BioLite SolarPanel 10+ (携帯用ソーラーパネル)を買いました。

BioLite SolarPanel 10 plus 発電中モノ
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はじめに

登山・ハイキング用の非常予備電源を探していました。

一方で、災害対策(地震、洪水、落雷・・・)や北朝鮮からの攻撃への備えも兼ねることができるかも?ということで、携帯用のソーラーパネル

  • BioLite SolarPanel 10+

を入手しました。

 

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携帯用ソーラーパネルを購入するきっかけ

自分は、登山(といっても、本当に高いところはニガテでハイキングに近い)にも出かけます。

「ソロ登山」のスタイルで、遭難した場合ヤバイ単独行動のパターン。

そのため、電話もスマホと登山用のガラケーの二段構えで用意しています。

が、最近はスマホのGPSを用いた登山用アプリも頻用していて電池の減りが早い・・・。

そこで、何とかしよう思い立ったのがきっかけでした。

 

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モバイルバッテリー主体か、ソーラーパネル主体か。

まず思いついたのが「モバイルバッテリー」を持ち歩くこと。

商品検索をしていると、「ソーラーパネル付き」で「10000~20000mAh」の容量を持つ製品が数千円で販売されているのを見つけました。

 

例えば、アマゾンだとこんな感じ。

しかし、これらはあくまでも「モバイルバッテリーを主体」に「非常用のソーラーパネルが付属」しているというコンセプト。

商品説明を読んでもみてもソーラー充電の効率は悪いので非常時のみの使用をおすすめします。」とか「 注意:太陽パネルの転換率を考えて、急いで充電される場合は、電源で充電することをお勧めします。」などと記載されています。

この手の製品はソーラーパネルはあくまでおまけなので、パネルの出力すらわからないものも多いのですが、記載されている物でも「5V、200mA(1W)」と低出力。(パネル面積を考えれば当然か。)

あくまで、非常時用と考えればこのコンセプトでもOKかと思ったのですが、今後テント泊での登山なんかもちょっと考えていたりして、もう少し「実用的な発電能力」のある製品がないかと探していました。(アウトドアで電力を気にするのは「なんちゃってハイカー」なんでしょうが・・・。)

また、各種災害時の停電に備えたり、それこそ最近の北朝鮮情勢の悪化で核攻撃や発電所への破壊工作などで停電があった場合にも役立てようと思うと「それなりの発電能力」が欲しいなあと。

それで見つけたのが、BioLite SolarPanel でした。

 

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ちなみに、「携帯することはあきらめて」「災害対策・北朝鮮の攻撃への備えに特化する」ならば・・・。

色々調べる中で、もっと大容量バッテリー、大出力ソーラーパネルも普通に売ってました。

  • 大容量でAC100V出力も可能なバッテリー(10万~20万mA、300W程度)
  • それを充電可能なソーラーパネル(100W程度の出力)

という組み合わせが、それなりに高価にはなりますが、良さそうです。

この領域では「Anker社」「Suaoki社」等が有名なようですが、例えば、「スマートタップ社」でそろえればこんな感じ。

サイズは30cm×19cm×24cm程度。重さ6Kg。AC100Vで300Wまでの製品を使用可能。「ポータブル電源」として6kgはちょっとイメージ違いますが・・・。

 

バッテリーと同じ会社のパネル。出力100W!。

この組み合わせもかなり魅力的です。10万円以内で入手可能。

地方で一戸建暮らしが続いていたならば、EVやPHVを買ってしまえばそれまでかもしれませんが、マンションでの暮らしならば選択肢としてありかと思います。

もう少し勉強して我が家でも防災用品としての導入を考えます。

 

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BilLite SolarPanel 10+ を買ってきました。

BioLite社とは? その代表的製品

21世紀になって、アメリカで創業した若い企業。

「木(バイオマス)」を燃料として火力を得て、熱エネルギーから電力を用いてファンを回してCOの少ない効率的な燃焼をさせるというコンセプトの「Home stove;ホームストーブ」という製品を生み出し、電気の届かないアフリカ諸国での普及を目指しています。

