はじめに
箱根の強羅温泉の旅館、雪月花別邸翠雲 に家族で一泊してきました。
- 小学生以下の宿泊はダメなので、静かな環境。
- 2017年12月竣工なので、まだまだ新しくて施設もキレイ。
- 「重厚な歴史ある温泉旅館」というわけではないが、行き届いて合理的なサービス。
ちなみに、この前日に同じ共立メンテナンスグループの 伊東の八幡野温泉 の宿 きらの里 にも一泊してきました。 ご興味がある方はご覧ください。
関連記事;きらの里;八幡野温泉(伊東)に一泊 子連れ家族に良いかも。
以下、宿泊時の様子です。ご参考になれば。
強羅温泉 雪月花別邸 翠雲;共立メンテナンス のお宿
強羅温泉 雪月花別邸 翠雲は株式会社共立メンテナンスが運営する温泉旅館です。
公式サイトによると「株式会社共立メンテナンス」は、学校給食や学生寮の運営から事業を開始しています。創業は1979年。
その他、リゾートホテル(旅館含む)、ビジネスホテル、シニア向け住宅事業等手広く展開しています。
今回の家族旅行は、狙ったわけではないのですが、たまたま「共立メンテナンス」のお宿2連泊となってしまいました。
関連記事;前泊の「八幡野温泉郷 きらの里」の記事。(こちらも「共立メンテナンス」の運営。)
さて、雪月花 別邸 翠雲 ですが、箱根の強羅地区にあります。
↑;公共交通機関ならば、最寄は箱根登山鉄道の「強羅駅」(か、公園下駅)。
中高生の子供2名を含む夫婦の家族4名で宿泊。前述の如く、宿泊は中学生以上からの条件。
強羅地区には同じ共立メンテナンスの手掛ける「季の湯 雪月花」という旅館があります。そちらの方が「本館」の扱いで部屋数も158室とかなり大規模なお宿。
「翠雲」は、「別邸」と名乗っており全43室で、別館(Annex)的な感じですが、「各客室に露天風呂を備え付けている。」という特徴は同じく共通でした。
本館と「別邸 翠雲」は距離的には100m位と近いですが、連絡通路等はなく別敷地・建物となっています。
お部屋のタイプは大きく「和」と「洋」がありますが、和のタイプでもベッドが基本ですし、洋のタイプであってもテイストは「和モダン」ですので、雰囲気は大きく変わらないと感じました。
ダブル・ツインのお部屋ではなく、「トリプル」や「フォース」というお部屋があったこともあり、今回4名家族での宿泊先として選定。
前泊の「きらの里」同様に、楽天トラベルでかなり前から予約したので、割引がありました。家族四名(大人4人計算;一室4名宿泊。夕食・朝食付き。「和フォース」宿泊)で110,000円程度でした。
雪月花 別邸 翠雲の様子 写真中心に
チェックインから客室までの様子
桜の季節の週末の宿泊。伊東から伊豆スカイラインを経由して、車で2時間弱で到着。途中芦ノ湖の付近で少し渋滞に引っかかりました。
しかし、チェックインはほぼ15時きっかりで到着できました。
事前の確認の電話で聞かされていましたが、駐車場はチェックインの先着順であり場合によっては敷地外の提携駐車場に案内されることもあるようです。
が、幸いぎりぎりセーフで残り2-3台の余裕のあるところで駐車場に到着。
駐車場には和装した若い男性スタッフが待機しており丁寧に誘導してくれました。 到着時からいい気分です。
↑;駐車場とその奥の「別邸 翠雲」。写真は建物山側にある「強羅公園」から撮影。 こうやってみるとおそらく駐車場は15台ぐらいだったのかなと。 強羅地区は箱根山のふもとで傾斜が結構あります。
↑;雪月花 別邸 翠雲 の門。 奥に小さいですが池のある日本庭園。そこを通過して旅館の玄関に入ります。 とにかくまだ新しいのできれいです。
↑;玄関を内側から撮影。完全なバリアフリーではないですが、上がり框の段差は少な目。 スタッフが靴を回収して奥の下駄箱で管理してくれます。(出かける際はその都度靴を出してくれることに。) スリッパや下駄等が無造作に並んでいるということはなく、無機質に感じるほどすっきりした玄関でした。
↑;1階玄関を上がって左手にある帳場(フロント)。
↑;ロビーの畳の大広間。椅子とテーブルがいくつかあって到着後ここで案内を少し待ちました。
