防災用にヘッドランプを購入①; 候補を選びました。

ANSI PLATO EC モノ

はじめに

防災用の照明として、懐中電灯ではなくてヘッドランプを購入することにしました。

そこで、まずは候補となる製品を検索。独断と偏見ですが自分なりの候補をリストアップしました。

まあ、今回色々調べて大事だなと思ったのは、

  • ANSI FL-1規格(米国)準拠

というキーワードかなと。(後述)

 

関連記事;

追記;結局買ったのは Petzl PIXA2

よろしければこちらも;防災用にヘッドランプを購入②; Petzl(ぺツル) PIXA2を選びました。

毎年9月;防災用のあかりの点検・更新

毎年9月は、防災関連のグッズの点検・更新をしています。

以前、職場用の防災グッズ関連の投稿もしたことがありますが、今回は本丸の自宅の防災グッズの話です。

我が家は四人家族で、一人一人それぞれに非常持ち出し用のリュックサックを用意しています。

それぞれに、懐中電灯(乾電池式だったり、手回しのモノだったり)を装備していましたが、今回そのうちの一つの安っぽい樹脂製の製品がさすがに古くなって本体部に亀裂が入っていたので買い替えることにしました。

素直に懐中電灯にしても良かったのですが、両手がフリーになるヘッドランプにしてみることにしました。

というのも、自分は日帰り中心のなんちゃってハイカーなのですが、一応基本装備としてヘッドランプは必ずリュックに入れています。 ヘッドランプは両手を使った作業等ではやはり非常に便利なんです。

そういう点で、四人全員懐中電灯でなくてもいいかなと考えて、この際防災用として一つはヘッドランプにしてみることにしました。

 

ヘッドランプのスペック;どこに注目すべきか

上述の如く、登山用に一つヘッドランプを持っていますが、あくまで日帰りハイカーなので当時は特に吟味することもなく、某アウトドアショップで「初心者向けで、一番売れている奴をください。」といった感じでこだわらずに購入。

今回は、少しヘッドランプに関しても調べてみました。素人の検索・調査ですので、技術的な点であいまいな所はご勘弁を。

 

明るさ;ルーメン、カンデラ、ルクス等など

防災用とは言え、明かりですから「明るさ」は気になります。

各社の製品を吟味しているとカタログにはルーメン(光束)、カンデラといった数値が出てきます。

これらの単位の定義や違いについては、検索すると詳細なサイトが沢山ありますので割愛しますが、当たり前かつ大事な点は

  • 原則、明るいライトは照射時間が短い。

ということ。もちろん使用する電池の種類や、より高効率やLEDユニットかどうかによっても左右されますが、当然の事と思われます。

エントリーモデルでない限りは、ほとんどのヘッドライトで明るさの調節が可能であり、明るいモードでは短時間の照射時間となり、暗いモードではより長時間の照射が可能となります。

防災用として明るさがどの程度求められるのかは難しいですが、最大瞬間風速的な明るさにはあまり意味がないように感じました。(各社「ターボモード」のような名称で、最大に明るいモードを用意していますが、持続時間は非常に短いです。)

遠くの防災ヘリに自分の位置を知らせるとか、がれきの奥深くの要救助者を見つける等、遠距離かつ強力な光が必要な場面も考えられなくはないですが、今回はそこにこだわることはしないこととしました。

 

電池;使い捨てか、充電式か

かなり奥が深いのが電源(電池)の問題です。

一般的には、単三あるいは単四の乾電池式が一番なじみのある物だと思います。

防災用ラジオや懐中電灯とも予備を共有できる点も、乾電池式の利点です。

保存性の問題もありますが、パナソニックのEVOLTA等は未使用で10年間の長期保存性があるようなので、乾電池式でも問題ないかもしれません。

充電池式は、もし長期の被災・避難生活となった場合にはメリットがあるかもしれません。充電するためのソーラーパネル等の用意(記事はこちら)が必要ですが、それが準備できるならば、長期化の場合には充電式にもメリットがありそうです。

