サンライズ出雲・瀬戸;切符の購入・乗車・車内設備等・・・寝台列車「シングル」で親子旅行。

サンライズ出雲 EC 生活
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はじめに

受験が終わった中学3年生の長男の希望で、東京~岡山間を夜行列車であるサンライズ出雲を利用しての夜行寝台列車での親子旅行をしてみました。

鉄道ファンで詳しい息子にアドバイスをもらいながら切符を購入。列車の実際の様子等も載せてみます。

小学生のころ関西地方から九州へ「ブルートレイン」に乗って以来の久しぶりの寝台列車体験でした。

サンライズ瀬戸・出雲とは

サンライズ号はJRの列車です。サンライズ出雲は1998年に運行開始したそうです。東京と中国・四国を結ぶ夜行列車です。

瀬戸と出雲はそれぞれ7両ずつですが、東京発の場合、14両編成で出発。 岡山駅にて高松行きの「サンライズ瀬戸」と、出雲行きの「サンライズ出雲」に分離して目的地を目指します。

以下、あまり鉄道に詳しくない自分が「なるほど」とか「へえー」とか感じた点を列挙してみます。

  • 「季節だけ」とか「週末だけ」とかではなく、基本的に毎日運転している。
  • 下りの東京発は22:00発。上りは、出雲市発が18時51分発。高松発が21時26分発。
  • 下り列車の到着は出雲市着が9時58分着。高松着が7時27分着。(ちなみに今回は岡山で降りましたが、岡山着は6時27分です。)
  • 多くの駅に停車するが、深夜に停車する駅では旅客が乗降できるわけではない。(例えば、上りの大阪駅では乗車可能ですが、下りの大阪駅では停車はするものの旅客の乗降は出来ない。名古屋駅や浜松駅でも停車するが、深夜であり乗客は乗降できない。)
  • なんとシャワーが付いている。(シングルデラックスを予約するか、シャワーカードが別途必要です。)

息子以上にワクワクしてきます。

まずは、切符の購入

寝台列車の料金体系

さて、詳細は公式ページとか、詳しい方のページや旅行サイトにありますので簡潔にしておきます。鉄道素人目線の記事ですので至らない点はご容赦ください。

まず、ざっくり「寝台券の必要性」で分類すると、

  • 寝台券と特急券と乗車券(三種)が必要な「シングルデラックス」「サンライズツイン」「シングルツイン」「シングル」「ソロ」
  • 特急券と乗車券だけ(二種;寝台券が不要な)「ノビノビ座席」

の、二系統に分かれます。後者の「ノビノビ座席」は名前の通り「座席」扱いなので「寝台券」がいらないという理屈になるようです。ノビノビ座席はフルフラットですが完全個室ではなく、頭部にパーティションがあるだけなので、プライバシーや安全を求める場合にはあまり向かないかもしれません。一方、寝台券が不要なので値段は安い設定です。

そして、寝台券・特急券・乗車券が必要な前者のグループはさらにざっくり「各部屋の定員で分類すると

  • 1人で使用する「ソロ」「シングル」「シングルデラックス」…ソロが一番狭く簡素・安価で、シングルデラックスが一番広く豪華・高価。
  • 2人でも使用可能な「シングルツイン」…上段に補助ベッドがあり追加料金(5400円なり)を支払うことで使用可能となる。
  • 2人で使用することが前提の「サンライズツイン」…ホテルのツインルーム的な感じ。一人で使用することも可能だが、当然二人分の料金が発生する。

といった感じになります。

つまり親子2人旅をするなら「一人部屋」×2か、「二人部屋」×1が必要ということです。

今回の旅程と実際の購入;みどりの窓口で1か月前から購入可能。

さて、今回は親子(大人2名)で週末の2泊3日(金曜日夜~日曜日)を利用して旅行することにしました。

東京から岡山までをサンライズ号(出雲でも瀬戸でも)を使って夜間に移動し、その後岡山から広島へは新幹線を利用して移動。2日目は広島で一泊して、3日目の帰路は新幹線を使うという計画です。

