はじめに
東京に引っ越すにあたってどこに住むべきか、いろんな面から検討していましたが、これまで 地震・地盤、 水害・洪水 を調べてみました。
今回は、犯罪発生率 を調べてみました。(というより、「どうやって調べるか」の投稿です。)
都内の犯罪発生率
「犯罪による生活に問題が生じるリスク」は、これまでのハザードマップのように簡単に数値化・マップ化は難しいというのがいろいろ調べた自分なりの結論です。
犯罪の発生率自体は、以下の警視庁のHPにて簡単に入手できます。
警視庁HP(トップページ事件>事故事件事故の発生>事件事故発生マップ)
このページには
- 1.犯罪情報マップ(外部サイト)
- 2.区市町村の町丁別、罪種別及び手口別認知件数
の2つが掲載されています。
2.の地区別の認知件数は、膨大なエクセルデータが示されています。
上のエクセルの表の例のように、「凶悪犯」「粗暴犯」「侵入窃盗」「非侵入窃盗」「その他」の犯罪別に数字が出ています。
このデータでは平成28年、区別で一番犯罪が多いのは「世田谷区(7107件)」ということになってしまいます。
ただ、解釈で問題になるのは、
「人口当たり」で記載されていないこと。
さらに仮に、各区の人口で割り算したとしても、「時間帯による人口の移動」が問題になってきます。
つまり、住民票に登録されている人口以上に人が集う地域では、見た目の犯罪発生率が高くなってしまうという問題です。
この問題は、上記1.の「犯罪情報マップ」を解釈するうえでも同じことがいえると思います。
「犯罪情報マップ」は色分けされて視覚的に犯罪発生の多い地域が分かるのですが、例えば新宿を見てみます。
「過去一か月」、「全刑法犯」 で検索すると上の図のように新宿駅周辺が赤く色分けされてきます。が、これは駅や繁華街周辺に人が多いわけで、当然発生率も高くなってしまうわけです。
なので、これらのデータを用いて、一律に「この区は危ない。」みたいなことを言うのはむずかしいのかなあと思いました。
ただし、これもある程度住む場所や物件の候補が絞れてきた際にピンポイントでその地区の過去の犯罪発生率を見てみる分には意義がありそうです。
また、自分が調べた範囲では、指定〇〇団や、その事務所等の所在地の私的なまとめサイトは見つかりましたが、公的な情報は見つかりませんでした。
まとめ
犯罪発生率は解釈が難しいということが結論です。
ただ、警視庁のHPはとてもよくできています。いろいろパラメータをいじって見ながら、「なぜ、この地域は万引きが多いのだろうか?」とか「ここは車上荒らしが多いんだなあ」とマップの色分けを見るのは興味深いものです。
東京へ引っ越し・移住を考えている方は上記警視庁HPは参考にはなると思います。