また、「ソーラーパネル」を用いた「オフグリッド」で「低価格な」発展途上国向けのライティングシステムなども販売しており、社会問題にも対応するテクノロジー企業のようです。(Solar home 620)

BioLite SolarHome 620 公式サイトからCaptureBiolite USA公式サイトから

ソーラーパネルに、コントローラー(ラジオ付き)、ライト3つ(うち一つはモーションセンサー付き)で149ドル(日本では販売されていないようですが。)

BioLite社では、「Stoves(Cooking)」「Power」「Lighting」の3カテゴリーで商品を展開していますが、デザインの統一感があってやぼったい感じがあまりしないです。

ライフラインがない場所で使えて、かつ軽量コンパクトであり発展途上国向けの用途は即、キャンプや防災などに展開可能な品々だと思います。

参照;

BioLite(日本語サイト)

BioLite(USA)

百聞は一見に如かず、サイト内の動画が興味深いと思いました。

 

BioLite SolarPanel シリーズ

BioLite社の「Power」の製品群として、Solar panelシリーズがあります。

パネルの発電出力と蓄電用のリチウムイオン電池の有無で3種類の製品がラインナップされています。

  • SolarPanel 5;ソーラーパネル出力5W Liイオン電池なし。
  • SolarPanel 5+;ソーラーパネル出力5W Liイオン電池あり
  • SolarPanel 10+;ソーラーパネル出力10W Liイオン電池あり。

10Wの出力だと、たいていのスマホを1時間程度で充電可能(最大の日照時ですが。)とのこと。ただし、その分重量・サイズは増加します。

 

BioLite SolarPanel 10+ 実物と実際

モンベルが販売代理店をやっていたので、近くの店舗で購入。 楽天やAmazonからでも購入できます。

BioLite SolarPanel 10 plus package
↑;パッケージはこんな感じ。一部製品が剥き出しになっていて、直接触れることが可能。質感などを確認できます。基本英語表記です。

 

BioLite SolarPanel 10 plus 付属物と本体
↑;パッケージ内容。本体と、USB-AとMicor-USBが両端についているケーブルが一本付属。取説(日本語でも書いてありますが、かなり簡単なもの)と、ステッカーが入っていました。

 

BioLite SolarPanel 10 plus パネル開閉
↑;上はソーラーパネルがたたまれた状態。内側が発電面なので、閉じた状態では全く発電不可能。 下はソーラーパネル展開したところ。 パネルは結構しっかりパチンと止まるので勝手に開いてブラブラすることはなさそうです。 パネルの隅には樹脂部品で補強された穴があいていて、カラビナやフックなどに引っ掛けて使用することも可能。

  • 重量;558g
  • 大きさ;幅25.7cm×高さ20.8cm×厚2.4cm (収納時;パネル折り畳み時)

BioLite Solarpanel 10+ iPadとの大きさ比較
↑;たたんだ状態での大きさや重さは、iPad(9.7インチ)より一回り大きい位

 

BioLite SolarPanel 10 plus キックスタンドで自立
↑;金属製の細めの棒でできた「キックスタンド」を使って自立することが可能です。

 

BioLite SolarPanel 10 plus キックスタンド開閉
↑;キックスタンドは無段階(に近い感じでカクッ、カクッっと)動き、0度~180度まで動きます。

 

BioLite SolarPanel 10 plus サンダイアル
↑;パネルの隅の「サンダイアル」。 パネル面を日射に垂直に向けるためのインジケーターです。 単純な構造ですが、少しの角度の差で発電効率が変わってくるので便利な装置。

 

BioLite SolarPanel 10 plus バッテリ確認ボタンとインジケーター
↑;本体側面にあるLED四連のインジケーター。 発電時は特に操作せずとも発電出力を表示します。(4つ点滅で最大出力。) 手前のボタンは、充電量の確認ボタン。 発電していないときに押すと、内臓リチウムイオン電池の充電残量の目安を点灯で確認可能。 また、内臓電池で手持ちのギアを充電するときは、接続後にこのボタンを押さないと充電が始まりません。

 

