はじめに
伊豆半島 伊東の八幡野温泉 の宿 きらの里 に家族で一泊してきました。
- 多様な部屋タイプがあって目的に応じて選べる
- 昭和の里山的コンセプトは好き嫌いがあるかもしれないが、子供(小~中学生)は楽しめそう。
- 離れの部屋は、食事・浴場へのアクセスがそれなりの距離となるのでご高齢の方や悪天候の際にはもしかすると少し大変かも。
以下、宿泊時の様子です。ご参考になれば。
なお、この翌日には同じ共立メンテナンスの宿「強羅温泉 雪月花 別邸 翠雲」に宿泊してきました。よろしければ記事はこちら;箱根の強羅温泉の旅館、雪月花 別邸翠雲 に一泊; コンパクトで新しくきれいなお宿でした。
きらの里 とは
「きらの里」 は、「株式会社共立メンテナンス」が運営する温泉旅館です。
静岡県、伊豆半島の東側の伊東の海岸線から少し上った森の中の比較的広い敷地にあります。
公式サイトによると「株式会社共立メンテナンス」は、学校給食や学生寮の運営から事業を開始しています。創業は1979年。
以後、リゾートホテル(旅館含む)、ビジネスホテル、シニア向け住宅事業等手広く展開している会社とか。(すべて、あとで知りましたが・・・。)
さて、「きらの里」は2006年開業ですから、10年以上は経過したお宿ということになります。
我が家の構成は40歳代夫婦と、中学生1名、高校生1名の四人家族。
今回、伊豆・箱根方面の宿に泊まろうということで4名が泊まれる部屋を探してこのお宿にたどり着きました。
部屋のタイプはざっくり建物別に分類すると
- 旅籠 八幡野・・・帳場(ロビー)と同じ建物。 いわゆる旅館風のオーソドックスな感じ。
- 別邸 山の音・・・別館的なお部屋。 2階建てだが一棟あたり4室あり完全に離れというわけではない。帳場(ロビー)からは少し屋外を歩く必要がある。
- 離れ 竹ぶえ・・・同じく帳場から少し屋外を歩いて到着。同じく2階建てだが、メゾネットというわけではない。より古民家的な雰囲気。 唯一、各部屋のお風呂がある部屋タイプ。
- 個居 海蛍・・・帳場から離れたエリアにある、1-2名用のお部屋。同じく二階建てだが、メゾネットではなく、それぞれ別の部屋扱い。少し狭いが晴れていれば相模湾の眺望が得られるのが利点。
4人家族みんなで泊まれて広いお部屋が希望だったので、大きな部屋の「山の音」か「竹ぶえ」にしようということになりました。
楽天トラベルでかなり前から予約して早割的特典を得て家族四名(大人4人計算;一室4名宿泊。夕食・朝食付き。「山の音」宿泊)で約60,000円程度でした。
参照;きらの里 公式サイト
きらの里の様子 写真中心に
チェックイン、客室の様子
桜の季節の週末にお邪魔しました。都内からは車で約3時間強。
予定通り15時にチェックインしました。
駐車場は何か所かに分かれますが、十分な数が用意されています。おそらく到着順での案内。自分たちはメインの建物(旅籠 八幡野)の裏手に駐車。
↑;帳場(フロント、ロビー)の玄関です。古民家風。15時過ぎはちょうど到着するお客さんが多く、少し待つことに。
↑;きらの里の帳場のロビー内にはいくつかの天然目一枚板のテーブルとイスがあってそこで座りながら記帳したり、館内設備や利用方法の説明を聞くカタチ。内部には、お土産物の販売やドリンクバーもありました。 この段階で夕食の時間とメニューを決めるのですが、すでに17:30分の部は満席となっており20時からの遅めの夕食に。
↑;帳場で作務衣(部屋着)のサイズを選択して部屋に持参します。ピンク系とブルー系の二色。浴衣ではなく作務衣なので、上着とズボンに分かれています。
↑;本館である「旅籠 八幡野」の廊下です。ここを通過して自分たちの部屋に向かいます。 今回宿泊する「別邸 山の音」は、メインの帳場のある建物から少し離れた位置、かつやや高い位置にあります。 ポーターを頼んでも良かったようですが、忙しそうだったのでお断りして息子たちに運ばせます。(メインの建物のエレベーターを利用すればそれほどきついわけではありません。)
