はじめに
40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。
- 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
- 実際どんな感じなのか。
あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事をコツコツ残してます。
前回は、矯正治療開始後13か月の様子を記事にしてみました。
今回は、装置装着後14回目の診察です。治療はまだまだ続きますね。
歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。
21回目診察;治療開始約14か月経過。
矯正装置装着14か月後の歯の移動の様子;ゆっくりと上あご前歯六本が移動しているみたいです。
最近は、妻も「もうほとんどキレイに並んできたんじゃないの。」いうくらい、素人がざっと見れ場ほぼ完成形なんじゃあないかと感じてます。
という事で、裏を返すと「劇的な変化」はなかなか少ないのが本当のところ。
特に下顎に関しては、院長先生が以前言及されていた終盤に実施する「微調整」段階のフェーズまで特に大きな変化はないのかなあと予想しています。
「フェーズ」という意味では、自分的にこれまでの治療の段階を大きく分けてみると以下のようになるかなあと思っています。(専門家の見解ではなく、著者の自己流区分です。)
- 本格治療前の準備フェーズ・・・治療方針を聞くことや、放置していた虫歯の親知らずの抜歯や、出っ歯を引っ込めるためのスペース作成のための「上顎第一小臼歯抜歯」等の歯並び改善に向けての下準備段階。その後、型を取って装置を作成してもらう処置も準備段階だと思います。そういえば歯ぐきにネジをいれたのも準備です。自分の場合はなんだかんだで2-3か月間だったと思います。
- 歯の並び調整フェーズ・・・ワイヤーや様々な器具を使って平面的にキレイな弓状に並べるだけでなく、立体的に歯の高さもそろった状態に並べるフェーズ。・・・これは最終的に微調整があるので正確には終了したわけではないですが、ざっくりいうと8-9か月間。
- 出っ歯6本移動フェーズ・・・読んで字のごとく、抜歯して作ったスペースに向けて上顎前歯六本をごっそりと後方へ移動する段階。・・・現在ここです。すでに5か月位経過しています。
他の患者さんのブログとか矯正歯科医師が書いているような記事を参照させてもらうと、どうやら現在のフェーズは、
スペース クロージング(クロージャ―) フェーズ!!
というものらしいです。何かに変身したり、ビームが出たりするイメージ・・(ではありません。)
まあ、直訳すると「空間(空隙)閉鎖段階」ってことで、抜歯でできた隙間に出っ歯を持ってきて埋めてしまえという段階ですね。
多分、あと数か月はこの地味な「フェーズ」が続くのだろうと思います。
で、実際埋まってきているのかですが、写真載せておきます。ゆっくりですが・・・。
↑;ゆっくり隙間は減少しているようです。このペースだとまだまだかかりそうですが。
さて、この写真でやっぱり気になるのは、前回も同じ疑問の「この隙間の分だけ、前歯が後退したら 出っ歯君 改め 受け口君 になってしまうぞ。」ということ。それを解決するのは、臼歯が前方に動いて隙間を埋めるしかない気がするのですが・・・さてどうなることやら。
21回目診察の様子;上顎のアーチワイヤーを交換。変わった形のワイヤーになりました。(Tループっていうやつ??)
