はじめに
40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。
- 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
- 実際どんな感じなのか。
あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事を残そうかと思っています。
前回は、矯正治療開始後9か月の様子を記事にしてみました。
今回は、装置装着後10回目の診察です。治療開始からは10か月が経過。
今回は上下ともにアーチワイヤーの交換は無し。前回のアーチワイヤー交換時は結構な痛みがあったので助かりました。
その代わりに新たに以下の2点が開始されました。
- 上顎の出っ歯牽引ゴムが「二重掛け」となりパワーアップされました。
- 上下第二大臼歯(一番奥の歯)のかみ合わせのために、毎日輪ゴムを自宅で自分で取り外しする作業開始。
歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。
17回目診察;治療開始約10か月経過。
矯正装置装着10か月後の歯の移動の様子
さて、毎度の診察直前の歯の様子です。
以下の写真は前回掲載したもの。
↑;下の歯の第一切歯と第二切歯の間にこのような隙間が発生していました。それに対して、前回は、下の装置に輪ゴムを掛けるという処置を行っています。
それでどうなったかというと予想通りですが、もちろんこの隙間は埋まりました。
↑;がしかし、先ほどの隙間が埋まって、代わりに左第二切歯と左犬歯の間に隙間が発生。
って、隙間が移動しただけじゃあないかと思うのですが、実はこの左第二切歯と左犬歯は以前ひどく重なり合っていました。かなりキレイに並んできてはいるものの、実はまだ犬歯が少し外側にでている状態。
↑;下の歯の様子。治療前に比べれば劇的にキレイなアーチ状に見えますが、実は左犬歯(黄色矢印)は右犬歯(青矢印)に比べると少し外側に出ているので、第二切歯と犬歯の並びにはまだギャップがあります。(実際、舌で内側から触ってみると、左だけ窪んでいるような感覚があります。)
↑;さらに外側から見てみると、左の犬歯(黄色矢印)は「長く」見えます。歯茎から外れてこぼれ落ちるのではないかというぐらいです。一方、右犬歯(青矢印)はちゃんと歯ぐきに埋まっている感じ。 (八重歯っぽいといえるかもしれません。)
なので、この隙間ができたことで歯が動きやすくなってキレイに並んでいく予定。
↑;治療開始前と現在の歯の様子です。奥歯でかみ合わせた際に、下の歯と上の歯の中心線がかなりずれていたのですが、10か月後の現在かなり真ん中が一致するようになりました。 (ちなみに、上顎切歯(出っ歯)が下の歯に覆いかぶさるような状態も改善し、正面からみても上下切歯の間には隙間がみえるほどです。)
17回目診察の様子;出っ歯の牽引ゴム倍増。 さらに自宅での自己ゴム掛け処置の開始。(の練習)
今回の診察も平日夕方。
患者さんは予約時間通りに捌けていくためか、待合室での患者同士での鉢合わせはほとんどありません。 しかし、たまに会う他の患者さんは10-30代女性がほとんど。40歳以上の自分のようなオッサンとの遭遇率は低いです・・・。
院長先生はこの日は多忙そうで、診察前に衛生士さんによるクリーニングが開始されました。
アーチワイヤーを外す場合は、その後にクリーニングしますので必然的に「あっ、今日はアーチワイヤー交換はないな・・・。」と分かります。
前回の上顎の処置が結構痛かったので、アーチワイヤー交換がないってのはかなり安堵です。
各種ゴム類を外してから、クリーニング開始。 クリーニングタイムは横になりながらで緊張感のないひととき。油断していると眠ってしまいます。
クリーニング終了後に、院長先生登場。
定例の前回診察時から今回までの不具合がなかったかどうかの質問の後に診察が始まりました。
「ものすごく順調ですね。いやー、楽しみですね。」と、いつも以上に自分のことの様にワクワクしているかの如く楽しそうに経過を説明してくれます。
「前歯の上のマイクロインプラント(ネジ)を抜いた傷もすっかり綺麗です。」とのこと。
診察・確認の後は処置が始まりました。やはり本日は上下ともにアーチワイヤー交換はないとのこと。
上の出っ歯を含む前歯6本を引っ張るゴムを新品に架け替える作業が開始。
前回と同じかな・・・と思いきや、どうやら二回同じ作業をしている模様。・・・つまり左右それぞれにゴムを2本づつ、合計4本で引っ張るということの様です。(というのも、帰宅してからゴムが2本かかっていることに気が付きました。) 牽引力倍増ってことか!!楽しみ。
↑;画像がいまいちなのが申し訳ないですが、前回と比べてゴムが太く見えると思います。実際は二本引っ掛けて牽引しています。
これで今日の診察は終わりかなと思っていましたが、かみ合わせのチェックをした後に院長先生が以下のようなことを言われました。
「一番奥の歯が見えますか?。上下の奥歯同士に隙間があってしっかりかみ合っていない状態です。その前の二本(第一大臼歯や第二小臼歯)はしっかり噛んでいるのですが・・・。」
とのこと。フムフム、それで?