また、充電式のメリットとしては当然、エコという点もあります。

ただし、各サイト等をみていると充電式電池の種類によっては「過放電問題」があるようです。防災用で頻回に使わないものの場合、長期に保管していると、自然と放電されてしまい過放電状態に陥ると不可逆的に性能が低下してしまうようです。定期的にメンテナンスできない場合は防災用には向かないかもしれません。

また、意外と採用が多いと感じたのが、使い切りタイプのリチウム電池(CR123等)を使用している製品です。

CR123は一般にはあまりなじみがないですが、カメラの電池として有名らしいです。

保存性(これも10年程度可能)や、低温での出力(といっても、そんな過酷な状況はあまり想定しませんが)も安定しているとか。 また、震災後の乾電池の買い占め等があったようですが、それを回避できる??といった話も聞きます。(逆に汎用ではないので、入手しずらい気もするが・・・。)

また、各社「ハイブリッドタイプ」といった名称で、充電池でも乾電池でもどちらでも使えるよというタイプもあります。

値段は高くなりますが、出来ればハイブリッド型がいいかなと感じました。

 

配光特性

これも、各社色々謳っていますが、大きく分けると

  • 手元や近距離を幅広く照らす拡散光(フラッド;Flood)
  • 遠距離に到達するように絞った光(スポット;Spot)

となり、その中間程度を狙った配光や、それぞれを別のLEDで役割分担していたり、はたまた、カメラのズームの様に一つのLEDユニットでフォーカスコントロールできるものもあったりします。

これも多機能であるに越したことはないですが、防災用(避難用)として考えると、近距離を広く照射する性能をより重視した方がいいのかなと感じました。

 

重量・一体型かセパレート型か

重量は勿論軽い方が良いでしょう。

しかし、重量の大部分は「電池」が占めることを考えると「重量」と「明るさ・照射時間」もトレードオフの関係となりそうです。

登山用のヘッドランプの経験からは、重さは150gまで位がよいかなとは思います。

また、電池容量が大きくなった場合は、本体と電池部が分離した「セパレート型」がバランス面で優れてきますが、今回は防災用の観点から省スペースで収納が容易そうな「一体型」を中心に探してみることにしました。

 

防水性、防塵性、耐衝撃性等

防水性・防塵性に関しては、IEC(国際電気標準化会議)の規格であるIP規格というものが存在し、各社表示していることが殆どです。

IP○△;と表示されて、〇の部分の数字が防塵性能、△の部分の数字が防水性能を示しており、〇は0~6の七段階、△は0~8の9段階でランク付けされています。

〇部に「X(エックス)」と表示されている場合は、試験を実施していないという事の様です。

例えば、iPhone 7の場合、IP67に相当します。

  • 防塵性能6;粉塵が内部に侵入しない。
  • 防水性能7; 一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸けても有害な影響がない。

というレベル。

各社のヘッドライトを見ていると、IPX〇と防塵性能はXと表示されているものも結構あります。  (しかし、IPX7ほどの防水性能がある製品ならば実質、粉塵が容易に入り込む可能性は少ないんじゃあないかなと個人的には感じました。)

これは、求めだしたらきりがないですが、最低IPX4以上、できれば7以上あればいいな

と判断しました。

 

また、耐衝撃性能ですがこれは試験を実施し性能を表示している製品はそう多くありませんでした。

なかには、耐荷重を「○○kgまで耐えられる」と表示する製品もありましたが、一般的には「〇mの高さから落下させても機能する。」といった形での表記で、表記のある製品のほとんどが1m~2mの高さからの落下を想定していました。

防災用としては、耐衝撃性能ももちろんあるに越したことはないなと感じました。

 

参照;IEC(International Electrotechnical Commission)公式サイト

懐中電灯(Flash Light)の全米規格 ANSI FL-1に関して

さて、ヘッドライトにとどまらず、フラッシュライト(懐中電灯)を検索していると、非常に高い光束値(ルーメン)や長い照射時間を謳う製品も多数見つけることが出来ます。

が、本当にスペックを信じて良いのか?

