はじめに
グラスファイバー(あるいはカーボンファイバー製)の骨組みをもつ、折り畳み傘を探しました。
いくつか候補を見つけたのですが、
神田の傘や の 折り畳み傘 にしました。
折れたり、勝手に閉じたり;購入までの経緯
田舎で暮らしていた当時、傘といえば普通の「折り畳みでない傘」が自分にとってはデフォルトでした。
自動車での通勤・買い物が基本だったので特にそれで困ることもありません。職場に念のために折り畳み傘を常備はしていましたが、ほとんど使うことはありませんでした。
さて、都会で電車中心の生活になって、「折り畳み傘」を使用することが多くなりました。
- かさばらずに鞄に入る。
- 電車(特に混雑時)に乗る際には、たたんで鞄にしまうことで周囲の乗客に迷惑を掛けずに済む。
こんな感じの利点(理由)があり、折り畳み傘は自分にとって必須となっていました。
まず、上京して買ったのは出先で雨に降られた際に近くにあった無印の店舗で購入した折り畳み傘でした。非常に軽くて重宝していたのですが、「いざというとき」という使い方ではなく、メインの傘として酷使した結果、一年もたたないうちに骨が折れてしまいました。(自分の扱いも雑だったのかもしれません。)
↑;詳細は分かりませんが、アルミ合金?っぽい骨組み。ポッキリ折れてしまいました。
(ちなみに最新の無印のサイトをみると、軽量の折り畳み傘は「カーボンファイバー製」の骨と書いてあるので、改善されたのかもしれません。)
重量と頑丈さが比例することが多いと聞いていたので、まあ仕方ないとあきらめて、次は携帯性は犠牲にしてもう少し頑丈な傘をとおもって、東急ハンズで探しました。
その時期、ちょうど頑丈さをアピールしてディスプレイされていた製品があったので今度はそれをチョイス。若干重たくはなりましたが、骨は柔軟性があり風にあおられても、曲がりこそすれ「折れる」可能性は少なそうで気に入って使っていました。
↑;Mabu高強度折りたたみ傘 ストレングスミニ。 骨はグラスファイバー製でしっかりしなって、よっぽど無理しない限りは元に戻ります。
しかし、数か月使用していると今度は、傘を開いた際にロックする部分(「上はじき」という部品??)がユルユルになってしまいました。
↑;どうも、この部分が緩くなってしまったようです。骨組み自体は頑丈なのですが。
傘をさして普通に歩いているだけなのに「突然勝手に傘が閉じる」症状が出現し、まともに開いた状態を維持できなくなってしまいました。
結構、気に入っていたので残念。
これを機に、今度こそは頑丈な製品を選ぶぞと決心。
折り畳み傘選定
上述したような経緯でしたので、今回は
- 折り畳み傘
- 軽量性にはこだわらない。(むしろ耐久性とトレードオフの超軽量タイプは避ける。)
- 金属骨(特に細身のアルミ骨)は避ける。
- できればカーボンファイバー骨の製品。(グラスファイバー骨も可)
- 開いた際の直径できれば100cmある製品。
あたりを狙っていくつか候補を探してみました。
UVION 軽量3段ミニ折傘〈折畳・6本骨〉
UVIONは株式会社東京丸惣が展開する傘のブランド。
多数の傘を取り扱っており、この「超軽量3段ミニ折り畳み傘」以外にもカーボンファイバー骨を使った傘がいくつかあります。
電動自動開閉のカサとか、超巨大メガブレラ等かなり先鋭的な製品もラインナップされています。
が、「東レ」製のカーボンファイバー「Torayca(トレカ)」使用と軽量性を前面に押し出していたのが、このシリーズでした。
東レのカーボンファイバーといえば、ボーイング787旅客機の主翼等にも使われる素材。・・・こういう煽り文句に弱いんですよね・・・。
軽量で丈夫なカーボンファイバーを使っている結果として重要も109gと超軽量の仕上がり。
かなり惹かれる商品です。 ただ、自分にとっては軽さが逆に心配でした。
株式会社オカモト カーボン折傘 158g
創業明治の傘の老舗の株式会社オカモトが作る折り畳み傘。
カーボンファイバーを骨に使用していますが、すべてではなく一部はアルミ製。
しかし、圧倒的軽さと携帯性があり、実売価格もリーズナブル。
これまた惹かれる製品です。
Mabu 超軽量折りたたみ傘 hane
上記にも記載した現在使っていたストレングスミニと同じブランドMabuのカーボンファイバーを使用した折り畳み傘。
