舗の換気口・フィルター・防音材の会社の製品(PRP-AWSFH)であることが判明。

洗面所の換気口と24時間換気
↑;逆に洗面所・トイレの天井にはここから部屋の空気が出ていく排気口があります。洗面所には、浴室暖房・乾燥機のコントローラーに24時間換気のスイッチがありました。

確か、マンションの内覧会の際に換気の件についてはスタッフからレクチャーを受けた記憶があります。「マンションは気密性が高いので基本24時間換気をしてください。各部屋の吸気口も台風等の時以外はOpenにしておいてください。」と指示されました。

指示通り、入居以降は24時間換気をしています。

で、意外だったのは、結構な流量があるということ。

「これは時間が経つと吸気口周囲の壁が汚れそうだな・・・。」というのがまず感じた点でした。

 

吸気口・排気口の初めての掃除

入居1か月ちょっと経過したところで、一度吸気口の掃除・手入れをしてみようと思い立ちました。

UNIX 吸気口 取り外し
↑;スポッと筒状のモノが引き抜けました。

 

UNIX 吸気口 壁の中
↑;これはリビングのもう少し径の大きい吸気口ですが、同様に筒状の部品を取り外すと、外界に通じる穴が開いています。

 

UNIX 吸気口 外側金属製カバー
↑;吸気口の外側です。雨等が吹き込まないように外側にはカバーが付いていました。

UNIX 換気吸気口 機構部
↑;取り出した部品の拡大。フィルターが付いています。この円筒状の部品は結構長いので、フィルターもそれなりの厚さがあるのかなあと思いきや・・・。

 

UNIX 換気吸気口 機構部フィルター
↑;フィルターは、「意外と薄いかも・・・」です。

 

UNIX 吸気口 不織布フィルター表裏
↑;フィルターの表裏。 外気に触れる面(右)はすでにかなり黒く汚れています。内側面はまだ比較的きれいな状態。(入居一か月強しか経過していませんが。)・・・外気ってかなり汚れているのだと実感。

 

UNIX 吸気口 不織布フィルター
↑;光の透け具合だけで性能を語るわけにはいきませんが、これぐらいの厚みです。(後述しますが、花粉などの除去能力は十分あるとされています。)

 

UNIX 換気吸気口 機構部室内側にもホコリ
↑;フィルターの室内側にもこのような細かい「ホコリ」が付いています。「フィルターがあってもホコリが付いてしまう。」と考えるよりは、「フィルターのおかげでこの程度で済んでいる。」と考えた方がよいのかも。

これらのホコリをふき取ってきれいにしました。

付属のフィルターがなんとなく頼りなく感じたので、もう少し何とかならないかを検討していくことにしました。

 

純正の交換用フィルターを調べてみました。

製造している会社であるUNIXのサイトで調べてみると、このタイプの換気口に装着できるフィルターは3種類あるようでした。

UNIX フィルター色々

公式サイトでは、3種類のフィルターが解説されていました。

これによると、

  • メッシュフィルター
  • 不織布フィルター(デフォルトで付属していたフィルター)
  • 静電フィルター

の三つに分かれるとのこと。

より細かい塵・粒子を取り除きたいならば「静電フィルター」ということになるのですが、良いことばかりではないようです。

メッシュフィルターは、家庭用エアコンのフィルターでも見たことがあるような樹脂製のフィルターで、花粉等の細かい粒子は補足できません。しかし、水洗いして何度でも使うことが出来ます。一方静電フィルターは使い捨てで再利用は不可能

また、「集塵性能が高い(より細かい目)」ということは「空気抵抗が高くなること」と関連しています。あまり高性能にすると結果として換気量が低下する可能性が出てくるという本末転倒なことに。

しかし、家族に花粉症持ちがいるし、PM2.5とかも気になります。より高い集塵性能をと考えていたので、純正品から選ぶならば「静電フィルター」で行こうと決心。

 

他社製の後付け汎用フィルター

一方で、後付けで汎用的に幅広い会社の吸気・換気口に適合するフィルターも結構いろいろ売ってました。

3M フィルタレット シリーズ

3Mはアメリカの会社。ポストイット等が有名ですが、個人向けの商品だけでなく業務用の製品も多数あります。

少し話がそれますが、化学兵器対策用のガスマスクの吸収缶や化学防護服といった製品等を調べた事がありました。(記事はこちら

その際にも「3M」の製品が出てきたので、多分防塵マスクやフィルターも扱っているのではと思いましたが、3M製の家庭用フィルター、ありました。

それが「フィルタレット」シリーズです。

既存の換気口の室内側に蓋をする形で後付け(アドオン)で取り付ける方式。後付けといってもそんなに難しい作業ではなく「コマンドタブ(3Mの粘着テープ)」で張り付けるだけ。

グレードと脱臭機能の有無で製品群に分かれていました。

さらにその上、「エアコン用(エアコン本体のフィルターに上乗せして使う)」「丸形吸気口用」「角型吸気口用」と用途別でも製品が分類されており結果として、結構たくさんの商品があります。

3M フィルタレット カタログ3Mカタログから

グレード別の粒子補足能力を示した図が3Mの製品サイトにありました。

  • スタンダード;2μm以上
  • ハイグレード;0.3μm以上
  • プレミアム;0.1μm以上

こうやって見ると、ハイグレードでもPM2.5を十分除去できそうな印象です。他社のフィルターが、あまり補足できる粒子の大きさを明言していないものもある中で、きっちりと「○○μm以上」と書いてあるのは安心感があります。

 

参照;3Mフィルタレット公式サイト

 

さて、3Mフィルタレットの特徴としては、「エアコン用フィルター」もラインナップにあることかと思います。空気清浄機がない場合でも、エアコンにこのフィルターをセットすれば、

  • 外気からの粉塵の侵入は「給気口用」で防止し、
  • 残った室内の粉塵は「エアコン用」で取り除く。

という、2段構え作戦が可能。

 

純正静電フィルターか、3Mのフィルタレットか・・・。

どっちにすべきかかなり悩みました。

価格

  • UNIX純正静電フィルター;(10cm径)1,000円
  • 3Mフィルタレットプレミアム交換用1800円程度(10枚入り)・・・一枚当たり180円!!