診察の過程の記録です。
夕方に受診。 都内でも「高級」住宅街と名高いエリアに医院があるので、なぜかいつも肩身が狭い感じになります。
が、医院のスタッフさんは気さくな感じでリラックスして診療を受けられます。
今日は、早めに到着したころもあり衛生士さんのクリーニングからはじまりました。
マイクロインプラントから牽引しているゴムや、上顎前歯中心に引っ掛けられている弾性ゴム類を外してもらって、クリーニングをしてもらいます。
普段しっかり磨いているつもりでもやはりこれをやってもらうととってもすっきりした気分に。
リラックスタイムは終了。しばし、院長先生の手が空くのを待ちます。
しばらくして院長先生登場。
毎度ですが、前回受診時からの経過中にトラブルがなかったことを院長先生にお伝えします。
いつも通り、口腔内を診察。ブラケットの脱落やワイヤー断絶といったこれまでにあったようなトラブルはなかったようです。
「順調みたいですね。上顎のアーチワイヤー交換します。」とのこと。ほっと一安心です。
さて、今回のワイヤーまたまた、これまでとは異なるタイプのものになりました。
なんだか、ものすごく調整をしっかりやりながらワイヤーに細工をしていただいている感じ。
口にはめては、外してペンチのようなもので調整し、またはめては外し・・・を繰り返して自分の歯並びにぴったり合うように加工してくれているようです。
で、ワイヤーを見せてもらうといつものアーチ状のワイヤーの途中2か所が複雑に折り曲げられているのが分かりました。
一見、以前装着した「フック付きワイヤー」かと思ったのですが、そうではなくてワイヤー自体が折り曲げられてT字型にフック状になっていました。
と文字で記載しても全くぴんと来ないと思いますのでググってみた所、イメージに近いワイヤーがありました。こんな感じです。
↑;これはネットで見つけてきた既製品の画像。 これと全く一緒ではありませんが、イメージは非常に近いので掲載しておきます。 ちなみに商品には「Tループ」との記載がありましたのでそのように呼称するのかもしれません。
で、そのワイヤーを装着した図がこちら。 上あご裏側なのでキレイな写真が撮れていませんが・・・。
↑;上あごの前歯の裏側すぐ上に張り付く感じで「T字型(Y字型?)」にアーチワイヤーが加工されています。
↑;別角度からの上あごの様子です。T字というか、携帯電話の電波アンテナマークのような形。たしかにTの足の部分が縮まる方向に力がかかるならば「隙間を埋める」方向で歯が動きそうでもあるのですが・・・。
さて、こいつの役目ですが、院長先生は簡単に「マイクロインプラント(アンカースクリュー)からだけでなく、ワイヤーも使って牽引します。」といった趣旨を説明してくれました。
しかし、色々調べてみるとこの「T字型の折り曲げ加工(Tループ?)」は、抜歯症例で良く起こりがちなトラブルである「ボーイングエフェクト」なるよろしくない現象を予防する効果があるとか・・・。
「ボーイングエフェクト」のボーイングは飛行機のボーイング(Boeing)ではなく弓(Bowing)を意味するそうで、抜歯した隙間に向かってその両隣の歯が移動に伴って傾いてしまう現象とか歯列が弓なりになってしまう現象の様です。(小生、専門家ではないのでこの辺りは自信ありませんので、悪しからず。ボーイングエフェクトで検索してみてください。)
で、アーチワイヤーにこのような「T字型ループ」を作っておくと、その厄介なトラブルを予防できるそうです。
たしかに、わかりにくい・・・いちいち院長先生も原理を力学的に患者一人一人に解説するわけにはいかないよなと納得・・・。(かといって、「先生、ボーイングエフェクトを防ぐための加工なんですか、コレ?」なんて素人としてはとても聞けないし・・。)
まあ、院長先生を信頼して治療を受けていますので、心配というよりは興味本位な疑問です。
最後に、鏡を手に持ちつつ総括・説明をしてくれます。
- 上あごのアーチワイヤーを交換しました。順調だと思います。
- いつもの歯ぐきのネジからの牽引に加えて、ワイヤーでも引っ張ります?(このあたりが少し理解が弱いところ・・・。)
- 奥歯のかみ合わせ・・・顎間ゴムの自己装着は続けてください。
本日の診療はこれにて終了。
新しいワイヤーのT字部は若干違和感がありますが、食事もいつも通りです。(が、少し活舌に支障がでました。)
まとめ
治療開始から14か月目(21回目)の診察が終了しました。
ワイヤーだけでも、いろんな種類があり、かつそれを一人一人の歯の形に合わせて加工したりと・・・当たり前かもしれませんが、歯科医師って手先が器用でないと難しい仕事ですよね。治療初期の頃にも感じましたが、「ワイヤーで締め上げれば歯が並ぶ。」というのは全くの勘違いだったなあと思います。
次回は第22回目の診察以降に関して記事にしてみたいと思います。
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