親骨にカーボンファイバーを使っています。(中棒はアルミ)
驚異的重量の80g。(直径91cm)
どうしても軽量傘にアレルギー反応がある自分としては踏み切れませんでしたが、非常時用としてならばこの軽さは非常にメリットありそうです。
参照;マブワールド公式サイト
小宮商店 ミラトーレ折り畳み傘 三段折
昭和5年創業の小宮商店が作る男性向けの折り畳み傘です。
同じカテゴリーでより丈夫とされる2段折のカサもありますが、親骨はグラスファイバー製なので、今回はカーボンファイバー骨の三段折を候補としました。
重量は270gと、カーボンファイバーを使用している割には重量があります。
中棒はアルミ製です。
直径は115cmと自分が使っても十分な大きさ。
重量級なところはむしろ「頑丈さ」につながっていそうで気になる製品。お値段は結構しますが、1年の無料保証や、日本の職人仕事にこだわっているところ等は非常に惹かれる点。
参照;小宮商店公式サイト
神田の傘や カーボン骨トップレス折り畳み傘
神田の傘や さんは、国産傘にこだわって、修理にも力をいれている傘専門店。
多数の傘を扱っていますが、折り畳みで自分が求めるスペックに近いのが、この製品です。
直径103cmと十分な大きさで、カーボン親骨製を謳っており8本骨。(グラスファイバーなのか??後述)
重量は、320gと重めですが、頑丈そう。2段折なので折りたたんでも40cmを超える長さとなります。
お値段も決して安くはないですが、安い傘を何度も使い捨てにするくらいならば十分もとがとれるレベルです。
結局 「神田の傘や カーボン骨トップレス折り畳み傘」にしました。
以上、「日本洋傘振興協議会」という業界団体のページからメーカーや販売会社を伝って自分なりに探した候補たちです。
最終的には、「小宮商店」のカサと、「神田のかさや」のカサで迷って、後者にしました。
両者ともに、修理対応してくれる点とやはりしっかり直径と重量がある点で選びましたが、最後は価格面で決定。
楽天経由で購入すると、2日後には到着。
↑;よく見ると、これは国産の傘製造の「WAKAO(江東区)」の傘の様です。
↑;あれっ? 「グラスファイバー」って書いてあるぞ・・・。
↑;開いたときの直径が100cmを超え、かつ2つ折りなので、畳んでも結構長さがあります。43.5cm。 三つ折りにくらべて、シンプルな機構にて故障が少ないことを期待しています。
↑;肝心のフレーム。 金属でないことは確かの様ですが、結局カーボンファイバーなのか、グラスファイバーなのかはよくわからず・・・。
↑;以前の傘でグラグラになってしまって傘がかってに閉じてしまうというトラ分が発生した「上はじき」の部分は、逆にクラシカルな形状で、簡単には壊れなさそうです。
↑;傘の先端(石突き)部。 鋭利な部分はありません。
↑;合計8か所ある骨の先端部(露先部)。金属部品がしっかり固定されていて、なんとなく「昔ながらの傘」の印象。
↑;比較対象物がないのですが、直径は103cmと、長身な自分でも十分な大きさ。開いたときの丸みもキレイな印象。 それなりに重量がありますが、「カッチリ感」と「しなる感じ」が両立していて耐久性に期待が持てます。
↑;「トップレスがさ」というのは、骨組みの構成の仕方が普通の折傘とは少し異なるのようです。畳みやすい造り。
日本洋傘振興協議会のサイトから
まとめ
カーボンファイバー骨(のつもりで購入したら「グラスファイバー」の表記。)で、かつ重量がある(矛盾しますが)折り畳み傘をいくつか検討して、最終的に、
神田の傘や 折り畳み傘
を購入しました。
結局、カーボンファイバーなのか、グラスファイバーなのかよくわからないもやもやした気分は残りましたが、前の傘がグラスファイバー骨で十分な強度があったことから良しとして、使い心地・耐久性を見ていくつもりです。
そこを除けば、大きさ、カッチリした剛性感のある造り等は満足しています。
正直、非常時に備えて常に携帯するには若干重量がありますが、分かって購入したころ。結果として、日本製の傘を多く作っている「WAKAO」の製品だったこともあり、返品・交換のクレームつけることなく、まあ、おおらかな心で丁寧に使って行こうと思っています。