本当に安くて高性能なら良いのですが、一般消費者にはそれを確認する方法はないに等しい状況・・・。

そんな中、比較的有名なメーカーや、昔から照明器具をしっかり作っているメーカーのサイトやカタログによく出てくるのが、

  • ANSI/NEMA FL-1 Standard 2009
  • ANSI/PLATO FL 1 2016 Standard

といった用語です。

これらは、アメリカの照明器具(といっても、懐中電灯やヘッドライト等のポータブルなもの)の複数メーカーが作った規格ということ。

この規格に準じて製品の性能を表記することで公正で、消費者に混乱をもたらしにくい仕組みを作ったということの様です。各社の製品を比較するのも簡単になります。

また、この規格に準じて性能を表記している場合は、独自のアイコンによる表記が認められる模様。

独自のアイコン例;PLATO 公式サイトから

 

(ただし、性能の検査の主体はあくまで各メーカーであり、中央の独立した検査機関が各社の製品を全て検査するという仕組みではなさそうなので、悪意を持って性能を偽造・捏造することも理屈では可能なのかもしれません。)

ということで、できればこの規格に準拠している製品がより安心かと思います。

 

参照;PLATO USA公式サイト

PLATOのメンバーである主にアメリカの「ポータブル」な照明メーカーの一覧等もあります。

参照;NEMA公式サイト

The National Electrical Manufacturers Associationの公式サイト。NEMA自体は照明のみならず、各種電気・電子機器の規格を策定しているようです。

 

で、実際に防災用ヘッドランプの候補として選んだ製品群

なんだかんだ偉そうなことを書きましたが、見た目のかっこよさも大きな判断基準で候補を選択しましたので、かなり個人的な偏ったチョイスです。ご勘弁を。

 

Panasonic BF-267BP

さて、いきなり日本のPanasonicです。 知らない人がいないわが国の電気機器メーカーですが、意外な?ことに、上述のANSI/PLATO FL 1 2016 Standard のメンバーとして名前を連ねています。

(ただし、ANSIのアイコンを使用して表示してはいないので、この製品がそれに準拠しているのかはよくわかりませんでした。)

正直いってラインナップは極めて少ないです。その中で一つ目はこのBF-267BP。

一体型で乾電池駆動。重量は他の候補に比べると重めの190g。

しかし、この製品の特長はその防水性にあります。

IPX表示ではないのですが、水深30mで30分の強力な防水性。 実際、このヘッドランプは「水中ヘッドランプ」を名乗っています。

防水性を重視するならばよい選択かなと思いました。明るさや照射時間、光学系のシステムなどには特に凝った造りではなさそうでスタンダードな感じです。

参照;Panasonic公式 ヘッドランプ商品一覧

 

Panasonic BF-AH01K

同じくパナソニック。

BF-AH01Kは、上記と打って変わって性能は尖ったものはありません。

なぜここで取り上げたかというと、「安価」という点。

防災用と考えれば、尖った性能のものが一ヶあるよりは、家族分複数あった方が実際的かもとかんがえるならばこれもありかと思います。

しかも、10年保存が効く「Panasonic EVOLTA乾電池」が付属する点も防災向けかなと思います。

参照;Panasonic公式 ヘッドランプ商品一覧

 

 

Black diamond ストーム

Black Diamondは、1989年創業のアメリカの登山用品の会社。ハーネスや、アイスピックなど本格的な「クライミング」「登山」用品でも有名ですが、ヘッドランプも良く知られています。

