はじめに
新居バルコニーに、布団や洗濯物を干すべく物干し竿を入手しました。
田舎の戸建に暮らしていた時と違ってマンションでの「物干し」には、かなり注意事項があるのだと今更気が付きました。
追記;4人暮らしになって、物干しが足りません。ベランダにDinosの物干し追加しました。記事はこちら。(マンションのベランダに物干し追加;コンパクトに折りたためます。)
そうだ、布団を干そう。
新居物件を選ぶ際に、バルコニーを重視する人はそう多くないのではと思います。(ガーデニング等をバルコニーでと考えているような方は別でしょうが。)
ましてや、物干しを考慮してバルコニーをチェックすることはさらに少ないかと思います。
自分も(妻も)、完全に眼中にない設備・仕様でした。
モデルルームでは全く記憶にありませんし、内覧会の際も、少し物干し金具(物干しざおを固定する金具)の説明があったような気もしますが、軽くスルーしていました。
さて、地方の一戸建て在住時は、小さな庭もありましたが洗濯物は2Fバルコニーに干していました。
バルコニーの「腰壁側(手すりの方)」ではなく、「窓壁側(家本体側)」に、物干しざおを通す金具が2ケついていて、それに竿を通して橋渡しして使うタイプでした。
多分高さも1.6mぐらいは余裕であったと思いますし、2本使っていた竿の長さやその間隔も十分でした。
こんな感じの金具でした。
さて、新居で一人で暮らし始めて少し経過。 日常の洗濯はズボラに「洗濯乾燥機」任せで来ました。
なので、「天日干し」とか「物干し竿」なんてことはほとんど忘れていました。
そんななか、急遽「布団を干そう」と思いつきました。 結構長い間、天日干ししていないことに気が付いた(というか、見て見ぬふりしてきた・・・。)のです。
田舎暮らしが長い自分でも、「集合住宅のバルコニーに、直接ドカッと布団をかけて干すのはご法度なことが多い。(景観とか落下とかの問題で。)」ということは何となく聞いていました。
ということで、物干し金具にセットする物干しざおを探しました。
物干し竿のチョイス
最初は、「物干し竿にスペックもへったくれもない」と思いましたが、
- 素材;スチール・ステンレス・アルミなど
- 長さ;伸縮タイプ、長さ固定のタイプ
- 太さ;耐荷重性能に影響
- 耐荷重性能;物干し金具(物干しざおを支える金具)自体の耐荷重性能
辺りを、総合的に考える必要がありそうです。価格も結構幅があります。
素材について
これは今回はアルミ製にしようと考えました。
なんといっても「錆に強い」点重視です。
ステンレス製(といっても、安価なものはほとんどスチール製の竿にステンレスを巻き付けてあるタイプ)は安いです。
が、以前使用のステンレスタイプはやはり5年前後で錆びが出てきました。また、それと関係あるのかはわかりませんが、伸縮タイプなので、ジョイント部を支点に少し曲がってしまっています。
アルミ製というと何となく柔らかいという印象もありますが、軽量であることも利点だと感じました。
長さ
長ければ長いほどたくさん干せるだろうと思いましたが、そもそもマンションバルコニーの二つの物干し金具の間隔は約2mしかありません。
無駄に長くても意味はありません。両端それぞれに+30~50cm程度の遊びがあれば十分と考えました。
可動部がある伸縮タイプはやはり構造上どうしても弱くなってしまうだろうなとは思ったのですが、3m近くある物干し竿はもしかしてエレベーターに入らないのではないか? という不安に駆られて、結局は伸縮タイプにしておくことに。
太さ
素材の差や、その厚みにも影響されますが、太さは竿の耐荷重性能を決める重要要素です。
太いほど重たいものや多量の洗濯物を干すことができます。
が、もともとそんなに長くない竿ならば、太いタイプは不要だろうと考えて一般的な直径30mmのもので十分と判断。
また、太いものだと、竿を支える金具に入らなかったりハンガーがかけづらかったりといったデメリットも出てきます。
耐荷重性能
これは、明記してある製品もありますが、そうでないものも結構あります。素人が見た目では判断しにくいところです。
ただし、新居のバルコニーの腰壁装着タイプの金具の耐荷重性能は合計で30㎏と判明。
あまり、竿自体の強度にこだわってもそれを支える金具にも限度があると分かり、高強度のもの一本よりも、そこそこのもの2本でいくという考え方にしました。
積水樹脂のアルミ製物干し竿 AN-30C と 豊臣金属の AL30-16-28br の二択で。