↑;「別邸 山の音」は、建物としては2階建て。各階は隣りあわせで2部屋あるので一棟につき4部屋の計算。合計4-5棟ぐらいあったように思います。
↑;夜の写真しかみつかりませんでした。 自分たちの部屋は2階のお部屋でした。デッキのような渡り廊下でとなりの棟とつながっている構造。自分たちの部屋をみるかぎりでは連絡用の通路等はなさそうだったので、コネクトしての利用はできなさそうでした。
↑;きらの里の「別邸 山の音」を庭側から眺めた様子。 こんな感じて建物が連なっています。「別邸 山の音」は敷地内東側の高い位置にあるため、お庭の眺めは良好でした。
↑;玄関を入ると、水回りがあります。その奥からバルコニー方向を眺めるとこんな感じです。 手前に2ベッドがあり、その奥にこたつのある居間。さらに奥にマッサージチェアのある縁側があって、その奥がガラス窓を超えてバルコニーにでられます。 天井は高く木の梁等はあったかい雰囲気。
↑;「山の音」の居間。 この日は肌寒かったのでこたつはありがたいです。 布団の上げ下げは仲居さんがやってくるのいう仕組みではなく「セルフサービス」 画面一番奥の背の低い押し入れに布団が二組入っていました。(が、敷布団は若干薄め。・・・自分は腰痛持ちなので子供たちに寝てもらいました。)スタッフが客室に入ってこないほうが、むしろ気楽という方も多いと思いますので、セルフサービスもありかなと思います。
↑;小さなシンク。電気ケトルやコップ等一通りそろっています。下には小さな冷蔵庫がありました。設備的には少し古いので経年的な劣化は否定できない感じです。
↑;玄関の近くには、洗面台。 ボウルは一ヶですが、その分広く使えます。歯ブラシ、ヘアブラシ、シャワーキャップ等一般的なアメニティーは完備。シンプルですが充分な設備。
↑;「山の音」客室内のシャワー室。 浴槽は備え付けられておらず、シャワーのみ。 客室の浴槽って、露天とかでない限りは、めったに使いませんので困りません。
↑;「山の音」の客室のバルコニー。バルコニーは敷地側を向いているので、その風景を眺めることができます。
館内施設等の様子
室内で一休みしたら、館内をブラブラと散策してみました。 以下、館内の風景や施設等です。
↑;本館のエントランス近くには、池と水車があります。「昭和の里山」感の一例。
↑;同じく帳場付近の広場にあった「懐かしの遊具コーナー」。羽子板、コマ、メンコ、あやとり等。 これ以外にも竹馬やフラフープ等も自由に使えます。 幼児~小学生ぐらいの子供たちはめちゃくちゃハイテンションで遊んでいました。
↑;同じく帳場近くのせせらぎ沿いに設置されたドラム缶。 当初、暖をとるものだと思っていたのですが、夕方からの無料の焼き芋サービス用の「焼き芋用ドラム缶」でした。 奥の建物は大浴場。
↑;同じく帳場や「旅籠 八幡野(本館)」近くの「足湯」。 サツマイモ食べながら足湯につかるのもよさそうです。
↑;きらの里の敷地内。 桜は五分咲き程度でした。
↑;大き目のビー玉を用いる木製のピンボール。 小学生が主に遊んでましたが、なぜか我が家の高校生も結構夢中・・・。
↑;輪ゴム鉄砲を使った射的。 若干威力弱くて、的が倒れにくいですが、男の子たちは楽しんでいました。
↑;敷地内本館(旅籠 八幡野)付近にあるラーメン屋台。 22時以降に無料で夜鳴きそばがふるまわれます。(ぜひ食べたかったのですが、夕食が後半の部になってしまって断念。)
↑;この時期はだだの雑草の生えた広場と化していた「田んぼ」。 シーズンに応じて田植え体験とか、稲刈り体験とかができるそうです。写真の奥と右の建物は客室の「離れ 竹ぶえ」。
↑;ウサギ小屋が敷地内にありまして、このような餌槍体験ができます。 やはり幼稚園児くらいの女の子とお母さんが楽しそうにえさをあげていました。
↑;黒いウサギ。 ほかにも色違いで数匹いましたがこの日は少し寒そうでした。
