はじめに
新居室内の壁にLIXILのエコカラットプラス
- ストーングレイス(廊下)
- ラプソーン(トイレ)
を貼ってみました。経緯や出来栄えなどの記事です。
・よろしければこちらも「東京のどこに住む? まとめ Index」(記事はこちら)
調湿性能や吸着性能のある建材・壁材
地方の片田舎で一軒家を立てた時も「珪藻土」「漆喰」「吸着クロス」とかの吸湿・吸着能のある壁材には興味がありました。
子供がアレルギー体質なこともあり関心を持ったのですが、その時は結局採用することなく終了。
幸い、入居後にひどい接着剤臭や化学物質臭がすることもありませんでした。
ただし、冬場はペアガラスではあったものの結露は避けることができず。
さて、今回新居は鉄筋コンクリートのマンション。
最近のマンションはホルムアルデヒド放散等級でより優れた建材を使っていることだし、化学物質除去という意味ではあまり興味がありませんでした。
それでも気密性の高いマンションのこと、やはり「調湿性能」は気になりましたし、「生活臭」みたいなものの除去能力とかもあればいいかもと結構早い段階で考えていました。
インテリアフェアでの提案
物件売主提携のインテリア会社は「住友シスコン株式会社」さんでした。
公式提携インテリア会社さんに依頼するオプション(後付け)品はあまり考えていませんでしたが、エコカラットだけは最初からかなり興味がありました。
同社のショールーム(インテリアアベニュー)にも、実物が結構多品種置いてありました。(このあたりに関しては以前の記事もよろしければご参照を。)
↑;住友シスコンインテリアアベニューに置いてあったサンプル例。 写真上のアクリルボックスにはコーヒー豆が入れてあって、エコカラットのかけらも一緒に入っています。「匂い消えるでしょ!」という実験用。 同じく「霧吹き」も設置されていて、水をスプレイしてもみるみるしみこんでいく様が楽しめました。
10年前、戸建てを立てた時にも「エコカラット」という商品名は聞いたことがあるような、ないようなあいまいな記憶でした。機能的には優れていても、質感としては「壁紙+α」みたいなものだろうという先入観がありました。
今回、実物を見て感じた第一印象は、「風合い・カラーなど種類が多い。」ということ。
結構本物っぽいの素材感を出している物もあって
「エコカラット」=「調湿」「消臭」といった機能商品
と考えていたのですが、
「デザイン面でアクセントに使うのもありかも。」とも感じました。
エコカラット以外の選択肢は
壁紙や珪藻土の様に直接塗るようなタイプを除けば、この手の製品ではエコカラットが代表的です。
似たような製品には、
- DAIKEN;さらりあーと
- AICA工業;モイス
等を見つけました。しかし、製品のラインナップの豊富さはエコカラットが頭一つ抜けている印象でした。
製造販売元 LIXILのショールームにも見学に
住友シスコンでの提案を受けた後、エコカラットを製造している「LIXIL」の東京ショールームへも見学に行ってきました。(LIXIL東京ショールーム訪問の記事はこちらです。)
↑;石材に似せたもの(ストーングレイス、グラナス ハルト)、木調のもの(ビンテージオーク)あたりがいいなあと感じたシリーズ。
さすが本家で、サンプルの展示もフルラインナップでしたし、モデルルームにもさりげなく使われていて実際の室内での雰囲気も掴むことができました。
ちなみにエコカラットは、LIXIL(元INAX;陶器製の便器等で有名でした。)が作っているだけあって、いわゆるセラミック製です。
どこにどれを使うか
何らかの形でエコカラットを使おうとは早い段階で決めていましたが、どこに貼るべきかまではあまり考えていませんでした。
コーディネーターさんは
脱臭という意味では、「玄関」「トイレ」「寝室」などがおすすめ
との提案。
それに準じて
- 玄関;ストーングレイスSTG-1(グレー)
- トイレ;ラプソーンRSG-1(ホワイト)
の二か所に設置することにしました。
エコカラットとエコカラットプラスの二種から選択できますが、より拭き掃除のしやすい「エコカラットプラス」をチョイス。
玄関に関しては、本物っぽい質感のストーングレイスとしました。本当はもっと濃いなチャコールか、ダークグレイもよかったのですが、窓のない玄関が暗くなりすぎないようにとのアドバイスをいただき、最も淡い色(グレー)を選択しました。
トイレは、ステレオタイプですが「タイルっぽい幾何学模様」「清潔感」ってことで、一番しっくり来たラプソーンのホワイトにしました。
実際の施工後
施工は早く、引き渡し後半日で完成してました。(見に行ったら出来ていたパターン)
まずは玄関のエコカラットプラス;ストーングレイス からです。
↑;廊下の壁面の施工前後の様子。「そう言われなければ分からない。」というツッコミを受けそうですが・・・。
↑;ストーングレイス(グレー)を正面から。何種類かある柄をランダムに貼ってあり、これぐらいの面積なら同じ模様(パターン)の繰り返し感はあまりないと思います。目地はほぼピッタリと閉じていて中は見えません。
↑;ちょっと引いて玄関のドア付近から眺めてみました。今となっては、「もう少し濃い色でもよかったかも」という思いと、「いやいや明るくて圧迫感が無くて良かった」という思いと半々ぐらいです。
↑;別角度から。右手前はエコカラットストーングレイス。ドアとドアに挟まれば部分は既存のクロスのまま。質感は異なりますが、色調は似ているのかも。
↑;照明の壁スイッチ周辺の施工前後。 コンセント部も同様の仕上がり。
↑;エコカラットプラス・ストーングレイスの天井・ドア枠との境目の仕上げ。 天井にもドア枠にも隙間なくぴったり。後付けした感じをあまり感じないきれいな仕上がり。
次いで、トイレのエコカラットプラス・ラプソーンの出来栄えです。
↑;エコカラットプラス・ラプソーンのトイレの施工前後の様子。向かって左側の壁のみに施工。ホワイトで明るくクリーンな感じに。凹凸があるので、陰影も出ます。・・・向かって右の手洗いボウルのある壁面に施工しておけばよかったとやや後悔(水が跳ねるので、クロスだとすぐ傷むかと。)
↑;これはトイレ内のウォシュレットのリモコン周りの施工前後の様子。リモコンのベースはエコカラットに直接固定されており、施工前と同じように取り外しも可能。ぐらつき感もありませんでした。
↑;トイレのエコカラットプラス・ラプソーンの拡大。タイルとタイルの間はストーングレイスに比べるとやや遊びがあるようですが、奥が丸見えと言うレベルではありません。
↑;床やドア枠との境界の仕上がり状態。 床との境界は、もともとある巾木の上に乗っかるような形になっています。
まとめ
以前から気になっていた「調湿」「化学物質吸着」等の機能を持つエコカラットをオプションとして選びました。
実際の効果は比較できないので難しいのですが、引き渡し直後の匂いや、造作家具から若干漏れる有機溶剤っぽい匂いが結構早くわからなくなったので、かなり効果があるのかもとひいき目に見ています。
良かった点
- ストーングレイスは大判(60cm×30cm)で質感も良く高級っぽく見える(と思う。)
- 淡い色を選んだので圧迫感は少ない。
- トイレのラプソーンも清潔感があって満足。
反省点等
- 重厚感狙いなら濃いめのカラーもありだったかも。
- トイレはむしろなぜ洗面台のある側の壁に貼らなかったのか後悔。水が跳ねるのに・・・。
デザイン面では、あまり多用しすぎると「うっとおしい」感じになりそうですが、ワンポイントで使う分には良いアクセントになったのではと満足です。