はじめに
以前の東京での水害・洪水のリスクを調べる過程で、
都内の河川の源流が意外なところにあることを知りました。
今回、神田川の源流である井の頭公園に散策に行ってきました。
井の頭公園へ
渋谷駅から京王電鉄 井の頭線にて「井の頭公園駅」を下車。電車内は休日の午後でしたので混雑することもなく到着。
駅の出口と公園の入り口はほぼ直結です。
入り口入ってすぐに、右手には小川が流れています。神田川のようです。
井の頭公園は「井の頭恩賜公園」が正式名称。
「恩賜」とは、「天皇・主君から賜ること」とのこと。
戦前に天皇(宮内庁)が持っていた公園や庭園のいくつかが恩賜(下賜)されたものとのことです。
井の頭公園は「御料林」であったものが下賜されたものです。
都内に多く、公園としては井の頭公園の他に、動物園で有名な「上野恩賜公園」や「猿江恩賜公園」「有栖川宮記念公園」があります。(箱根にも)
少し歩くと、目的の神田川源流にはあっさり到着。
↑;一級河川 神田川の石碑が。
↑;神田川は最終的には隅田川に注ぐと書いてあります。
↑;神田川源流から下流側を眺めます。
「神田川の源流を求める旅」はあっさり終了・・・。公園内を散策します。
↑;何も考えずにやってきましたが、公園内には自然文化園とかかの有名な「ジブリ美術館」もあると気づきました。(もっとリサーチしてから来ればよかった・・。)
↑;大量のボートが水面上に。確か「カップルで乗ると別れをもたらす。」というジンクスのボートだったような。
家族連れが多かったようですが、若いカップルもチラホラ。(すでに昭和のジンクス??なのか)
↑;ボート乗り場。少し惹かれましたが、さすがにOver40男の一人漕ぎは痛々しすぎるかと思い断念。
↑;自然文化園(有料)。本日は時間の関係で断念。
↑;池には何種類かの水鳥が。
↑;2017年で、この公園はなんとちょうど100周年。当時は非常に透明なきれいな水質の池だったそうです。明治ごろまではここから都内の飲料水が供給されていたとか。
以下HPから引用
・・・公園の中心である「井の頭池」の命名者は、三代将軍徳川家光であると伝えられ、その意味は「上水道の水源」「このうえなくうまい水を出す井戸」という二つの説があります。「井の頭池」は初めて江戸にひかれた水道、神田上水の源であり、明治31年に改良水道ができるまで、人々の飲み水として使われていました。園内は、井の頭池とその周辺、雑木林と自然文化園のある御殿山、そして運動施設のある西園と、西園の南東にある第二公園の4区域に分かれています。井の頭池周辺は低地、御殿山周辺は高台になっており、変化に富んだ景観が楽しめます。・・・
休日なのでたくさんの人でにぎわっています。さらに奥(西)へすすむと、下のような立て札があります。「お茶の水」といわれる湧き水ポイントです。
↑;直接手ですくったりはできませんが、きれいな水でした。
さらに奥へ進むと、グラウンドやテニスコート等のあるエリアへつながっていきます。
途中には梅の花が咲いていました。
↓;ピンクのきれいな梅だなあ・・・んんっ?
↓;まだ2月ですが、花びらを見ると桜?? まあ、きれいならなんでもいいかとお茶を濁して進みます。
↓;グラウンドにも家族ずれやジョギングする人々が大勢。
↓;三鷹の森 ジブリ美術館。 今後時間があるときに「家族と」来ます。
↓;玉川上水も公園内を横切っています。ふんふん・・・。
「玉川?」「多摩川?」???
さて、またまた地方出身者の自分には混乱する表記です。
「多摩川」と「玉川」の違いとは?
これはどっちも正解のようです。「玉川」と「多摩川」の二つが存在するわけではないようです。
確かに「玉川上水」をひたすらGoogle mapで上流にたどってゆくと、「多摩川」にたどり着きます。現在、正式な河川名としては「多摩川」ですが、その昔(江戸時代にまでさかのぼる)前述の「神田上水」をもってしても飲料水不足となったため、「玉川上水」が作られたとか。
そんな昔からあったのか・・・。
玉川上水に関しては、東京都水道局のページが分かりやすくまとまっていました。
まとめ
あまり考えずに思いつきで井の頭恩賜公園を散策しましたが、江戸時代の上水の歴史に関わる発見が出来て、少しだけですが東京への理解が深まったような気になりました。
また、残りの恩賜公園、恩賜庭園巡りもぜひしてみたいものです。