BioLite SolarPanel 10 plus USB入出力ポート
↑;本体裏面に二つあるUSBポート。 左のUSB-Aのポートは出力ポート。 ソーラーパネルからあるいは、内臓電池からの電力を得るために使用します。 右のMicro USBポートは逆に入力用のポートで、あらかじめ自宅の電源などで内臓電池を充電しておくために使います。 それぞれ一応防水らしきのゴムキャップが付属しています。(防水性能はIPX4)

 

BioLite SolarPanel 10 plus パネル折り畳み部
↑;パネルは透明な樹脂で黒いソーラーパネルをサンドイッチしてあるような感じです。材質は取説にもサイトにも記載がないので不明ですが。折り畳み部は特にヒンジがあるわけではなく、樹脂の柔軟性でグニョグニョ曲がる仕組み。開閉を繰り返したりするとここは疲労しそうな印象も。

 

BioLite SolarPanel 10 plus 12月の晴天だが低い日射で発電
↑;晴天の12月の午前。日射角度はやはり低めです。 サンダイアルでパネルに垂直に日光を当てても発電インジケーターは「3」が最大でした。 夏場の太陽ならフルの「4」までいけるのか。 内臓電池(3000mAh)は最短70分でフル充電可能と記載されています。 屋外だと直接日射を受けることができない日陰でも「1」のレベルで発電していました。

 

BioLite Solarpanel 10+ スマホ充電
↑;自分のスマホをBioLite SolarPanel 10+で充電してみました。内臓電池からではなく、ソーラーパネルから直接充電可能。一般的なスマホなら最短1時間で充電可能とのことですが・・・。

ちなみに、発電中に雲がかかったりした場合は、自動的に内臓電池からの充電に切り替わります。

 

BioLite Solarpanel 10+ スマホ充電時間
↑;スマホのバッテリーほぼ空の4%から90%充電まで約2時間30分。 自分のスマホの公式スペックでの充電時間が160分と書いてありましたのでほぼその通りになっています。(スマホバッテリー容量;3300mAh) 発電インジケーターが「3」でしたので、もう少し条件が良ければ少しは上乗せが可能かも。

 

BioLite Solarpanel 10+ PCへの給電は不可
↑;電圧が違うので無理だと分かっていましたが、ノートPCをソーラーパネルから直接給電して駆動するのは無理でした・・・。(アダプターの能力不足との警告がでました。)

 

BioLite SolarPanel 10 plus シャットダウンしたPCに充電できるか
↑;しかし、シャットダウンしたPCにつなぐとなぜかノートPCのバッテリー充電中LEDが点灯します。・・・低い電圧のバッテリーから高い電圧のバッテリーって充電できるのか???。 しかし、屋外で1時間充電しても、PCのバッテリー残量を4%しか上げることはできませんでした。(もしかすると誤差の範囲で全く充電されていなことも考えられます。)これは実用的ではない・・・。

 

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まとめ

携帯用ソーラーパネル BioLite SolarPanel 10+ を使ってみました。

当たり前かもしれませんが、基本はUSBでの出力なので、5Vまでのギアしか充電は難しそうです。

しかし、本来の購入目的である、登山・ハイキング時のスマホ用非常充電装置としては十分に役立ってくれそうです。(重量550gをどう考えるかは・・・。10Wタイプではなく300g台の5Wタイプでも十分だったかも・・。)

また、BioLite社やそれ以外の会社でも扱っているLEDランタンなどには十分給電・充電可能ですので、テント泊やキャンプ時にも活躍してくれそうです。

今回調べてみて、キャンプ・ハイキング・登山用品と防災用品はホントに近い存在だなと改めて感じました。「ソーラーパネル」も「電力を蓄えて変換・出力するパワーパック」も幅広く販売されています。ピンキリで、「値段」と「用途」と「サイズ」のトレードオフの中での選択です。

前述しましたが、「防災用」としてなら、出力・容量重視で携帯性は犠牲にしての大型ソーラーパネルと大容量バッテリーが10万円弱で入手可能です。

一戸建てにおけるソーラーパネル+HEMSとまで本格的にはいきませんが、一定容量のAC電源機器を使用可能になることはマンション暮らしの際の防災対策(特に電源対策)としてはかなり魅力的です。もし手に入れたら記事にしてみます。