ヘッドランプのラインナップも豊富で、安価でカジュアルなものから、高機能なものまで幅広くそろっています。

そのなかで一番良さそうに映ったのが、「ストーム」です。価格的にはむしろブラックダイヤモンド製品の中では安い方です。

電池込みで110gという質量は普通ですが、一体型のボディーにはLEDは多灯(遠距離・近距離・赤・緑) 装備されています。

単四乾電池での駆動で、最大350ルーメンとかなり明るい(ただし、照射時間は当然短くなります。)。

防塵性・防水性はIP67と充分なスペック。

ANSIのアイコン表示はしていませんが、PLATOの公式サイト にはメンバーと表記されていましたので、そのあたりも安心材料かと思います。

参照;Black Diamond公式サイト(日本正規代理店Lostarrow)

 

Black diamond リボルト

リボルトも同じく Black Diamond社製の製品です。 特徴としては電源がハイブリッドタイプなこと。つまり、乾電池でも付属の充電池でも使用可能というところです。

電池込みで100gと重量は一般的。

一体型の造りで、LEDは多灯式です。(遠距離用・近距離用・赤色) 。

単四乾電池で駆動しますし、「単四型ブラックダイヤモンド充電池」でも使用可能です。

明るさは十分な300ルーメン。防水性はIPX8でこれまた十分。

充電池(Ni-MH電池)なので、防災用として長期保存・保管時には、過放電には注意が必要かと思いますが、日常的にも使う場合は問題ないし、むしろ経済的と思われます。

参照;Black Diamond公式サイト(日本正規代理店Lostarrow)

 

LEDLENSER SEO7R

LEDLENSERはドイツ生まれの会社。1993年にゾーリンゲンで創業。

自分は日頃キーケースに着けて持ち歩く小型Flash lightにLEDLENSER社のP3を購入したのですが、非常に気に入っています。(記事はこちら

日本のサイト下部には

 1 各設定の測定値はANSI FL1に準拠しています。設定情報が明示されていない場合、 一番明るい設定で光束(ルーメン/lm)および照射距離(メートル/m)を、一番低い設定で照射時間(時間/h)を算出します。ブースト機能(ある場合)は、複数回使用可能ですが、都度短い時間でしか利用できません。・・・略

といった記載がありANSI FL-1準拠をうたってます。

また、上述 ANSI/PLATOのサイトにもLEDLENSERはメンバーとして表記されています。

PLATO member LEDLENSER

PLATO公式サイトから

これがすべてではありませんが、安心材料の一つかと。

 

さて、LEDLENSERのSEO 7Rですが、LEDLENSER製品に特徴的な「Advanced focus system(フォーカスコントロール機能)」電源がハイブリッドタイプ(乾電池でも付属の充電池でもいける)であることです。

SEO 7Rの重量は電池込みで93gと軽め。 電池部とライト部は一体型の構成。 LEDは多灯式(メイン・赤色)。

電池は単四乾電池か、専用充電池の両方を使用可能で、汎用性が高いです。明るさも220ルーメンと十分。

防塵・防水性はIPX6と十分なスペックになっています。

SEOシリーズでは最高の機能を持つ製品なので若干値段は高めです。付属の充電池はリチウムポリマー電池とのこと。

無段階のディマーや、周辺環境光センサー等の凝った機能も搭載されています。

参照;LEDLENSER公式サイト

 

LEDLENSER SEO3

さて、同じくLEDLENSERのSEOシリーズのヘッドランプのなかでSEO3はエントリーモデルです。

乾電池専用モデルですが、防水性もIPX6と上位モデルと同等のスペックを持ちます。

そして、LEDLENSERの特徴であるAdvanced focus system(簡単な操作で近距離拡散~遠距離スポットを無段階で調節可能)はしっかりと備えています。

防災用途として、多数備える場合には廉価なこのSEO3でも十分にも思えました。

参照;LEDLENSER公式サイト

 

LEDLENSER MH10

またまた、LEDLENSER製のヘッドランプです。 MH10に関しては、「カッコ良さ重視」で候補にあげました。

電池込みで158gとやや重いですが、電源とライト部が分かれたセパレートタイプとなっています。

MH10は充電池(18650)を使用するため一般的な乾電池は使えないのが弱点?かもしれません。

防水性はIPX4と十分ですが、上述SEOシリーズよりは見劣りします。電源の容量が大きい分、照射時間は長めです。

値段も定価と実売価格があまり差がなく結構いい値段するのも弱点かもしれません。各種デザインアワードでの受賞歴もあるようです。やっぱりデザインが好きなんですよね・・・。

