生毛工房の「生毛ふとん」PR-410Mを買ってみました。

生毛工房 羽毛布団PR-410Mモノ
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はじめに

新居で家族皆で暮らすには布団がもう一足りていませんでした。

生毛(うもう)工房の 羽毛掛布団 PR-410M(シングルサイズ) を買ってみました。

軽くて暖かい製品だと思います。

 

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掛布団が一つ足りない

東京のマンションで一人暮らし中ですが、そろそろ家族も呼び寄せて暮らす予定です。

自分の布団に加えて、親戚からもらった布団2セットがありますが、家族4人分には、もう一枚足りません。

そこで、一枚は新規に購入しようと決めました。

  • シングルサイズ
  • 本掛(冬用として使えるもの)
  • 予算は5-10万円くらいまで(いずれ巣立ってゆく子供用)

で探すことに。

 

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羽毛布団のスペック

たかが羽毛布団と思っていましたが、いろんな種類があることが調べるうちに判明。

  • 産地;羽毛を取る水鳥の産地。東欧が有名。北米や中国も産地になっていますが、例えば同じ会社の製品であっても東欧産のものの方が値段は高め。 各社のサイトを見ていると「より寒冷な東欧・北欧の地で育ったダック・グースの羽毛がより上質」といった記載が目立ちます。
  • 鳥の種類;大きくはダック(アヒル)とグース(ガチョウ)の二つに分けられるようです。アイダー(極地付近に住むカモの仲間)のダウンは超高級素材として使用されていて、数百万円クラスの布団に使用されています。 ダックと比較して、グースの方が大きなダウンボールが採取できてより良質とされています。
  • 鳥の生育度;「マザーグース」「マザーダック」といわれるものは、普通のものよりもより成長した繁殖用の親鳥から採取されたダウン。 これもダウンボールが大きく良質とされていました。
  • 側生地の素材:ダウンを詰めてある布の素材です。直接肌に触れるので意外と大事。通気性としなやかさの兼ね合いで「高級綿」製が良いとされています。
  • ダウンの混合率;ダウンとフェザーの比率です。ダウンの比率の高い物が好まれるようです。
  • ダウンのかさ高;ダウンジャケットや登山用寝袋等では「フィルパワー」という数字が出てきますが、布団の世界では「かさ高」とか「ダウンパワー」といった値で数値化されています。これらが大きいほどより少ない重量の羽毛で沢山の空気をキープすることが出来ることになります。数字が高いほど簡単にいうと「あったかくて軽い」ということです。

ダウンパワーとかさ高

ダウンパワーとかさ高の関係 日本繊維品質技術センターHPより

 

羽毛布団の値段はびっくりするくらいピンキリでした。下は2-3万円から、上は200-300万円くらいまで・・・。

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候補にしたシングルサイズの羽毛布団

学生・社会人として一人暮らしを始めたころに買った布団もあったはずですが、どういう経緯でどこで買ったのかもすでに忘れてしまっています。当時は、羽毛布団ですらなかったかも。

結婚してからは、ベッドと一緒に布団を購入したような気もしますがそれもあいまいな記憶。

そういえば親戚からもらった2セットはよく見てみると「フランスベッド」のロゴが。

「布団って、ニトリとか無印良品とかでも売ってたよな。」ともひらめきました。

さらには、代表的布団メーカーといえば「西川」さん・・・。 あれ、それ以上って思いつかないなあ・・・。

ってな感じで、業界団体のサイトを探ってみれば布団メーカーが分かるのではと思って探してみたら、ありました。

参照;日本羽毛製品協同組合 公式サイト

このサイトの加盟店一覧等も参考に気になるメーカーをピックアップするのも手だと思います。

 

無印良品 羽毛掛ふとん・二層式/S 150×210cm

新居マンション暮らしでいろいろとお世話になっているMUJIの品々。

「無印良品さん、布団も売ってたよな」と思い店舗に見に行ってみました。キルティングの違いや温かさ(厚み)でいくつか種類がありましたが、「真冬でも使える一番暖かいもの」としては、この2層式のタイプが良さそうでした。

スペック的には、

  • ハンガリー産ダック
  • ダウン/フェザー比;90/10
  • かさ高15cm
  • 側生地;綿60%、ポリエステル40%、ダウンプルーフ加工
  • 充填物;1.2Kg

と、一般的なスペックですが、定価34,000円とリーズナブル。無印の手堅い印象もあり、候補の一つでした。

参照;無印良品公式サイト

無印良品 羽毛掛ふとん・二層式/S 38938057 良品計画

ニトリ ホワイトグースダウン93%羽毛布団シングル

ニトリであつかっている羽毛布団は思いのほか種類が多く、バリエーションが豊かです。

そのなかで、グースを使った布団として「あたたか度」も「6」と最大であったのでこれを候補にしてみました。

スペックは以下の通り。

  • 中国産グース
  • ダウン/フェザー比;93%/7%
  • ダウンパワー400cm3・g
  • 側生地;綿15%、ポリエステル85%
  • 充填物;1.2Kg