サンライズ号(サンライズ出雲、サンライズ瀬戸)のチケットはJRのみどりの窓口で出発1か月前の午前10時から発売開始です。息子曰く、「サンライズ号は人気だからすぐ満席になる。」のだとか。

息子の第一希望は「サンライズツイン」か「シングルデラックス」だったのですが、出発約2週間前にチケットを取りに行きましたので、残念ながらすでに満席。

結局は、「シングル」を二つというサンライズ号では一番スタンダードな形となりました。

ここでまた、鉄道素人の自分的に「おおっ!」と感じたのは、

  • 営業キロが長い区間を往復する場合、乗車券が1割引きになる「往復割引」が存在すること。…これ2人だと4000円ぐらい変わってきます。
  • サンライズから新幹線に当日中に乗り継ぐ場合には特急券が割引(半額!!)になること。・・・これも二人で3000円ぐらいはお得になります。
  • たまたまかもしれないが、窓口のお姉さんが鉄道好きの息子にも嫌がらず接客していただいたこと。同じく、逆によく理解していない素人の父親にもわかりやすく説明していただいたこと。

素人の自分でしたが、チケットに関しては窓口でしっかりと希望を伝えればそんなに難しくなく購入可能ということです。

で、2人で合計8枚(一人当たり4枚)のチケットを受け取りました。以下がその詳細です。

サンライズ出雲 東京発岡山 乗車券寝台券等

↑;左から順番に「東京都区内⇒広島市内の乗車券」、「サンライズ出雲の東京⇒岡山の特急券・寝台券」、「岡山⇒広島の新幹線自由席特急券」、帰路の「広島市内⇒東京都区内乗車券」の合計4枚×2名分です。  (実際には帰路の新幹線特急券が足りないので、広島から帰る当日に購入しました。)

東京岡山 往復 乗車券

↑;東京都区内・広島市内間の往復の乗車券です。 12日間有効。 本来片道11,660円×2で、23,320円ですが、往復割引にて20,980円となっています。

サンライズ出雲 東京 岡山 特急券・寝台券

↑;これが、サンライズ出雲の「シングル」の特急券と寝台券(一枚にまとまっています。) 寝台券の料金は7,560円。 本来特急券料金は3,240円ですが、当日新幹線で乗り継ぐ場合は「半額」となり、1,620円に割り引かれています。

岡山 広島 新幹線 自由席特急券

↑;最後に、サンライズ出雲を降りてからの「岡山⇒広島」の新幹線の自由席券。 これを購入しておくことで、前述のサンライズ出雲の特急券割引が適応されます。 指定席でもいいですし、あとで差額を払って指定席に変更することも可能。

いざ出発;サンライズ出雲への乗車・個室内の様子・設備等。

さて、出発当日の金曜日は仕事を早めに切り上げて急いで帰宅。

夕食を済ませて、シャワーを浴びて自宅を出発しました。

サンライズ出雲(瀬戸)の下り列車は東京22時ちょうど出発ですが、列車はその25分前には線路に到着するので余裕をもって乗車することが可能。

21時15分頃には東京駅に到着。

サンライズ出雲瀬戸 東京駅の様子 9番線

↑;「夜行の寝台列車」というと何となく、特別なプラットフォームから発車するのかと思いきや、なんてことはなく東京駅9番線(東海道線)に普通にやってきます。 金曜日の夜で、帰宅を急ぐサラリーマンで結構混雑しており、そういう意味での「特別感」はあまりなし。

サンライズ出雲 瀬戸 外観

↑;下手な写真で恐縮です。ベージュ色の列車です。サンライズ出雲(瀬戸)の列車の最後尾14号車。列車の顔の部分が非常に特徴的で、連結した際に乗客が行き来できる構造とか。(鉄道に詳しい息子的には普通のことらしいのですが、結構驚き。)