参照;LEDLENSER公式サイト

 

Streamlight(ストリームライト) エンデューロプロ

次の候補は米国 Streamlight社の エンデューロプロ です。

Streamlight 社はアメリカの照明機器メーカーで、45年の歴史を誇ります。特に消防関係への納品が多く、信頼性の高い製品が多いとの評判。

下記の如く、ANSI/PLATOにも加盟しています。

Streamlight helped spearhead the development of a uniform rating system for flashlight products called the ANSI (American National Standards Institute)/ PLATO (Portable Lights Trade Organization) FL-1 Standard, designed to help customers rate and compare the most important features of personal lighting tools.

Streamlight US公式サイトより

 

日本での正規代理店はルミテックという会社です。

参照;Streamlight 日本代理店 ルミテック 公式サイト

参照;Streamlight  US 公式サイト

 

さて、エンデューロプロですが、特徴は比較的安価な点と、耐衝撃性の高さ(2mの高さからの落下試験をパス;USサイトのFact sheetに記載あり)という点です。

エンデューロプロ Fact sheetの一部

2m耐衝撃の表記。 右下には照射時間とLumen値を示したグラフがあり、「正直さ」が伝わるメーカーです。    Streamlight  US公式サイトより

 

重さは電池込みで97g。 電源・ライト部は一体型でかさばらない、薄型のデザインです。

多灯式(メイン・手元用散光・赤)で、用途に応じた光を選べます。

電源は、単四乾電池使用のタイプで最大光束は200ルーメン

防水性は防滴レベルのIPX4とこれまで紹介した製品よりやや劣りますが充分なスペックでしょうか。

繰り返しになりますが、特徴は耐衝撃性。 ANSI/PLATO準拠のメーカーでも耐衝撃性をしっかり表記してくるところは少ないので、頑丈さに関しての安心感があります。

樹脂製で武骨なデザインですが、それが逆に「業務用」の雰囲気がかっこいいかと。気になる候補です。

参照;Streamlight 日本代理店 ルミテック 公式サイト

参照;Streamlight  US 公式サイト

 

Streamlight(ストリームライト) プロタックHL

同じくストリームライト社から、もう一つの候補がプロタックHLです。

プロタックHLはCR123A電池を使用する仕様。(ちなみに、プロタックHL USBという充電池式のモデルもあります。こちらは1000ルーメンというけた違いの明るさ。)

重量は187gと一体型としては、かなり重い部類です。そのためもあってか、ヘッドバンドは、鉢巻状のバンドに加えてトップバンド(頭頂部を縦断するバンド)があるタイプになります。

本体の素材は航空機グレードのアルミ合金製で道具として惹かれるデザイン。

電源は、CR123Aという電池を2本使用し、最大光束635ルーメンとかなりの明るいです。

防水性は防滴レベルのIPX4ですが、上記エンデューロプロ同様に、落下耐衝撃(1m)を誇ります。

電池は汎用的な単三・単四の乾電池ではなく、CR123Aを使用します。CR123Aは、最初に記述したように、カメラなんかでよく使う電池。 乾電池ほど入手が容易というわけではないですが、家電量販店に行けば普通に手に入ります。 そして、CR123Aは10年程度の保存性があるといわれており、防災用という観点では利点になりそうです。

アルミ削り出しのかっこいい製品で非常に気になるのですが、定価も、実売価格もかなり高価なのが敷いてあげれば弱点でしょうか。

参照;Streamlight 日本代理店 ルミテック 公式サイト

参照;Streamlight  US 公式サイト

 

