はじめに
これまで地方に在住していた際、学生時代は「徒歩」「自転車」での通学でした。社会人になってからは、ずっと「自家用車」での自動車通勤でした。
新しい職場への初出勤当日、電車通勤すること自体人生初めてだったのですが、なんとか職場にたどり着くことが出来ました。
で、職場から「通勤手当の申請書」なるものをもらいました。
そこで気が付きました。
「そうか、毎日通勤するなら、定期券ってことか。」と新鮮な感じ。(電車通勤されている都会の方なら当たり前の事なんでしょうが・・・。)
自分の中での「定期券」のイメージはこんな感じでした。
(JR東HPより。現在でもこの磁気カードの定期券もまだ購入可能とのこと。)
が、どうやら最近(大分前からですか?)は、定期券もICカードで発行できるとか。
で、実際に JR→東急電鉄 の2社を乗り継ぐ定期券を作ってみました。
「JR東日本 山手線恵比寿駅」と「東急田園都市線 三軒茶屋駅」間で作ってみました。
↓;Before 手持ちの無記名式のSuicaカードを券売機に通し入力・支払いをすると、
↓;After;表面にこんな感じで印刷されて戻ってきます。
一枚のカードに、JRと私鉄(や地下鉄)の定期をまとめることが出来るのか
まず、最初の疑問は一枚のカードに違う鉄道会社の定期券をまとめることが可能なのか? ということでした。
JRのサイトを見てみると、可能です。
参照;JR東日本HPより
こういうタイプの定期券を「連絡定期券」と呼ぶそうです。
関東圏のどのような他社と連絡可能か等の詳細はHPに記載されていました。現在東京近隣の31の電車の会社や交通局(地下鉄等)と連絡可能です。
どこで(どうやって)定期券を買うのか
定期券というと、JRの窓口に行って、申込書に記入して・・・みたいな段取りが必要だと思っていたのですが、どうやら自動券売機でも買えるということがわかりました。
JR東のページからの引用ですが、大人の通勤定期は「三種類」の方法(指定席発売機、多機能発売機、みどりの窓口)がありました。
定期券の3形態;磁気カード、Suica、スマホ(モバイルSuica)の選択
さて、自分の頭の中では、「Suicaと言えばカード」との概念で固まっていました。が・・・。
定期券もモバイルSuicaとしてスマホが使えるみたいです。
参照;JR東日本
これは、悩みました。モバイルSuicaならば定期券購入のために駅に出向く必要されなく、その場で購入できてしまいます・・。簡単です。
が、毎日通勤の際にスマホを自動改札機にかざす自分の姿がいまいち想像できず・・・。
なんとなく「電話機(古)」を「不特定多数が触るもの(自動改札機)」にかざす(非接触なのですが)が、生理的に嫌なんですかね・・。
きっと、カードとスマホの二つを持ち歩く必要がなく便利には違いないのですが・・・今回は、モバイルSuicaではなく普通の「Suica定期券」でいくことにしました。(そのうち、面倒になって結局モバイルSuicaにしているような予感も)
「ネットde定期」で事前申し込みしておく利点
ここまでで、
- モバイルSuicaでなく普通の「Suicaカード」の連絡定期券を。
- 磁気カードではなく、ICカードの定期券を。
- 窓口ではなく、券売機で購入する。
というところまでは決定。
直接、券売機に向かってもいいのですが、「ネットde定期券」のページであらかじめ使用者情報や、路線を入力し申し込みをしておくと、駅券売機のタッチパネルでポチポチと入力する手間が省けて簡単と書いてありましたので、利用してみました。
さらに、このページを使えば、事前に定期券の料金もわかりますので安心です。(他社への連結定期券でも、事前に価格がわかります。)
サイトに、氏名、生年月日、性別、連絡先電話番号を入力します。(この情報は、もし定期券を紛失した際なでの再発行に利用するということです。いわゆるビッグデータの一部にもなっていくのでしょうが。)
すると最後には、「申込番号」が記載された申し込み書の控えのような画面が表れます。番号を控えるか、画面を印刷しておきます。
これで、準備は終了。あとは、クレジットカード(か現金)と、(持っているならば現在使っているSuicaを)持参し駅に行くだけです。
今ある手持ちのSuicaを定期券にできる!
