はじめに
東京都港区の愛宕神社へ参拝に行ってきました。
1603年(慶長8年)、徳川家康の指示で火の神(防火・防災)として江戸を守るべく祀られました。
晩秋の午前中の神社参拝は、すがすがしい気分になれました。
参照;愛宕神社公式サイト
愛宕神社と「出世の石段」
田舎暮らしの長かった自分、恥ずかしながら「愛宕神社」の存在をこの年齢まで知らずにいました。
TV番組で、「出世の石段」なる急勾配の階段を一気に登り切れば「出世」できるというようなことを放送していた気がします。
時間ができたので参拝に行ってみることにしました。
↑;さすが都内の神社。駅に囲まれています。田舎ではこんなことはあり得ないです。
最寄り駅は神社の南西に位置する「神谷町駅」ですが、北の「虎ノ門」駅からアプローチしました。
しかし、地図をみると、御成門駅、新橋駅、内幸町駅からでも歩いて行けそうです。都心の超一等地。
↑;神谷町駅から虎ノ門ヒルズを右手に見つつ南に向かいます。右奥には東京タワーも。この景色のどこに神社があるのかと田舎者の自分は思います。(実は、真ん中の道路右の茶色いビルの奥にあるんですね。)
↑;Google mapから。付近の7-8階建てのビルと同じ位の高さの森です。神社自体は海抜26mの愛宕山山頂に鎮座。
↑;参道入り口では真っ赤な新しい鳥居が迎えてくれます。 奥には絶壁の階段。
↑;出世の石段=Success Stepsと訳されていました。
In the Edo-period, a famous samurai named MAGAKI-HEIKURO went up and down the stairs riding a horse. Since then he succeeded in his life. These days people share his good luck and go up the stairs to wish for their success. Atago-Jinja
↑;さて、意を決して登ります。 「休まず一気に登る」ことでご利益を得られるそうです。
↑;いかに急勾配かがわかる図。油断すると本気で危ないです。 公式サイトによると、明治・大正・昭和の時代にもそれぞれ1名ずつ、騎乗してこの階段を上り下りした人がいるそうです。ホントかよ・・・。
↑;出世の石段、登り切りました。 左手の手水社へ向かいます。
↑;登ってきた「出世の石段」を振り返るとこんな感じ。「怖い」レベル。
↑;本殿へ進むと「丹塗りの門」という朱色がきれいな門があります。 奥に本殿があり参拝しました。「火産霊命(ほむすびのみこと)」を祀っています。(それで、防火などのご利益が。)
↑;本殿の右手には順番に「太郎坊社」「福寿稲荷社」「大黒天社」が並びます。それぞれに参拝を済ませました。 右奥には「社務所」があり、お札・お守りなどの定番の品が並んでいます。
↑;境内には池があって、大きな鯉がたくさん泳いでいます。
↑;社務所で「餌」が販売されているようで、池の鯉にあげている観光客の方がいました。便乗して撮影。 美しい鯉も大群だと若干・・・。
↑;石段を登り切ってすぐ右手には「弁財天社」があります。 本殿は「火の神様」ですが、こちらはどちらかというと「海」とか「水」の神様で、「海上交通」を守る神とのこと。
↑;帰りは神社北の「女坂」から下ります。 南にはエレベーターもあるようですが、歩いて下ることにしました。
なお、往路でせっかく登った「出世の石段」を下ってしまうと、「立身出世」のご利益は消失してしまうとか。帰路は、避けて別ルートが推奨とのこと。
↑;女坂は「出世の石段(男坂)」よりは蛇行しているので勾配もわずかに緩やか。しかし、晴天にもかかわらず石段が摩耗してツルツルで落ち葉も乗っかって滑ります。(滑りました。)・・・ご高齢の方やけがされている方などはくれぐれもお気を付けください。
↑;最後に石段を振り返り。
無事、参拝を終了し帰途につきました。
おまけ 虎ノ門ヒルズ森タワー周辺
「○○ヒルズ」と聞くとついつい吸い寄せられてしまうのが、地方出身の自分。少し散策してみました。
↑;敷地の南に位置する「生物多様性をはぐくむ緑」。流れが再現されて͡コナラなどの広葉樹が配されていました。
↑;敷地西部の「オーバル広場」。広い芝生の広場とオブジェ。基本、オフィスビルだからなのか休日の午前中は人影まばら。
↑;「うわー、高っ!」と素直に感動。 上層階には高級外資ホテルAndazや、レジデンスもあるとか・・・。 こんなところに住める人も居るんですよね・・・。
まとめ
東京港区の愛宕神社に参拝してきました。
「出世の石段」からはすでに転げ落ちてしまっている自分ですが、慎重に登ってきました。一気に登らないとご利益はないそうですが、写真撮りながらチンタラ登ってしまったことをやや後悔。
今は、ビル群に取り囲まれていますが、きっと往時には周辺一面を見渡せる高台(愛宕山)だったんだろうなと思います。ありきたりですが都心のオアシスです。
やはり神社仏閣の参拝は午前中がお勧めです。空気も引き締まっていて気持ちがいい。
周辺には高層のレジデンスも多く、流石「港区」。地方出身者には眩しいエリアでした。