GENTOS GH-001RG

GENTOSは、日本の照明(主にポータブルの)会社です。

1978年創業の老舗です。懐中電灯(フラッシュライト)、ヘッドランプ、投光器、アウトドア用のランタン、自転車用のライトなど商品のラインナップは幅広いです。

カタログを見ると、日本の会社ですが、ANSI基準準拠がうたわれており製品にたいする自信や、ユーザーへの誠実さを感じます。

 

GENTOS ANSI準拠の表示 カタログから

GENTOS 公式サイトのカタログから引用

 

さて、ヘッドランプだけでも30種以上の商品がありますが、防災用として一番気になったのが、

GH-001RGです。 特徴は「ハイブリッド電源タイプ」という点。乾電池も付属の充電池でも使用可能。 GH-001RはGシリーズでは比較的ベーシックな機能を有した製品。

その他スペックは、

重量が電池込みで145g。

後部認識灯付きのセパレートタイプ(電源とライト部が別)。

LEDは単灯タイプですが、LEDLENSERの製品に搭載されていたいわゆる「フォーカスコントロール」機能があり、拡散~スポットまで広くカバー。

電源は、専用リチウムポリマー充電池 3.8V 1,900mAh または 単4電池×4本のどちらでも行ける点がやはり良いと感じます。 明るさも最大300ルーメンと十分。

防水・防塵性もIP66と高度なレベル。

さらに、これまた他の製品ではあまり対応が明記されていないことが多い「耐衝撃性能(2m落下)」も有しています。

かなり上位の候補でしたが、「セパレート型」という点が唯一今回の用途では引っかかる点でした。

日本製で保証も5年という点も心強い点。

参照;GENTOS公式サイト

 

PETZL ぺツル ピクサ2

PETZLはフランスの会社で1975年創業。 フランスの著名な洞窟探検家に起源をもつ歴史ある会社です。

現在でも、高所作業や登山といった分野で用いられるハーネス、カラビナ、アンカー等も製品としてラインナップにありますが、ヘッドランプでも有名な会社です。

PETZLはANSI/PLATOのメンバーでもあります。

ヘッドランプの製品群は「スポーツ」群と「プロフェッショナル」群に大別されていますが、今回候補としたピクサシリーズはプロフェッショナルユースの製品となります。

ピクサ2は、業務・作業用として頑丈さが前面に出ている点が特徴

「Compact Rugged Headlamps」と公式サイトに謳われているように、一体型で小型、かつ頑丈さが売り。

ピクサ1、ピクサ2、ピクサ3、ピクサ3Rのなかから、性能・価格等のバランスでピクサ2を候補にしてみました。

スペックは、

重量が160gと若干重め。

上述の通り、電源とライト部は一体型です。 LEDは近距離拡散用と遠距離スポット用があります。

電源は、単三乾電池×2で駆動。明るさは実用的には十分な80ルーメン

防水・防塵性はIP67と十分すぎるスペック。2m落下耐衝撃(取説PDFに記載あり。)性能もあります。

正直、かなりプロ向けで、化学薬品耐性が謳われていたり、本国使用は「防爆仕様」だったりと、かなりシビアな環境での使用が想定されているものと思われます。

頑丈さをアピールしておりデザイン的にも無骨ですが、逆にそれがプロ向けの信頼感につながっているような気もします。 これはこれで非常にカッコいい・・・。

遠距離スポット光を省いたピクサ1やより高機能なピクサ3もあります。

参照;アルテリア(日本正規代理店)公式サイト

参照;PETZL US 公式サイト

 

プリンストンテック EOS

プリンストンテック社は、アメリカで1975年に創業した会社です。 創業当初の製品は主に潜水用品であったため、今でも防水性の高い製品が多いことが特徴です。

ANSI/PLATOの公式サイトには社名を見つけることは出来ませんが、2009のANSI FL-1規格作成時のメンバーだったようです。

現在のプリンストンテックの製品ラインナップは、アウトドア向け、産業界向け(Industrial)、軍・警察向け(Tactical)など、用途に応じて少しずつModifyした形になっています。