とびぬけたスペックではないですが、価格はなんと22,130円。コレで十分なんじゃないかという気もしてきます。

参照;ニトリ公式サイト

 

東京西川 東京西川プレミアム NP7050

布団といえば「西川」はとても有名ですが、「西川」にはいくつかの会社があると知りました。

  • 東京西川
  • 大阪西川
  • 京都西川
  • 昭和西川

と、メーカーとしては4社が存在するとか!。そのあたりの詳細は省略しますが、今回は東京西川で比較的お手頃なものを候補に選んでみました。

  • ジーリン(中国吉林省)グース
  • ダウン/フェザー比;90%/10%
  • ダウンパワー;記載なし
  • 側生地;綿100%
  • 充填物;1.2Kg

価格は50,000円。西川ブランドとしてはお手頃。(上述のようにウン百万円する布団もラインナップにはあります。) 製品は多数のバリエーションがあり、同じ「西川プレミアム」ブランドでも、羽毛のランクによって多数の製品があります。

ちなみに以下、シングルサイズでのダウンのランクと値段の関係です。

  • NP7050;ダウン90%フェザー10%(ジーリンホワイトグースダウン);50,000円
  • NP7051;ダウン90%フェザー10%(ポーリッシュホワイトグースダウン);80,000円
  • NP7052;ダウン93%フェザー7%(ポーリッシュホワイトグースダウン);100,000円
  • NP7053;ダウン95%フェザー5%(ポーリッシュホワイトグースダウン);150,000円
  • NP7054;ダウン93%フェザー7%(ポーリッシュマザーホワイトグースダウン);200,000円
  • NP7055;ダウン95%フェザー5%(ポーリッシュマザーホワイトグースダウン);300,000円
  • NP7056;ダウン95%フェザー5%(ポーリッシュマザーホワイトグースダウン 手選別);500,000円
  • NP7057;ダウン95%その他の羽毛5%(アイスランディックアイダーダウン);1,950,000円!

これを見ると、ダウンの品質で値段がものすごく異なってくるかが分かります。中国産より東欧産が、また普通のグースよりマザーグースがより高価であることが分かります。

豊富なラインナップからピンポイントで製品を選ぶことが出来る点はさすが専門メーカーだなと思います。

参照;東京西川公式サイト

楽天市場;

東京西川産業/NP7050/西川プレミアム/羽毛布団/高級ふとん/シングル/KA07505011/厚手1枚もの/nishikawa premium/ダウン/日本製寝具/送料無料/

 

高級志向のあなたには・・。
東京西川産業/NP7057【厚手】KA07199018西川プレミアム/羽毛布団/高級ふとん/シングル/1枚もの/アイダーダウン/日本製寝具/送料無料

 

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生毛工房の生毛(うもう)布団

さて、最終的には生毛工房の製品を選びました。

実は「生毛工房」という会社のことは全く知りませんでした。

選んだのは本当偶然で、たまたまビックカメラに買い物に出かけた際に「あれ、ビックカメラで布団が売ってるぞ。」という具合です。

まさか、家電量販店に「布団」があるとはおもっていなかったので結構びっくりでした。

東京暮らしを始めるにあたって、結構家電を購入していたのでビックカメラのポイントがたまっていました。それも後押しして「生毛工房」の布団を買うことにしました。

生毛工房とは

「生毛工房」はビックカメラのグループ会社で、布団を含む寝具を扱う会社です。

設立は1992年。ビックカメラの店舗内中心に札幌や京都にも店舗を持っています。

家庭・個人用だけでなく、結構有名なホテルなどにも寝具を提供しているとのこと。また、皆が名前を知っているようなベッドメーカーとの取引もあると公式サイトには記載されていました。

「生毛(うもう)ふとん7つのこだわり」として、以下を挙げていました。

  • ダウン95%
    生毛工房の生毛ふとんにはグース(がちょう)のダウンが95%含まれています。
  • 無地の側生地
    無地の側生地は通気性を良くします。
  • ワイド&ロングサイズ
    通常のシングルサイズよりも20cmも⻑いワイド&ロングサイズです。
  • 生毛工房独自の仕上げ
    細かいマス目は身体にフィットし、暖かく眠れます。
  • 高密度の側生地
    打ち込み本数(密度)300本以上なので、ダニの侵入を防ぎ安心です。
  • 適正価格
    流通経路の短縮で、良い物を安くお届けします。
  • アフターサービス
    「一生モノ」としてお使いいただく為の、生毛工房からのサービスです。

参照;生毛工房公式サイト

生毛工房ではセット物の布団を除く「生毛ふとん」はすべてポーランド産のグースダウンダックではなくグースであり、ダウン率はすべて95%以上で、一定以上の品質が担保されていると思います。

また、シングルの大きさも特徴ですべて230cm×170cmとかなり大きい点も特徴だと思います。

 

