40歳過ぎからの「歯科矯正」その22;抜歯して出来た隙間を埋めていく・・・。

13月目 アンカースクリューから引っ張る生活
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はじめに

40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。

  • 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
  • 実際どんな感じなのか。

あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事を残そうかと思っています。

前回は、矯正治療開始後12か月の様子を記事にしてみました。

今回は、装置装着後13回目の診察です。治療期間の予定は2年間なので、治療も後半戦(のはず。)

歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。

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20回目診察;治療開始約13か月経過。

矯正装置装着13か月後の歯の移動の様子;大きな変化はないようです。

下顎の歯並びに関しては、以前も報告しましたが、ほぼキレイにそろってきました。

素人として感じるガタガタは以下の二か所のみではないかと思っています。

  1. 右第一小臼歯…ほぼ真横ではないかというくらい内側に倒れこんでいた歯
  2. 左第二切歯と左犬歯…本来左右に並ぶこの歯は治療前は前後に並んでいました。

上記の二か所も当初に比べれば劇的に改善しましたが、まだ歯並びが悪かったころの名残があります。

以下、実際の様子です。

歯科治療13カ月 右第一小臼歯の変化

↑;これは①の右第一小臼歯の治療初期(左)と現在(右)の様子。歯の傾きは非常に良くなりましたが、まだ他の歯と比べると「浮いている」感じが多少残ります。今後、時間をかけて「押し下げる」調整が要りそうな感じ。

歯科治療13カ月 左下 第二切歯と犬歯の位置の変化

↑;こちらは②の左第二切歯と左犬歯の治療前と現在の様子。 こちらもかなり改善しましたが、左のなめらかな並びに比べるとまだ少し凹凸があります。(青線のように、歯の根元の部分はいまだに第二切歯は少し後ろにありますし、代わりに犬歯はまだ少し前に出ています。

さて、上顎の歯に関してもこの一か月での大きな変化はなさそうです。出っ歯を引っ込めるために、抜歯して作ったスペースもかなり小さくはなりましたが、まだまだ目立つ程度に残存しています。

歯科治療13カ月 左下 上あご抜歯部の隙間の変化

↑;右第一小臼歯を抜歯した隙間の変化です。出っ歯が後ろに下がった分、少しは狭くなったようです。しかし、まだかなりの隙間があります。抜歯した当初は、小指の先が余裕で入る位でしたが現在は小指の爪も入らない位にはなってきました。 (しかし、この隙間をしっかり埋めるほど前歯が後退すると、出っ歯が下がりすぎて逆に受け口気味になるのではと素人的な不安が・・・。)

以上、直近の気になる変化についてまとめてみました。

歯科矯正治療開始13カ月での生活の変化や治療・装置への慣れについて

歯科治療開始当初の違和感や苦痛等はなんだかんだでかなり慣れるものです。以下、当初感じた不快感や、食事・発音等の状況が約一年経過した現在どうなっているのかを記してみます。

治療(毎回の診療)直後の歯の痛み

アーチワイヤーを交換した直後に感じる歯の移動に伴う痛みです。

これは、治療開始直後も現在もあまり変化がありません。じっとしている時にはほとんど感じない痛みですが、食事時など歯に力がかかると痛むというパターンが多かったです。ただし、上顎前歯(出っ歯)を本格的に牽引しだしたときは、処置中と処置直後はじっとしていてもジーンと嫌な感じがありました。

しかし、持続は長くで2-3日です。幸い自分の場合は鎮痛剤が必要なほどの痛みではなかったです。 診察後数日間はいつも以上に柔らかい食事でしのいでいました。

発音の問題

自分の装置は、「上あご;内側矯正」「下あご;外側矯正」というパターン(ハーフリンガルとか言うらしい)ですので、それを踏まえてという事になりますが、上あごの内側の装置を装着してからの3か月程度は自分でも明らかにわかるほど活舌が不良でした。当初は「サ行」の発音が非常に難しかったです。

