明治神宮外苑イチョウ通り~聖徳記念絵画館に行ってきました。

明治神宮外苑 噴水池から銀杏並木ECエリア・スポット
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はじめに

イチョウ並木の紅葉で有名な明治神宮外苑のイチョウ通りへ行って来ました。

その後、周辺を散策していると何やら古い、しかし重厚な建物を発見。(あれ、会議事堂に似てる・・・イヤ、何か違う・・・)

聖徳記念絵画館という名のその建物とその展示も見てきました。

 

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明治神宮外苑とは

「外苑」とは「神社・皇居などの外にある付属の庭園」を意味するそうです。

つまり、明治神宮外苑とは「明治神宮の外にある付属の庭園」ということ。

「外苑」に対して「内苑」という場合は、明治神宮そのものを指すそうです。

「神宮外苑」という響きからは、なんとなく神道や神社の趣を感じるので「鳥居なんかがあるのか。」などとおもっていました。が、明治神宮外苑はあくまで「洋風の庭園」なんだとか。意外です。

明治神宮外苑は、明治天皇とその皇后、昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えるために、全国国民からの寄付金と献木、青年団による勤労奉仕により、聖徳記念絵画館を中心に、体力の向上や心身の鍛錬の場、また文化芸術の普及の拠点として、憲法記念館(現明治記念館)などの記念建造物と、陸上競技場(現国立競技場)・神宮球場・相撲場などのスポーツ施設が旧青山練兵場跡に造成され、大正15年(1926)10月に明治神宮に奉献されました。

明治神宮外苑公式サイトから

 

明治神宮外苑には、樹々や噴水、遊歩道等のいわゆる公園施設だけでなくて、様々な文化・娯楽施設が立ち並びます。 多様な施設が名を連ねておりこれまた意外な印象です。

今回、散策してきた「イチョウ並木」「聖徳記念絵画館」だけでなくて、

  • スポーツ施設;国立競技場、球場(明治神宮)、ラグビー場(秩父宮ラグビー場)、スケート場、テニスコート、フットサル場…
  • 文化・娯楽施設;明治記念館、にこにこパーク、大学のキャンパス…

といった施設が外苑内(やその周辺)に集積しています。


↑;赤坂御所、新宿御苑、明治神宮(内苑)に囲まれた都心の広大なエリアに広がります。こうやってみると「東京って緑地だらけ」な印象。

広大ですので、最寄り駅もそれぞれの方角に多数あります。

  • 北東方面;JR中央線 信濃町駅・・・にこにこパークや絵画館へ
  • 北西方面;JR中央線 千駄木駅・・・東京体育館や国立競技場へ
  • 北方面(国立競技場すぐ);地下鉄 国立競技場駅へ・・・国立競技場へ
  • 南東方面;地下鉄 青山一丁目駅・・・赤坂御所方向からイチョウ並木へ
  • 南西方面;地下鉄 外苑前駅・・・秩父宮ラグビー場へ

自分の住んでいた田舎ではありえないスケールの大きさ・・・。

外苑は公園ですが、特に入場門のようなものがあるわけでもなく、公道がいくつも外苑内を突き抜けており、開園時間等はなく年中入っていけます。(各種施設は別途入場用や利用料が必要ですが。)

 

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まずはイチョウ並木へ

JR信濃町駅からアプローチ。

信濃町駅付近の外苑東通りにかかる歩道橋から
↑;信濃町駅を南に出ると外苑東通りを渡る歩道橋があります。外苑東通りにも「イチョウ」が街路に植えられており、こちらも結構きれいです。 奥は乃木坂・六本木方面となります。

 

外苑東通のイチョウ
↑;外苑東通りを南に進みます。右手は「明治神宮外苑 にこにこパーク」。

 

明治神宮外苑 御観兵榎付近紅葉
↑;明治神宮外苑の杜の中の歩道。もみじも真っ赤できれいでした。奥の御観兵榎まで歩道がつながります。

 

明治神宮外苑 御観兵榎 説明
↑;青山練兵場で明治天皇が観兵された際、榎の木の付近の御座所から観兵されたとか。 それが「御観兵榎」の由来。

 

明治神宮外苑 御観兵榎
↑;「御観兵榎」・・・この榎は二代目とか。 休日でしたがこの辺りは人通りもまばらで静かでした。

 

明治神宮外苑 銀杏並木北から南を眺める
↑;この日はイチョウ並木は交通規制されて歩行者天国になっていました。ピークを過ぎてやや散りかけですが、それでも圧倒的な美しさ。 銀杏並木の北端から南を見た状態です。

 

明治神宮外苑 銀杏並木北端から聖徳記念絵画館を眺める
↑;同じ銀杏並木北端から北へ振り向くと広大な広場の奥に「国会議事堂」っぽい建物が見えます。・・・聖徳記念絵画館だと後で知りました。

 

明治神宮外苑 銀杏並木 北より
↑;イチョウ並木を別角度から。樹形がきれいで、等間隔に対称的に植えられている整った美しさ。

 