上述のような条件、要素でいろいろ調べていくと多種多様な製品が出てくるのですが、自分的にはこの二つの製品に行きつきました。
- 積水樹脂;アルミ製物干し竿 AN-30C
- 豊臣金属; AL30-16-28br
両者ともに「アルミ製」で太さは「直径30mm」。色もバルコニーの手すりに近い「ブロンズ系のカラー」です。
長さも伸縮できて 積水製品;1.7m~3.0m 豊臣金属製品;1.6m~2.8m と必要要件を満たしています。
耐荷重も両者ともに10㎏まででほぼ互角のスペック。
積水樹脂と豊臣金属工業の両社のサイトを見てみました。
- 積水樹脂株式会社は、幅広い製品を作るメーカーで、「ガードレール」や高速道路の「吸音板」、「道路標識」なども作る大企業。
- 一方、豊臣金属工業も名古屋の物干し竿一徹のこだわりのメーカーで、竿のバリエーション(太さ、長さ、伸縮性・・・)が豊かでその中からピッタリの一品を選ぶことができます。細かいサイズ調整にも応じてくれるまさに専門メーカー。国産材料と自社生産の高品質物干し竿にこだわっています。
・・・両社ともに捨てがたい、というか選べない・・・。
最終的には値段で決めました。(妻から「物干し竿位でそんなに悩むことか・・・。安い方で。」とクールなご意見を賜り・・・。)
豊臣金属製品は公式通販サイトでは複数本セットで買うと一本よりも割引もされるのですが、それでも積水樹脂製品よりは若干高い値段でした。
参照;
積水樹脂のアルミ製物干し竿 AN-30C 届きました。
↑;段ボールに梱包されて配達されました。二本購入。マンションですし落ちたらマズイと考えて、落下防止の竿止めも併せて注文。
↑;本体はクリアコートがかかっていて、ツヤあり仕上げです。 ねじって伸縮するタイプ。
↑;バルコニーの物干し金具。収納中。
↑;物干し金具に物干し竿をセッティング。順調順調・・・。
早速、布団を持ってきてかけてみます。
↑;結構低い・・・。 布団が床に擦りそう・・・。 冬用掛け布団一枚程度ならば、物干し竿は若干たわみますが全く問題なし。
↑;と、思ったら金具は可動式でした。最大に持ち上げてもこんなものですが、無いよりはかなりマシです。
物干し竿を二本購入してセットしたものの、下の竿についてはバルコニーそのものと干渉しそうで、ハンガーにかけての使用はほぼ無理そう・・・。直にタオルを掛けて干したりする用途になりそうです。
↑;「枕も干せる布団ばさみ」で、枕もはさんで干してみましたが、これは強風時などは不安あり、高い位置で干すのはあきらめました。 包むタイプの枕干しのほうがよさそうです。
初の集合住宅での布団・洗濯物干しは何とか完了です。やはり天日干しはいいですね。
↑;ブロンズ色のAC-30Cは販売終了してしまったみたいです。 シルバーカラーのアルミ製の販売があります。↓
追記;耐久性 屋外放置での2年後の状態
さて、マンション暮らしを始めて2年以上経過しました。 その後のこの積水の物干しざおですが、トラブルなく使用できています。 樹脂部分の劣化もありませんし、反りや腐食といった問題もなさそうです。(ギリギリまで進展して使用していない点もあるかもしれませんが。)
↑;屋外に放置したままです。直射日光には半日は当たる場所。 写真の様に、物干しざお受けと接する部分にのみ、表面のコートが剥げたような傷はできてきましたが、それが強度の低下等につながている感じはありません。
まとめ
新居マンションで布団を干しました。そのためにアルミ製物干しざお(積水樹脂 AN-30C)を2本購入。
竿そのもののクオリティーや強度には満足していますが、マンションでの物干しは、戸建てとは異なり何かと制限が多いことが分かりました。
しかも、竿を二本買ったものの、結局は一気に家族分を干すことは難しいことも判明。
何回かに分けるか、折り畳み型の物干しハンガーを追加するかボチボチ検討していかねばと思いました。
以前は戸建ての2階でしたので、万が一洗濯物が落下してもせいぜい自分の庭に落ちて汚れる程度で他人様に危害を加えることはありませんでした。
しかし、結構な高さの現在、「絶対に落とすことができない。」という危機感があります。洗濯物を干すハンガーなども強風対策を考えないといけないなあとも実感しています。
追記;4人暮らしになって、物干しが足りません。ベランダにDinosの物干し追加しました。記事はこちら。(マンションのベランダに物干し追加;コンパクトに折りたためます。)