↑;敷地内にある3つの貸し切り風呂の案内板。 このように鍵がぶらさがっていれば「空き」というシンプルな仕組み。 自分たち家族は使いませんでしたが、小さな子供のいる家族にはありがたいでしょうか。「貸切露天風呂には洗い場がございません。」とあるので、それは要注意かも。
↑;敷地内の桜。 奥の建物は大浴場です。(人が映り込むので中途半端な写真ですみません。
↑;敷地の入り口に近い位置には、1-2名用の「個居 海蛍」があります。1-2名用のコンパクトな客室。(写真では一番奥) SPA(いやし処;夢語)もこのエリアに。
↑;敷地内の電柱と街灯。 木製の電柱と裸電球っぽい照明はいかにも昭和感を出していました。
↑;きらの里の敷地内の夜桜と夜景です。なかなかの雰囲気でした。
食事の様子
きらの里での食事は「バイキング」や「部屋食」ではなく、別棟のいわゆる「食事会場」へ出向いて頂く方式でした。
食事会場(食事処)は、2か所。夕食は和食ですが、メインの料理の違いによって
- 海つばき・・・「海鮮しゃぶしゃぶ」がメイン。
- 山ぼうし・・・「溶岩焼き」がメイン。
に分かれています。 我々が宿泊したのは繁忙期だったためか、2部制で遅いスタートの20:00時からの部になってしましました。 チェックイン時に「海つばき(海鮮しゃぶしゃぶ)」をチョイス。
遅い夕食だったので、子供と妻は無料の焼き芋を17時過ぎに手に入れて空腹をしのいでからの出発。
↑;食事処 海つばき。 平屋の古民家調の和風の建物です。
↑;海つばきの玄関までたどり着きました。 本館からも、スロープ付きとは言え、屋外を通ってこなければなりませんので、やはりお年寄りの場合は天候によっては厳しいかもしれません。 この「ちょっとひと手間感」を楽しいと思えるかどうかがポイントでしょうか。
「海つばき」の内部は個室ではなく、パーティションで区切られた造りです。 ただし他のお客さんの視線は効果的にさえぎられている印象。
以下、夕食の写真中心。
夕食は美味しくいただけました。(実は自分は現在歯科治療中で、歯ごたえのあるものや、繊維質のものは一切食べることができないのですが・・・。) 子供たちも、満足そうにしていました。
食後に、翌日の朝食の時間と「和食」「洋食」のどちらかを選択します。満腹で部屋に戻りました。
お風呂の様子
これは、写真撮影が出来ないのでお伝えしにくいですが、必要にして十分な大浴場だったと思います。
上述の如く、今回は利用しませんでしたが、3つの貸切個室のお風呂もあります。
大浴場は、内風呂と露天風呂エリアがありました。
- 内風呂といいつつ結構「東屋的」な構造で外気が入ってきました。場所によっては結構寒いかも。
- 露天風呂は当然屋外で広々としていました。少し高台には木製(ヒノキ?)のお風呂も設置されており、壷風呂なる大きな陶器製の浴槽なんかも物珍しい感じ。
後半の食事が終わって22時頃だったためか、入浴客もまばらで非常に快適に過ごせました。 温泉はいいですね・・・。
風呂上りの「乳酸菌飲料(夜)」「牛乳(朝)」は無料で提供されています。
まとめ
伊豆(伊東)の温泉旅館 八幡野温泉郷 きらの里に一泊してきました。
部屋食や布団の上げ下げ等の「仲居さん」的サービスが省かれて、合理的にコストを削減していて、コスパの良いお宿だったと思います。
営業開始から少し時間がたっているので、経年的な変化はありますが、若いスタッフも活気があってよかったです。
最初にも書きましたが、
- 昭和の里山的ノスタルジーなコンセプト
- お風呂・食事のために屋外を通っていく必要性(そんなに長距離というわけではないですが)
に関しては、宿泊者の年齢層・体調によっては好みがあるかもしれません。自分は、「中学生までの子供連れの家族旅行」には非常にマッチしたお宿だったのではないかと感じています。
追記;翌日、「伊豆シャボテン動物公園」に行って来ました。ここも、家族連れには楽しめるところでした。カピバラが有名。(記事はこちら)