「それで、奥歯同士をしっかりかみ合わせるために、ご自身で毎日取り換える使い捨てのゴムを掛けてもらいます。」
あーっ、そうきたか!
実は、あまり驚きはありませんでした。他の歯科矯正経験者さんの記事等を拝見していてたまにそのような処置が出てくるので、「なるほど、こんな処置をやる患者さんもいるんだ。」程度の知識はあったからです。
ということで、その処置の練習を行うことに。
ここからの「自己ゴム掛け作業」の練習はいったん歯科衛生士さんにバトンタッチとなりました。
↑;可愛いリスの絵の袋に、径5mm程度の輪ゴムが大量に入っています。後述しますが、かなり伸びます。ちなみにこの輪ゴムの正式名称は「顎間ゴム」 大きさ・太さにかなりのバリエーションがありますが、今回のゴムは比較的小さくて弾力の弱いものの様でした。
まずは衛生士さんが見本を見せてくれることになりました。
直径5mm程度の透明の輪ゴム(顎間ゴム)と装着用の樹脂製の補助器具を用いて奥歯同士を連結します。
↑;輪ゴムを補助器具に装着したところ。柄の部分をもって歯に装着されているブラケットのフック部分に引っ掛ける作業です。
手前の歯なら簡単なのでしょうが、一番奥なので衛生士さんでも手こずっています。何度かトライしてようやく見本が終了。衛生士さんも若干気まずそうな感じで微妙な空気が流れます。
引き続いて、いよいよ反対側は自分で練習開始です。
・・・・
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引っかかりません。
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やっぱり引っかかりません。
・・・・ ヨダレだらけでマヌケな様相に・・・
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・・・・
5分以上苦戦していると院長先生登場。
ブラケットのフックの形状や向きを理解していないと難しいということで、理解を助けるための模型を持ってきていただきました。
↑;奥歯のブラケットのフックの位置とその向き。 自分が想像してたのとは90度違う向きにフックが付いていました。
模型を見てフックの位置と方向のイメージを頭に入れて再度トライ。一回ではさすがに無理でしたが、何度かやっているうちに成功。
反対側も自分でできることを確認してようやく練習は終了しました。
↑;上下の奥歯の外側のフック同士をゴムで連結して引っ張り合います。結果として歯が歯ぐきから浮き上がる方向への力がじんわりとかかります。
↑;ちなみに、このゴムを引っ掛けると全く口が開かなくなるかというとそんなことはありません。画像のように、結構口を開けることができます。 若干しゃべりにくくはなりますが、会話も可能。(もっと太いゴムを大量に掛ける場合は難しいとおもいますが。)
以上で、診察終了。
院長先生からのいつもの以下のようなまとめや注意点を聞きます。
- 前歯6本は引き続き引っ張っていきます。(抜歯したスペースが埋まるまで)
- 顎間ゴムは、寝るときは必須。できれば自宅にいる際も食事以外の時には装着が推奨。
本日の処置は全くの無痛でした。 ただし上の出っ歯の牽引力が上がったせいか、診察後自宅に帰った頃から、上顎の左右犬歯に若干の痛みがありましたが、それも2日程度で消失しました。
また、顎間ゴムの自己装着も3日くらいでかなり上達し両方つけるのに2分程度で済むようになりました。やっぱり、習うより慣れろですね。(追記;ただし、やっぱり装着には慣れが必要。一時期またスランプに陥って一回あたり15分位かかる時期もありました・・・。)
まとめ
本格的矯正治療開始から10か月目、17回目の診察が終了しました。
今回は、「顎間ゴム」という新たな装置(というか、ただの輪ゴムですが)を自己管理することになりました。 地味な作業ですがしっかり装着することが大事みたいなので頑張ります。
また、出っ歯牽引ゴム倍増でより早く上の歯が動いてくれると嬉しいなあと期待しています。
次回は第18回目の診察以降に関して記事にしてみたいと思います。
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