しかしながら、以後は「慣れ」てしまいました。 今でも早口は苦手ですが職場で「えっ?」と聞き返される頻度も3か月程度を境に急激に減ったと思います。

上あごの装置から遅れて下あごの外側の装置を付けましたが、この際にはほとんど発音には影響しませんでした。おそらくは上あごかつ内側の装置という点がかなり発音に対しては大きな影響があるのではないかと思います。(英語のThの発音等は現在でもかなり難しい・・・。)

矯正装置の接触による痛みや口内炎等

これも不思議なことに時間が経過するにつれて発生頻度は激減しました。

口内炎は一度できると治りにくいし、痛いし非常に不快なものですが発症頻度は減っています。 なぜかは分かりません。口腔内粘膜が丈夫になってきたのでしょうか?

治療開始当初に口内炎が発生した時は「ギシー・グー」のお世話になりましたが、出番は減っています。

ただ、自分の場合だけかもしれませんが、普段「唇」にできる口内炎が「歯茎」に発生することがちょくちょくあります。 歯の移動と関係するのか、ブラッシングの不足あるいは過剰?が原因なのかは分かりませんが、歯ぐきにできる口内炎(アフタ)はかなり痛いです。

マイクロインプラント(アンカースクリュー);歯ぐきのネジ

これも挿入当初はかなりの違和感でしたが慣れるものです。すでに一年経過しました。

自分の場合幸い再挿入はせずに済んでいますが、定着が悪くて脱落し、再度ねじ込まなければならなこともあるようです。(現在痛くないとはいえ、再挿入を考えると・・・ゾッとします。)

四本ねじ込みましたが、前歯の直上の2本はすでに役割を終えて除去されました。残りの二本はノートラブル。挿入後は痛みもないですし、感染の兆しもありません。

食事の状況

食事はあまり進歩がない点です。つらいところです。

いまだに麺類は控えています。細かく切れば行けそうですが、装置に引っかかりつつのどにも引っかかるという恐ろしい状況を数回味わってからは怖くて試せていません。

食事も装置へのダメージを考えると、硬いものは指示された通り控えています。注意していたつもりでしたが、2度ほどブラケットが歯から外れるアクシデントがありました。

自分の場合、出っ歯はあまりにも出っ張りすぎて「食事をかみ切る」という本来の仕事はもともと不可能でした。(というより、下の切歯と上の歯ぐきで噛んでいたというのが本当のところ。)

現在、出っ歯(上顎切歯)はかなり引っ込んだうえに角度も正常化しつつあるので35年ぶりくらいに、「上の切歯と下の切歯でものを噛む」という(あたりまえの)動作ができるようになりつつあります。

まだ装置脱落・損傷の恐れがあるので柔らかいサンドイッチ等限定ですが、「前歯で噛み切る」という行為が可能となって、一人でニヤけながら感慨にふけっている感じです。

晴れて装置が外れた際には、大きなハンバーガーを思いきりほおばったり、カリカリに揚がった唐揚げ、ラーメン・パスタ等の麺類を食べたいなあ思っています。

セルフケア;歯磨き

これも、いい意味でも悪い意味でも「慣れてきた」と思います。

装置を装着したころは、歯磨きの力加減が分からずに「おっかなびっくり」でしたが、いまではルーチン化してサクサクとやっています。面倒ですが、パターン化して頑張っています。

  • 電動歯ブラシでザーッと清掃
  • その後、歯間ブラシ使用。(大で装置まわりを清掃。小で歯間を清掃)
  • 歯間ブラシの入らない歯を中心にフロスを使用。

という感じでやっています。

先ほどの口内炎の項とも関連しますが、旅行先等で質の悪い歯ブラシでゴシゴシやると歯ぐきにキズがつきやすいようで、口内炎発生の原因になってしまったことがありました。旅行時も使い慣れたケア用品を持参した方がいいなと感じています。