明治神宮外苑 銀杏並木 南から聖徳記念絵画館を眺める
↑;今度はイチョウ並木の南から北を見てみます。並木の奥に「聖徳記念絵画館」がみえます。 確かに左右対称の並木の奥の石造りの建物は「西洋の公園」の雰囲気です。

 

明治神宮外苑 いちょう祭り 陶芸展
↑;イチョウ並木の脇では、工芸・陶芸などのフェアが開催されていました。

 

明治神宮外苑 いちょう祭り 博永 スツール
↑;少し脱線しますが、今新居用のスツールを探しています。 これはフェアに出展していた広島の博永という会社の作るスツール。 格子状の座面がいかにも和風な感じですが、しっかりしているし、座面の適度な湾曲が座り心地を良くしています。

参照;博永公式サイト

 

明治神宮外苑 噴水池から銀杏並木を眺める
↑;再びイチョウ並木を北上して「噴水池」から、再び南のイチョウ並木を振り返ります。池にもイチョウが映り込んで左右対称+上下対象なイチョウの紅葉。

 

明治神宮外苑 いちょう祭り会場と聖徳記念絵画館
↑;この日は「いちょう祭り」が開催されていました。日本各地からの出店が沢山。 この広場は普段は軟式野球場。 Google mapで確認するとダイヤモンドが6面あるので、一気に六試合できる広大さです。

 

明治神宮外苑 いちょう祭り会場のお店
↑;いちょう祭りでは、和洋のファストフードのお店が多数出店。 良い天気でビールと食事が旨そうです。

 

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聖徳記念絵画館へ

イチョウ並木から、「なんだあの国会議事堂みたいな建物??」と思いつつ徒歩で近づいていきました。

すると、「聖徳記念絵画館」の看板。

「聖徳?」、「絵画館?」

「古い日本画を展示する美術館」なのか?と思いつつ寄ってみることにしました。

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館正面
↑;聖徳記念絵画館の正面です。中央にはドーム状の建造物で翼を広げるように左右に回廊が広がる構造。1926年竣工の建物。古いながらも歴史ある重み有る建物。 沢山の観光バスが駐車していました。

 聖徳記念絵画館は、明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるために造営された、神宮外苑のシンボルともいえる存在です。青山通りの外苑入り口から銀杏並木越しに見る景観は、東京を代表する風景のひとつとして広く親しまれております。現在では、東京都の景観条例により、その周辺を含めた風格ある景観として守られることとなりました。館内には、明治天皇・昭憲皇太后の御在世中の御事蹟を伝える大壁画(縦3m横2.5~2.7m)が、画題の年代順に展示されており、当時の出来事を時代を追って見ることができます。知識を世界に求め、旧弊を退け、近代化への大きな飛躍を成し遂げた明治の時代。その只中に居るような錯覚さえ懐くことのできるところです。

明治神宮外苑公式サイトより

 

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館正面からにこにこパーク
↑;聖徳記念絵画館前の広場から東を眺めると奥にはにこにこパーク

 

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館正面から建設中の国立競技場
↑;同じく西をみれば、建設中の「新国立競技場」が遠くに見えます。

 

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館 入口説明
↑;館内には、壁に80枚の絵画が展示されています。 右の大政奉還のこの有名な絵画、教科書に載っていたと思いますが、この記念館に展示されていました。

 

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館 入場券

さて、館内は撮影禁止でした。 入場料(といわずに協力金)は500円。

館内は静かでしたが、入場している人は結構いました。明治時代の始まりから、明治天皇の崩御までの激動の明治維新期を描く絵画はどれもこれも印象深い物ばかり。

絵画は一枚一枚が大きい(一辺3m程度の正方形)ので迫力もあります。順番に見ていくことで明治の歴史を追うことが出来ます。

約150年前に強大な諸外国がうごめくアジアで江戸幕府からの政権の委譲、そして国の体制を整えて独立を維持したことはやはり奇跡的だと絵画を鑑賞しながらしみじみと感じました。

明治時代の天皇をはじめとする偉大な先人達を想うと、目頭が熱くなる場面もありました。

わずか500円で、しかもフラッと立ち寄った施設でしたが非常に感銘を受けました。

明治神宮外苑 聖徳記念絵画館から出てイチョウ並木方面を眺める
↑;絵画の鑑賞を終えて絵画館を出ます。 絵画館は高い位置にあるので、南のいちょう祭りの会場とその奥のイチョウ並木が良く見えます。

 

明治神宮外苑 にこにこパーク
↑;にこにこパークです。 滑り台、砂場、トランポリン・・・といった小さな子供向けの遊具がある公園です。

再び信濃町駅から帰途につきました。

 

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まとめ

紅葉ほぼベストシーズンの明治神宮外苑イチョウ並木を見てきました。

日本を代表するイチョウ並木というだけあって本当に美しかった。東京に出てきたんだということを感じることのできる絶好のスポットだと思います。

明治神宮外苑では夏には花火も有名。ぜひ、来年はそれも鑑賞したいところです。

また、明治時代の天皇を中心とした歴史を感じることが出来る聖徳記念絵画館もお勧めです。

恥ずかしながらその存在さえ知らずにたまたま入館することになりましたが、歴史にあまり詳しくない理系の自分でも感動できる荘厳な絵画群を見ることが出来ます。