例えば定番EOSシリーズも、EOS、EOS tactical、EOS indastrialといった形で基本性能は共有しながらそれぞれに特色を出しています。

EOSは、比較的シンプルなデザイン・構造のライト部・電源一体型のヘッドランプ。やはり特徴はその防水性の高さでしょうか。 防災用として十分なスペックだと思います。

重量は105g。 電池部とLED照射部は一体型。

LEDチップは一ヶの単灯タイプですが、シンプルな「ヘッドランプ」感は好印象。しかし、一灯でどちらかというと「Narrowでスポット寄り」の照射特性らしいのが少し気になる点。(早く移動するようなアクティビティに向くとサイトにも記載あり。)

電池は、単四乾電池を使用するタイプで汎用性は高いです。明るさは最大130ルーメンとこれまた十分。

防水・防塵性能はIPX7。さすがの防水性能です。 USサイトでは49ドルの定価が付いていました。

耐衝撃性能の記載はないですが、構造的には比較的丈夫な印象です。

参照;プリンストンテック US 公式サイト

 

プリンストンテック VIZZ

再び同じくプリンストンテック社から防災用ヘッドランプとしてもう一つの候補 VIZZです。

このシリーズもTacticalやIndarstiralといった派生型もありますが、基本型のVIZZを候補にしてみました。

デザイン的には先ほどのEOSが好みですが、機能はこちらのVIZZが多様です。

公式サイトによるとVIZZの名前はそのままに、2018年春にかなりアップグレードされたようです。通販等で購入の際には「何年モデル」なのかも気にした方が良さそうでした。

さて、スペックですが、

重量は92gと多機能な割に100gを切っています。電源・ライト部は一体型

EOSと異なり多灯(遠距離LED、近距離LED、赤LED)を備えた「複眼的」なスタイル。

電源は乾電池を使用。単四乾電池です。 明るさは最新のモデルは420ルーメンとかなりアップ。

防水性は、IPX7とやはり十分すぎる数値。

EOS同様に耐衝撃性能は表示はされていませんでした。

EOSのシンプルなデザインが好きですが、VIZZは手許用(フラッドな)照明を遠距離スポット光をそれぞれ使い分けが効く点がアドバンテージかもしれません

参照;プリンストンテック US 公式サイト

 

シュアファイヤ Minimus Variable-Output Headlamp

次のヘッドランプ候補は、シュアファイヤ(Surefire)というこれまたアメリカの会社の製品です。

シュアファイヤ社の創業者は、もともとは銃のレーザーサイトの製作も手掛けていたようです。 現在でも、サプレッサーなど、銃器関連の製品もラインナップされており、極めてヘビーデューティーで、軍や法執行機関向けの高品質な製品を生み出しています。

強烈な明かりで、制圧対象を眩惑させる用途での「フラッシュ・ライト」がシュアファイヤ製品において有名です。

正直いって、今回の紹介する、Minimus Variable-Output Headlampは、防災備蓄用の照明としては明らかにオーバースペックですが、非常にかっこいいので一応紹介しておきます。

頑丈な金属製ですが重さ113gとそれほどでもありません。

電源・ライト部は一体型で、特徴的な筒型をしています。

単灯タイプですが、近~中距離向けの配光の模様。

電池は、CR123A1本。 明るさは最大300ルーメンで、13段階の調節が可能。

防水・防塵・耐衝撃に関して、具体的な数字が上がってはいません。(しかし、Surefire社はANSI/PLATO(上述)のメンバーになっていますので、それに準じてのかなりのレベルなのだろうと想像はしますが。)

surefireカタログより ANSI 2009

Surefire US 2018 tactical product catalog より。「ALL performance claims tested to ANSI/NEMA FL-1 2009 Standard」との記載。

米国製品ですが、日本に輸入代理店があり分かり易い日本語サイトもありました。保障面でも正規輸入代理店があるのは安心です。

ちなみにさらに高価で高機能なMaximusという製品もありますので、最高を求める方はそちらもご検討を。

高耐久の素材(航空機グレードアルミ合金)や加工法なども、メカ好き中年にとっては非常に惹かれる製品ですが、高価で・・・。いやあ、でもいいなあ・・・。

参照;Surefire US公式サイト

参照;SUREFIRE JAPAN公式サイト

 