これまた、あとから考えれば当たり前かもしれないのですが、
「普通のSuica」と「定期のSuica」二枚持ちする
のかと本気で思っていました。が、そんな無駄な話はないですよね。
一枚のSuicaカードに「Suica定期券」と「通常のチャージして使える乗車券」の二つの機能を持たせることが出来ます。
駅の券売機での定期券の購入
ここで、若干失敗を・・・。最初にバラしておきます。
券売機には複数の種類があって、ねっとde定期で申し込んだ定期の受け取りができる券売機は実は限定されているということに気づけませんでした。券売機は何種類もあるようで、
- 指定席券売機;ねっとde定期で申し込んだSuica定期券を受け取れる。
- 多機能券売機;ねっとde定期で申し込んだSuica定期券は受け取れない。(が、その場で情報入力すれば購入自体は可能)
- その他の券売機(このあたりはざっくりです。すみません。);定期券は買えない。
自分は 多機能券売機 に並んで購入の手順に進んだのですが、どうやってもねっとde定期申し込み時の申込番号の入力画面にたどり着けません。
タッチパネルに定期券購入の項目自体はあるで、定期券を購入できないわけではないのですが、最初から購入者情報の入力をしなければなりませんでした。
駅で、いまいち反応が悪いタッチパネルをポチポチと押して情報を入力してもわずか数分ではありましたが、時間を無駄にしてしまいました。
本来ならば、申込番号を用いて簡単に購入するには 指定席券売機 で操作する必要がありました・・・。
いずれにせよ何とか定期券の購入は完了しました。
なんとなく「多機能券売機」が「指定席券売機」の上位機種?的に思い込んでいたのが失敗でした。
定期券ってどれぐらい得なのか(割引率)
恵比寿・三軒茶屋間は通常運賃は 片道290円、往復580円です。
週休2日、一か月30日で計算すると最小20日通勤(11600円)、最大22日通勤(12760円)となります。祝日等を考慮して、一か月20日通勤すると仮定します。
定期券の料金との比較は以下のようになります。
- 一か月;9730円 vs. 11600円 割引率;約16%
- 三か月;27740円 vs. 34800円 割引率;約20%
- 六か月;50210円 vs. 69600円 割引率;約28%
期間の長い定期券ほど、割引率も高くなります。
今後、もし「週休3日制」なんてことが一般的になってきたり、曜日によっては在宅ワークというような世の中になると、定期券のメリットは薄くなってくるかもしれません。
実際、週休3日で計算すると一か月の定期券ではむしろ料金が逆転する計算になってしまいます。
現状、どのみち定期券分の実費が会社から支給されるわけなので自分の懐には直接関係しない話ですが・・。
まとめ
今回初めて、JR線と東急線にまたがるSuica連絡定期券を作ってみました。都内で電車の定期券を購入する場合、選択する必要があるのは、
- 定期券の形態;磁気カード or Suica(ICカード) or モバイルSuica
- 購入場所;みどりの窓口 or 駅券売機 or スマホ(モバイルSuicaの場合)
- ねっとde定期での事前申し込み or 窓口・券売機での直接購入
等かと思います。
1.については、今や磁気カードの選択肢はほぼないのではと思います。先にも述べたように「普通にチャージして使えるSuica」と「Suica定期券」が一枚のカードに併存可能という点を考えても、ICカードかモバイルSuicaが便利でしょう。
2.については、慣れている人で対応スマホを持っているならば自宅でも購入が完結するモバイルSuicaが便利だと思います。(が踏み切れない自分は昭和生まれです・・・。)
3.については、JR東日本の「ねっとde定期」の利用をお勧めします。今回、自分のミスで簡単受け取りはできませんでしたが、事前にサイトを使うことで経由地を選択したり、料金をあらかじめ知ることもできます。事前に最寄りの駅に「指定席券売機」の有無とその設置場所 を確認しておくとより良いとは思います。