サンライズ出雲瀬戸 外から見たノビノビ座席

↑;外から見た窓越しの「ノビノビ座席」。進行方向と直角に寝そべる形。窓側(頭側)にはパーティションがあります。体力の有った若かりし頃ならばこれでも十分だったかもしれません。

サンライズ出雲瀬戸 シングル2階 外から

↑;我々親子が乗車する「シングル」の2階の部屋。 窓は天井方向に湾曲した見晴らしの良さそうな造り。

サンライズ出雲瀬戸 シングル1階 外から

↑;同じく「シングル」を外から見た様子ですが、こちらは1階の個室。 1階でも2階でも料金は同じです。一階の方が見晴らしは悪そうですが、乗り心地(揺れ)は軽減されそう。

さて、「サンライズ出雲(瀬戸)」の列車内にはソフトドリンクの自動販売機しかないので、「食事」や「アルコール」は、出発前に準備をしておく必要があります。自分たち親子も翌日の朝食等を購入してから乗車しました。

また、シャワーを利用する場合も、乗車後に「シャワーカード」を購入しておく必要があるそうですが、我々親子は入浴済みで乗車。(朝にシャワーを浴びてすっきりしたい場合等は購入しておく必要ありそうです。)

サンライズ出雲 13号車 部屋割り図

↑;我々が乗車したのはサンライズ出雲の13号車。(サンライズ瀬戸なら同じく6号車ということになります。) 乗車口から入ると1階、2階に行く階段に分かれます。自分たちは2階へ向かいます。

サンライズ出雲 13号車 2Fシングルの廊下

↑;2Fへ上がる階段を登りきるとこんな感じで廊下の左右に個室が並びます。 個室の扉は少し互い違いになっていて、お互いに解放した際に「見知らぬ人と真正面で対面」という状態を少しは避けられるようになっています。廊下は大人がなんとかすれ違える幅しかありません。

サンライズ出雲 2Fシングル 全景

↑;サンライズ出雲の2階の「シングル」の様子。廊下から撮影するとこんな感じです。窓側にベッド。見えていませんが、右には小さなテーブルと鏡、100V電源等があります。豪華って感じではないですが、シンプルでクリーンです。

サンライズ出雲 2Fシングル 頭側

↑;扉から向かって左側を見るとこんな感じです。天井は丸みを帯びていますので、左側(扉側)ならば伸長180cm超の自分でもぎりぎりまっすぐ立てる高さ。ベッドの左には荷物等を置けるスペースがあります。 室内も廊下もオークっぽい木目調の落ち着いたインテリアです。

サンライズ出雲 2Fシングル 足側

↑;サンライズ出雲2Fシングルの様子。扉から入って右側を見た様子。前述の反対側(足側)です。壁面の一部には鏡が設置されています。 壁には小さなテーブル(棚)が用意されています。左奥は、車内放送用のスピーカーです。

サンライズ出雲 2Fシングル 換気用スリット

↑;「シングル」室内の換気用のスリット。 残念なことにこの車両(6、13号車)は喫煙可能車両。スリットを開閉しても、タバコ臭は変わらずで、きつかったです。(禁煙車はすでに予約一杯でした・・・。)

サンライズ出雲 2Fシングル 頭側 ラジオや照明、ヒーターのスイッチ

↑;「シングル」の頭側の操作盤。 時計(目覚まし機能)、FMラジオ、照明のスイッチ、ヒーターのスイッチ、非常用ボタン等が並んでいました。終点まで行かない自分たちは目覚ましセットが必須。

サンライズ出雲 2Fシングル 電源

↑;100V電源があります。容量は2Aですが、スマホの充電程度ならば十分。

サンライズ出雲 2Fシングル 出入口扉付近足元

↑;再び入り口扉付近からの図。足元を撮影してあります。スリッパが各部屋に一足。 右側にはごみ用と思われるビニール袋。よく見ると右側テーブルの下には引き出し式の「灰皿」があります。