↑;別邸 翠雲 のフロアガイド。地上4階、地下一階の造りですが、斜面にあるので、地下一階にも地上エリアがあります。 地下一階は基本、「お風呂エリア」。一階には一部客室の他に、食事処やお土産屋さん等があります。 このお土産屋さんで好みの浴衣をチョイスすることができます。2-4階は客室です。
↑;一階のロビーの奥の「雲心庵」。 朝食・夕食会場です。 部屋食の選択はないので食事をするのはここ一択ということになります。
↑;一階の玄関の近くには、カウンター席の「抹茶処」があり、時間によってはお茶がふるまわれます。
↑;しばらくすると、和装のスタッフに案内されて客室へ向かいます。客室の廊下の様子。 スリッパはないので、素足(靴下)で部屋まで向かいます。たしかに「和モダン」なテイスト。
↑;若干順序が前後しますが、客室階(4階でした。)のエレベータホールです。(エレベータの扉の模様はカモフラ柄ではありません。) ここも畳です。
↑;同じくエレベーターホールを違う角度から。ホール付近には「君待処」と称して、ソフトドリンクやスナック類が無料で提供されている部屋があります。
↑;フリーのソフトドリンク類。冷蔵庫で冷やされています。何本かを客室の冷蔵庫に持っていきました。隣の棚には、スナック類もありました。
客室の様子
前述しましたが、我々家族が泊まったのは4人収容可能な「和フォース」なるお部屋です。
↑;客室の入り口はドアではなく、引き戸。 全く段差無しのバリアフリーな造りでした。
↑;和フォースのお部屋の玄関。 といっても、下駄箱はないし、上がり框もないので「玄関」というよりは通路?。 姿見もセットされています。和風なつくりですね。
↑;先ほどの入り口から館内を見ます。突き当りはお手洗い。奥の右手がベッドや居間の方向。連泊しない限りは、チェックイン時以外にスタッフが入ってくることはまずないと思いますが、視線は遮られます。
↑;四人が掛けられる椅子とテーブルがある居間。 宿帳への記入(古い?)は、お部屋で。スタッフはお茶とお菓子を取りに一旦退出しています。 竣工一年と少しなので、まだまだ設備はキレイで新しいです。明るい雰囲気のお部屋。
↑;用紙への記入が終わった頃に、四人分のお茶、お菓子、おしぼりが到着。 美味しくいただきました。 甘いお菓子で運転の疲れが吹き飛びます。 この後、客室内設備や館内の案内、食事の時間等(今回は、早い17:30分の部でO.Kでした。)を決定してスタッフは退室。 リラックスできます。
↑;さて、部屋でのチェックインが終了してスタッフが退室したので、部屋の設備を探索。 これは、居間のミニキッチン。小さなシンクと電気ケトルが置いてあります。下には、冷蔵庫。
↑;冷蔵庫内ビール。 ミネラルウォーターとともに無料。
↑;少し引くとこんな感じです。奥のミニキッチン・冷蔵庫の左手にはテレビやコーヒー・お茶セットが格納されたチェストが設置されています。テレビは観音開きのスダレ的なもので目隠しされています。 奥は露天風呂もあるバルコニー。
↑;コーヒーセット。 ここには写っていませんが、手動の豆引き機もありました。使いませんでしたが、結構本気な感じです。
↑;写真左は居間。そこにつながるエリアにまずは2ベッド。 スダレがありますが基本的に個室ではなくオープンなスペースです。
↑;さらに2ベッドルーム。四人分全てベッドというお部屋でした。こちらは個室の造りです。 この部屋にもテレビがありました。 ちなみにベッドサイドのコンセントは充電用のUSB出力付き。
↑;これらベッドの配置。手前2つに奥2つ。手前は簡単なスダレ。奥は引き戸で個室。 ということで、仲居さんが来て布団をセッティングするという場面はありませんし、部屋食ではないので、客室のプライバシーは保たれるシステムです。
↑;客室内の洗面所の様子です。 奥のすりガラスの扉の向こう側はシャワールームとなっており、さらにベランダのヒノキの露天浴槽につながっています。
↑;洗面ボウルが2ヶある洗面所。 そんなに広くはないですが充分機能的でキレイ。下の引き出しには歯ブラシ等もあり。
↑;シャンプー、コンディショナー、スキンローション、クレンジングオイル、石鹸・・・。きれいに整頓されています。