見た目問題;審美的には

職場ではもっぱらマスクをしているので、良くも悪くも変化を指摘されることはありません。

しかし、親を含めた親族に会うと「どうしたのそれ、別人のレベルだね。」との感想が返ってきます。

「装置が目立つ」という驚きよりも「歯が動いている。」という点を注目してくれているようです。

20回目診察の様子;上顎のアーチワイヤーを交換。フック無しの普通な感じのワイヤーに。

さて、今回の診察の様子です。

最近はもっぱら平日仕事終わりに受診する形です。今回も同じパターン。

いつも通り、この一か月間の経過に問題がなかったかの質問をされます。自覚的には何もないことをお伝えしました。

引き続き診察は進みます。 口を開いたり、奥歯で噛んだりしながらかみ合わせや装置の状態等のチェックをしていただきます。

大きな異常はなく順調。

「今日は上のアーチワイヤーを交換します。外しますね。」とのこと。

その後は衛生士さんにバトンタッチしていつものクリーニング。前回、磨き残しを指摘されたのですが今回はセーフ。

クリーニングはリラックスして受けて終了し、再び院長先生に交代。

新しいアーチワイヤーを装着していきます。

激痛というわけではないのですが、やはり動いている上あごの前歯6本に力がかかるとそれなりに痛みがあって、この時間帯だけは若干苦手です・・・。

今回はワイヤー交換だけだったのですが、過去二回の特殊な「牽引用フック」の付いたアーチワイヤーではなく、比較的普通な感じのアーチワイヤーに交換されていました。

歯科治療13カ月 上あごアーチワイヤー フック無に変更

↑;前回まで使用したフック有のアーチワイヤーと今回のフック無しアーチワイヤー。

歯科治療13カ月 上あご インプラントから犬歯をけん引

↑;インプラントからのゴムはフックで引っ張らずに、左右の犬歯(の装置;ブラケット)を直接引っ張る形に変更になりました。

歯科治療13カ月 上あご 切歯から犬歯、第二小臼歯にかけて弾性ゴム

↑;今回は、犬歯と第二小臼歯間にも弾性ゴムが装着されています。写真だと透明に近くて見えにくいので、青線で描いてみました。これがむしろ今回のミソなのではないかと勘繰っています・・・。当然、第二小臼歯と犬歯はお互いを引き合う力がかかって、抜歯でできたスペースは狭くなっていくのではと思います。・・・無論、作用反作用で臼歯にも前方へ移動する力がかかってしまいますが・・・。

このあたりのこともぜひ聞いてみたかったのですが、院長先生にフック有から無しのワイヤーに交換した意図は聞きそびれました。

しかしながら、自分なりに考えてみると「フック有だと前歯6本をまとめて引っ張ってくる作業」っぽいのですが、今回は犬歯を引っ張ることになるので、「引っ張りつつもよりはまんべんなく並べる作業への移行」ではないかと勝手に妄想しています。

本日の処置はこれにて終了。

最後に、いつも院長が歯を見ながら総括・説明をしてくれます。

  • 上あごのアーチワイヤーを交換しました。今回は前歯(犬歯)から直接ゴムを掛けて引っ張ります。
  • また、抜歯した隙間をまたぐような形にもゴムを掛けてあります。
  • 上の前歯六本;かなり引っ込んできました。が、上下方向の凹凸が結構あると思います。これは後で簡単に調整できます。
歯科治療13カ月 上あご 切歯のガタガタ

↑;確かに前から見ると特に左第一切歯と左第二切歯には段差があります。これは後に修正していくとのこと。

治療終盤の並んだ歯

↑;ちなみに同じく治療開始一年超でそろそろ治療も終盤の娘の切歯。 確かに自分のような凹凸はなくきれいに並んでいます。

これで診療は終了。次回予約を取って医院をあとにしました。

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まとめ

治療開始から13か月目(20回目)の診察が終了しました。

今回も大きな問題はなく無事診察終わりました。

次回は第21回目の診察以降に関して記事にしてみたいと思います。

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