「生毛ふとん」のラインナップ

「生毛ふとん」のラインナップは、内包するダウンと布団側生地のレベルによって5段階の製品構成になっています。

  • 一枚でしっかり暖かい「本掛け」
  • 秋・春に使いやすい「合掛け」
  • 薄手の「肌掛け」

がそろっていますが、今回は「本掛け」で見ていきます

生毛工房 生毛ふとん スペック表

公式サイトから抜粋

5段階の製品構成ですが、中身のダウンのレベルは3段階と思われます。同じレベルのダウン(例えばPR-310とPR-410M)を用いている製品の違いは「側生地の綿の違い」と「マチの有無に伴うダウン充填量の違い」が大きなポイントです。

単純な比較はナンセンスかもしれませんが、「マザー」グース使用のシングル羽毛布団を東京西川製品と比較すれば、半額程度になる点もかなり魅力かと。

その代わり、生毛工房では、超高級「アイダーダック」羽毛の取扱はありません。

 

生毛工房 生毛ふとん PR-410M 到着

さて、下調べをした上でビックカメラの店頭で購入しました。

安めのグレードのPR-310 と PR-410Mで迷いました。お店の方に確認してもやはり中身のダウンはこの二種は一緒とのこと。ただし、PR-410Mが「マチ」が増えてその分ダウンの充填量は増えています。 もちろん充填量が増えれば「重く」なりますが、その分「暖かく」もなります。

今回は、「暖かさ」優先でPR-410Mと布団カバーを購入。配送してもらいました。

生毛工房 羽毛布団 外袋タグ
↑;段ボールに梱包されて配送されてきました。開けてみると、布製のトートバックのような袋に入っていました。

生毛工房 羽毛布団 布袋入り
↑;布団は円筒状にたたまれて入っていましたが、過剰に圧縮されていることもありませんでした。

生毛工房 羽毛布団 ラベルや取扱説明
↑;布団本体のラベル類や、付属の説明書等。

生毛工房 羽毛布団 干し方や洗い方
↑;本体ラベルにも基本的取り扱い方法や洗濯の可否についての記載がされています。

生毛工房 羽毛布団 ダウンボールのサンプル
↑;ダウンボールのサンプルが付属していました。ふわふわのたんぽぽの綿毛のような印象。

生毛工房 羽毛布団 補修用のキットなど
↑;合掛けや肌掛け布団を重ねて使用する際のプラスチック製のボタン(左)。右は、万が一側生地に穴が開いた場合の補修用の布。アイロンで加熱・圧着するタイプです。

生毛工房 羽毛布団 四辺のマチ
↑;分かりにくいですが、布団(PR-410M)本体の四辺の「マチ」部分。5cm程度あります。

生毛工房 羽毛布団 付属の説明書類
↑;布団(PR-410M)に付属する各種説明書や保証書類等です。

 

生毛工房 羽毛布団 ロング&ワイドシングル
↑;シングルベッドに掛布団を載せた様子。キルティングのマス目は6×6マス。ベッドの中心線と布団の中心線を合わせても両サイド、足元ともにたっぷりのサイズ

生毛工房 羽毛布団 ロング&ワイドシングル 以前の貰い物との比較
↑;サイズ感の比較のために、古い羽毛布団(3×4マス)を上からかけてみました。一回り巨大です。一目瞭然です。 また、細かいマスのおかげか、「しんなり」とベッドの角に沿う様子が分かると思います。

 

生毛工房 生毛ふとん PR-410M で寝てみました。

子供用に買ったのですが、一晩だけこれを使って眠ってみました。

普段は、合掛けと肌掛けを重ねた羽毛布団を使って寝ていますが、この生毛ふとんは、非常に暖かく快適に眠れました。 もちろん、もっと軽いタイプもあるのでしょうが、自分にとっては「軽さ」に関してはこれ以上は求めなくてもいいかなあと思いました。

自分の身長は180cmを超えるので、これまでは足元が冷たいと感じたこともありましたが、この230cmあるシングル布団はその心配は全くなし。

また、幅もあるので、寝返りを打った際も余裕。先に言及したように、人体やベッドの曲線や角へのフィット感が優れています。結果、肩・首回りの寒さもほとんど感じることはありません。

なかなか良いんじゃないでしょうか。

 

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まとめ

生毛工房の生毛ふとん(羽毛ふとん)を買いました。

比較的安いグレードのPR-410Mですが、暖かくて体に沿うフィット感が良好です。東欧産のグースダウンを使っており、ダウン率も高くコストパフォーマンスは良いのではという感想です。

今回は本掛けを選びましたが、相掛け(春・秋用)と肌掛け(夏用)のセットも使い勝手が良いかもしれません。

また、数年使用後にヘタレた感じが出た場合も、いわゆる「打ち直し」も可能です。追加充填するダウンと側生地の代金で再び布団がよみがえるというのも、なかなか良いシステムだと思います。