サンライズ出雲 2Fシングル 枕とブランケットと寝間着

↑;寝間着、枕、ブランケット(毛布)がベッド上に置いてありました。枕は決して大きくはないですが、必要十分なもの。 ブランケットはカバーが掛けられています。冬場は窓側から冷気が下りて結構寒いので、ヒーターは「On」にしないときついです。

サンライズ出雲 2Fシングル 浴衣寝間着

↑;備え付けの浴衣?(寝間着);あまり丈がないので、出歩く際にはおすすめではないかも。ベッドの長さは身長180cm超の自分でも足は延ばせましたので、190-200cm程度はあるのではないかと推定します。

サンライズ出雲 2Fシングル 窓のシェード

↑;サンライズ出雲「シングル」の窓。 シェードは手動で開閉します。 見晴らしが良いということは裏を返すと、外からも室内が丸見え。普段は閉めておいた方が良いと思います。

サンライズ出雲 2Fシングル 外側からのロック デジタル

↑;個室の鍵は、外から施錠する際はデジタルロック(暗証番号)式。 内側から施錠する場合は普通のロックです。 盗難も多いらしいので、トイレに行く際等短時間でもロックは必須です。万が一、外側からいたずらでロックを掛けられても、内側から解錠できます。

サンライズ出雲 ビールを飲んでおやすみなさい。

↑;ビールを飲んでくつろぎます。列車内には小さなラウンジもあるようでしたが、夜間ですので大声での会話はご法度と放送されていました。

翌朝は6時過ぎに起床。定刻どおり6時30分前には岡山駅に到着しました。

サンライズ出雲 岡山駅で分離作業

↑;岡山駅でのサンライズ出雲とサンライズ瀬戸の分離作業は風物詩らしく人だかりになっていました。我々は新幹線に乗り換えて広島へ向かいました。

以上で、乗車体験記はおしまいです。

サンライズ出雲;その他乗車しての感想・気づき等

さて、そうそうに寝てしまった自分ですが気づいたことや感想を列記してみます。

  • 検札は自分たちの場合は23時過ぎにやってきました。
  • 横浜駅より先は、緊急時を除いて翌朝6時ぐらいまで、車内放送はなくなります。
  • 音に関しては自分の場合はあまり気になりませんでしたが、当然「カタンコトン、カタンコトン・・・。」と線路の音はします。 気になる方は、念のため耳栓やノイズキャンセリングヘッドフォン等を持参する方が良いかもしれません。
  • 結構揺れます。自分は停車時の「カックン」という揺れで何度か目覚めてしまいました。
  • 下車後も船に乗った後のような「いつまでも揺れている感」が少しの間残りました。 乗り物に酔う子供さん等は一応注意した方が良いかもしれません。
  • たばこがダメな方は「禁煙車両」を強くお勧めします。
  • 上述しましたが、車内販売も食堂車もありませんので「飲料、アルコール、食料、お菓子等」は事前に購入しておく必要があります。
  • 親子旅行なのですが、「シングル」×2 だったので「親子水入らずで本音を語り合う」的なシチュエーションにはならず・・・。まあ、息子は楽しんだみたいです。
  • 効率・スピード重視の世の中ですが、寝台列車のようなある意味「非効率・無駄」な旅行はむしろ贅沢な楽しみだなあ・・・とノスタルジーにも浸れます。
  • 意外に若い女性のグループやシニアの夫婦等の乗客も目立ちました。「出雲大社」へという旅行者も多いのかもしれません。

まとめ

30年ぶりくらいに「寝台夜行列車」に乗車しました。

自分の中のブルートレイン時代の記憶をベースに、ノスタルジーを感じる部分もありなかなか楽しい旅でした。(が、やっぱり40歳過ぎると夜行列車は体力的には結構きついかな・・・。翌日の疲れが・・・。)

息子が喜んでいたのも満足です。子供の頃はこういう旅行は「冒険」っぽくてワクワクしたことを思い出しました。こういった列車が細々とでも生き延びてくれることを祈ります。