ナイトコア(NITECORE) HC30

続いての候補は中国の会社の製品です。

ナイトコア社(NITECORE)は、2007年創業の若い会社。中国製品ってどうなんだろか・・。と若干先入観(偏見?)をもって検索しましたが、なかなか良さそうなので候補に挙げておきます。

中国製というとノーブランドの粗悪な製品が多いなかで、NITECORE社はANSI/PLATOのメンバーになっているのも信頼度が上がります。

ヘッドランプ以外にも、フラッシュライト(懐中電灯)、ランタン、電源(充電池等)を扱う企業です。

HC30は電池部と照射部一体型のヘッドランプ。

ヘッドバンド部から取り外して、L字型のフラッシュライトとしても使える点が特徴的な製品です。

主なスペックは以下の通り。

重量は電池やヘッドバンド抜き表記ですが、40.3g。(電池やヘッドバンド重量を考慮すればまあ一般的な重さかと思います。)

上述のとおり本体は一体型のシンプルな構造

LEDは単灯です。

電源はCR123Aを用います。防災の観点からは保存性のよい電池です。また、18650電池も使用可能。Max1000ルーメンという驚異的明るさ。

防水性もIPX8とずば抜けたスペック。また、1m落下耐衝撃性能も誇っています。

アルミ合金でできた本体や上記スペック等、かなり高品質のイメージです。中国の会社である点がどうしても気にはなりますが、結構まじめな造りの製品な気がしますが、どうでしょうか。(ちなみに後継機種らしいHC33も発売されているようです。)

参照;NITECORE公式サイト

 

タジマ LE-M155D

タジマは日本の総合建築工具メーカーを謳う会社です。

創業は1909年に精密測定工具のメーカーとして創業し100年以上の歴史があるそうです。

ヘッドランプのラインナップもユニークで、電源部とライト部を別々にチョイスする製品などもあります。

タジマも日本の会社ですが、ANSI FL-1 2009 規格に準じて統一のアイコンで性能を表記しています。

が、今回防災用としては、もう少しシンプルなもので、LE-M155D という製品を候補としました。

スペックは、

質量は74g(電池除く)と標準的な重さ。 シンプルな構造の一体型で、LEDも単灯です。

単四乾電池で駆動し、明るさはMAX 150ルーメンと実用充分と思われます。

防水性能は、IPX6。 そして心強いのば、2m落下耐衝撃試験をパスという点。

正直、派手さはないです。 が、本邦の会社で比較的安価で堅実な造りだと感じました。

タジマではこの他に「防災安全協会推奨品LE-M075D」というモデルも用意しています。

参照;タジマ公式サイト

 

まとめ

防災用のヘッドランプの候補をいくつか検討してみました。

各社、創業の業態などが異なり、同じヘッドランプでも製品の開発・設計思想が異なっており面白いなと感じます。

  • 家電メーカー;
  • 銃器・セキュリティーメーカー;圧倒的に米国が多い。
  • 産業・建築分野メーカー;日本のメーカーも健闘。
  • 登山・アウトドア・潜水などのスポーツギアメーカー;欧米に有名なメーカー多い。

今回、防災用ヘッドランプの候補選びで重視したのは ANSI規格 です。

ANSI規格が創設されるまでは、粗悪品メーカーのやりたい放題の性能表記が乱立していたようです。(今でも、安い製品では野放しの用ですが)

ANSI規格準拠だがらといって、独立検査機関での検査をパスしたというわけではなさそうなので、ANSI規格準拠イコール=安全・安心 とは言えない面もあるとは思います。しかし、メーカー選びの一つの基準としては十分意味があると思います。

 

実際にヘッドランプを購入した際には、再び使い勝手などを記事にしてみます。