値段では圧倒的に3M製品に分がありそうです。

 

性能

  • UNIX純正静電フィルター;DEPやPM2.5も補足できるとあります。捕集効率 95%(質量法/JIS 15種)PM2.5:50%(計数法/0.5μm)
  • 3Mフィルタレットプレミアム;0.1μm以上補足可能とありますが、補足の効率は自分が調べた限りは分かりませんでした。

これは正直、判断不能です。 両社ともすべての粒子を取り除くわけではなく「低減する。」としか記載されていません。純正品の静電フィルターはデータを出しているという点はかなり好感が持てます。PM2.5の補足は50%とあります。これは「半分も」と考えるべきなのか「半分しか」なのか・・・。

例えば高性能マスクとされるN95マスクだと、「0.1μm~0.3μmの粒子を95%捕捉」 といった性能があるそうです。使い捨てにするマスクと数か月使うフィルターを同レベルで比較してはいけませんが・・・。

 

耐久性

  • UNIX純正静電フィルター六か月。清掃しての再利用は不可能。
  • 3Mフィルタレットプレミアム二か月。・・・「十分な給気が得られなくなるのでフィルターが汚れたまま使用しないでください。また、汚れていなくても使用期間2ヶ月でフィルターを交換してください。(1.5〜2ヶ月が使用期間の目安です)」・・・このように説明されています。

耐久性は純正品の勝ちですが、3M製品は安価なので頻繁に取り換える手間さえいとわなければ問題ないとも考えらえます。

 

悩みましたが、最終的にはUNIX純正の静電フィルター<トレフィン> を選びました。

  • 純正品は高価だが、折りたたんだ構造で表面積を稼いでいておそらく流量(空気抵抗)や耐久性にも良い影響がありそう。
  • 純正品には各粒子の「捕捉率」の記載があったこと。

あたりを重視して決めました。

 

UNIX純正静電フィルターに交換

Amazonでも買えるみたいでしたが、公式サイトのオンラインショップで購入。

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィン パッケージ
↑;フィルター一個ずつ包装されていて、使用直前まで開封しないように書いてあります。(静電フィルターというだけあって開封するとホコリを吸ってしまうってことでしょうか。)

 

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィン 屋外側面
↑;静電フィルターの屋外側の面。白い不織布より高密度っぽいフィルター素材が折りたたまれる形で装着されています。

 

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィン 室内側面
↑;こちらはフィルターの室内側面。

 

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィンと不織布フィルター
↑;左が最初から付属していた不織布のフィルター。 右の静電フィルターがかなりゴツイ感じで、見た目だけでも「頼りがいがありそう。」に感じます。

 

UNIX 換気吸気口 静電フィルタートレフィン 3つの吸気口をすべて交換
↑;リビングダイニングの径150mmが一ヶ。個室の径100mmが2ヶ。合計3ヶの不織布フィルターを、静電フィルターに交換。 交換作業自体は簡単で「外して、はめるだけ」で全く問題なく終了。

参照;UNIX公式サイト

 

 

まとめ

マンションの換気用の吸気口のフィルターを付属の不織布タイプから静電フィルタータイプに交換してみました。

UNIX社製の純正静電フィルター<トレフィン>を購入。交換作業は極めて簡単でした。

今回調べてわかったことは、

  • 吸気口のフィルターですべての粉塵を取り除くことは不可能

ということ。

自分の購入したUNIX純正の静電フィルターでも粉塵除去率(捕捉率)は95%

ちなみに、この場合の粉塵とはJIS規格の試験用ダストで7μm程度の大きさの関東ローム(土埃)、カーボンブラック(すす)、コットンリンタ(綿埃)を含むそうです。

それらよりかなり小さなPM2.5では捕捉率は50%しかありません。

本気で室内の空気をきれいにしたいならば、どのみち空気清浄機との併用は必須だなと感じました。(特にPM2.5を少しでも軽減したいなら)

では、吸気口フィルターはムダなのかというとそうではないと思います。30μm程度の花粉等、大き目の粒子やPM10に関してはかなり取り除けそうですし、空気清浄機のフィルターの負担軽減や、吸気口周辺の汚れの防止等には十分役立ってくれるのではないかと期待しています。

さて、一般論として空気中の粉塵は粒子径が小さいほどより肺の奥まで到達し、かつそのまま沈着する確率も高くなるとのことですが、どこまで細かい粒子の補足にこだわるべきなのか難しい・・・。PM2.5より小さい粒子があきらかに何らかの病気の発病や健康を害するという結論には至っていないという報告もあり、今後の報告を待つ必要もありそうです。まあ、それまでは「できるだけ取り除く」方針でもいいかなと考えています。

実は、今回交換した吸気口以外にも、レンジフード連動の電磁シャッター付きの吸気口がもう一つ残っているのですが、それの付属フィルターもアップグレードしてみたいと思っています。