↑;夜の写真ですが、洗面所奥のシャワールームの様子。タイル張りで清潔感あり。 さらに奥には、上述の通り、各客室にヒノキの露天のお風呂が設置されています。
↑;客室の露天風呂の浴槽にお湯を張るには、洗面所のボタンを押します。
↑;こんな感じで、ヒノキの浴槽にお湯が溜まっていきます。(これは、翌日の朝の様子ですが・・・。)まだまだ、ヒノキも新しくて清潔感があります。 しっかり目隠しされていますが、高い位置は解放されており「露天感」はしっかりあります。
↑;和フォースのバルコニー。板張りで、椅子と机が置かれています。
↑;バルコニーの引き戸を開ければ、先ほどの露天のヒノキの浴槽にアプローチできます。
↑;我々の部屋(4階、和フォース)からの眺め。正面はほぼ南向きでそんなに眺望は良くはありませんでした。
↑;バルコニーの手すりから顔をだして右(西)の方向をみると、「強羅公園」がありその奥には箱根山や大涌谷方面を眺めることができます。
↑;押し入れ(というかクローゼット)の下に、予備のタオル一式(左)と、部屋着と寝間着(右)が4人分。
↑;寝間着、部屋着。再掲。
↑;浴場へ行く際に持参するかご。タオルとたびがすでにセットされていました。(これは、前泊の「きらの里」と同じ籠の様です。)
↑;一階の売店付近に浴衣が置いてあります。様々な柄がありました。 自由に持ってくることができます。 これは我が家の女性陣のチョイス。
お風呂(大浴場)等の様子
大浴場は男女それぞれ一か所。
広大というわけではありませんでしたが、ヒノキの内風呂と岩を配置した野趣あふれる露天風呂があり、いずれもすっきり機能的でお湯を楽しめました。 定番のサウナや打たせ湯も完備。
大浴場は地下一階にあります。 大浴場付近には、テーブルとイスを配置して各種ソフトドリンクやアルコール類、スナック類が無料でいただける休憩スペース等(いこい処 青山)もあり快適でした。
また、貸切の個室露天風呂が三か所ありましたが、自分たちは体験せずに終了。少しもったいないことをしたと後悔しています。 傾斜のある敷地なので、「地下一階」ですが、屋外の広い敷地内の庭に点在する形で個室露天風呂が建造されているので、隠れ家的な雰囲気でなかなか良かったかもと思います。
食事の様子
食事は前述の通り「部屋食は無し。」で「個室・半個室の雲心庵という食事処」で頂くシステム。
夕食は懐石風にコースのお料理でした。 自分たち家族は「しっかり個室」のお部屋で夕食を頂くことができました。
↑;お品書き。 後半の3品は2-3種類からそれぞれ選択するようになっていました。
以下、スマホのカメラで撮影した料理の写真を並べます。すべてを網羅してないと思います。ご容赦を。
前の記事でも書いたのですが、自分は現在「歯科治療中」にて、流動食に近い柔らかいものしか食べられないという地獄のような状況ですが、すき焼きや、お刺身、山掛け丼等は大変美味しくいただけて感激でした。
妻や子供たちも大満足だったようです。
中学生以上しか宿泊できないので、前日泊の「きらの里」に比べてやはり静かで落ち着いた雰囲気で食事ができたことも良かったです。
まとめ
箱根 強羅の温泉旅館 雪月花 別邸翠雲 に家族で一泊してきました。
自分たちが宿泊したのは、「和フォース」とよばれる和風の4ベッドのお部屋。
前日泊した、同じく共立メンテナンスが運営する伊東の「きらの里」同様に、部屋食や布団の上げ下げ等の「仲居さん」的サービスはありません。
自分は「温泉旅館=部屋食」みたいな感覚のある昭和人間なのですが、やたらと部屋の中にスタッフが入ってこないこのシステムの方がもしかすると、「心から油断できる安心感」は高いかもしれないと思います。
「重厚で歴史ある建物や日本庭園」といった要素は残念ながら、求めることはできません。しかし、当然逆に、新築の旅館なので設備も全般的にとてもきれいで機能的で清潔で現代的でした。
「別邸」ということで、こじんまりとはしていましたが、お料理もお風呂も密度が高く、作りこまれた感じがあるとかんじました。
今回は中高生を含む家族で宿泊しましたが、退職後と思われるシニア夫婦等も多く、箱根・強羅観光の拠点としても便利な場所だと思います。(強羅駅や公園下駅が近い)