東京のどこへ住む? 地震・地盤の観点から

地震23区ハザード 倒壊 火災 総合生活
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はじめに

東京に引っ越すにあたってどこに住むか、いろいろな角度から検討していましたが、自然災害等の観点で、前回は 水害・洪水 を調べてみました。

今回、自然災害のド本命 地震・地盤(と地震後の火災も)を検討経過を投稿します。

東京への引っ越しが予定されている方等へ。ハザードマップ類のまとめを作っておきました。

東京のどこに住む? マンション暮らし まとめ Index もご参照ください。

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東京(関東)の地盤と地形

前回同様、地理の復習のようになりますが、関東のイメージは、

  • 大きな平野と大きな川(利根川)
  • 湾岸部は埋め立て地?
  • 武蔵野台地・関東ローム層という「用語」

ぐらいのぼんやりとした知識しかありませんでした。色々、書籍やネットで調べた結果としての自分なりの理解では、

  • 関東平野は武蔵野台地という比較的固い地盤が基本にある。
  • 武蔵野台地は比較的平坦である。
  • その台地には、富士山等の噴火による火山灰でできた「関東ローム層」が覆っている。
  • その台地を削り取るように河川が流れているので、河川周辺は低くなり、かつ堆積物が溜まっている。
  • 海岸に近い地帯は埋め立て地であったり、新しい堆積物でできた地層である。

といったところです。あれやこれや調べていたのですが、自分のイメージを決定づけた図が実は1枚あります。これは、とあるマンションギャラリーに展示してあったのですが、参照元が分かりました。

それがこの図です。↓↓↓

東京都区部 デジタル標高 国土地理院

国土交通省 国土地理院HP
地理院ホーム > 関東地方測量部 > 地図と測量の豆知識 > デジタル標高地形図ってこんなにおもしろい! 東京都区部編より

この図は地方出身の自分にとっては非常にインパクトのある図でした。

関東平野は一様に堆積物が溜まってできた平野で武蔵野台地はその名の通り東京のかなり西部に存在するのだと考えていたのですが、それが誤りであることが良く分かりました。

この図の中央やや右寄りの黒い輪が江戸城のお堀(皇居)であり、そこを境目にして、スッパリと西の台地と東の低地に分かれていることが分かります。

そして、西の黄色い台地もよく見てみると、緑色の河川で削り取られていることが見て取れます。

これを見れば、後述するハザードマップを見るまでもなくある程度のことは推測できてしまいます。

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ハザードマップ ;災害時活動困難度も考慮した危険度

その上で、東京都のハザードマップも見てみました。前回は水害・洪水関連のハザードマップでいたが、今回は地震(倒壊とその後の火災)版です。

東京都市整備局>地震に関する地域危険度測定調査(第7回) を参照にしました。

1.建物倒壊危険度 (建物倒壊の危険性)
2.火災危険度 (火災の発生による延焼の危険性)
3.総合危険度 (建物倒壊や延焼の危険性)
4.「災害時活動困難度」を考慮した危険度
(災害時の避難や消火・救助等の活動のしやすさ(困難さ)を考慮した危険性)

の4つの危険度がそれぞれにマップや各区毎に見ることが出来ますが、まずは、東京都全体の「4;災害時活動困難度を考慮した危険度」を下に示します。

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ハザードマップ;23区 詳細版

今度は23区に絞った図で、かつ、総合危険度だけではなく、1-3の倒壊度・火災度等もわかる図が下です。

地震23区ハザード 倒壊 火災 総合

もっと細かく知りたい場合は、各区毎にもマップが出ています。
例えば文京区なら以下のような感じです。

文京区地震ハザードマップ

これ、こんなに細かく出してしまって大丈夫なのかと、いらぬ心配をしてしまいます。それぐらい詳細だと感じました。(資産価値の問題とか・・・。)

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液状化は?

東日本大震災の際、震源から離れた東京でも液状化の被害がかなり報告されたと思います。液状化に関しても有意義なサイトがいくつかありました。

東京都 建物における液状化対策ポータルサイト

このページは「液状化とは」からその対策についてまでを簡潔にまとめてあります。

また、地震、水害の様にハザードマップ化されているものもありました。

東京都建設局 > 建設事務所をさがす > 東京都土木技術支援・人材育成センター > 情報公開 > 東京の液状化予測図 平成24年度改訂版

上記のページからはマップにアクセスできます。
下の図がそれです。

東京液状化予測ハザードマップ

これは、特に驚かない結果です。海岸と大きな河川の付近が危険との予想になっていると理解できます。

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まとめ

東京に住居を考えている人にとって、地震(倒壊、火災)、液状化のハザードマップは参考になりそうです。

水害・洪水同様に必要以上に恐れてはいけませんが、事前にリスクを知っておくことは大事だと感じました。

それにしても、上記の「デジタル標高地形図」は衝撃的でした。「山手線」がなぜ「山手」なのかも、この地図と線路を重ね合わせれば一目瞭然ですし、都内には意外と「坂」が多いのも納得です。

今回の地震・液状化の観点からは、やはり「西側」が安心なのかなあと感じた次第です。

ハザードマップ類のまとめを作っておきました。

東京のどこに住む? マンション暮らし まとめ Index もご参照ください。