40歳過ぎからの「歯科矯正」その29;矯正、終わりました。感無量!

歯科矯正 最終回 20か月の変化 生活
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はじめに

40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。

  • 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
  • 実際どんな感じなのか。

あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事をコツコツ残してます。

前回は、矯正治療開始後19か月の様子を記事にしてみました。

今回は、装置装着後20回目の診察です。ついに矯正治療は終わりました。

(といっても、2-3年間の保定装置の装着は続くのですが、これで一区切りです。)

歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。

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27回目診察;治療開始約20か月経過。

矯正装置装着20か月後の歯の移動の様子;前回指摘された隙間は埋まったようです。

前回、この隙間のために治療が延長となりました。

が、どうやらこの隙間は閉じたみたいです。

↑;下顎、右の犬歯と第二切歯の間の隙間が閉じています。ワイヤーのループが引き寄せたってことでしょうか。作用反作用で考えると、その分別の場所に隙間が現れる恐れもあったのですが、少なくとも正面から見て目立つ隙間は消失。

さて、この隙間が閉じたからには今度こそ治療終了に近づいたなと。

27回目(と28回目)の診察の様子;念願の治療終了。

今回は休日の診療。かつ、午前と午後の二回の予約です。

治療が順調の場合(つまり終了できる場合は)

①午前;装置の取り外し。 型取り。 その型を基に保定用マウスピース作成。

②午後;さっそくマウスピースを受領し装着。

という二段階の診療の予定でしたが、結論をいうと予定通り一日二回の診察となりました。

さて、以下当日の診療の様子です。

まずは、院長先生の診察です。前回問題だった隙間は閉じているので、今回は自分的にも「今日で終わりになる」という自信があります。

口腔内を診察されて、すぐに「大丈夫ですね。今日で終了できます。さっそく装置の取り外しにかなります。」

とのこと。

平静を装いつつも「よっしゃ!!」と心の中で雄たけび。

院長先生曰く、「取り外しの際、最初の5分位はかなり力が加わるので痛みがありますが、我慢してください。」とのこと。少し身構えます。

自分の中では「まず、ブラケットからアーチワイヤーを取り外して、それから一個ずつ歯についたブラケットを外していくのかな?」と思っていたのですが、意外なことに

アーチワイヤーとブラケットがつながったまま、ブラケットをバキバキと歯から剥がしていく。

という作業が開始されました。

たしかに、ワイヤーとブラケットは一体のまま歯から外した方が、外したブラケットがあらぬところへ飛んで行ったり間違って飲み込んだりという事故は避けれそうです。

取り外し作業は実際2-3分程度で終了しましたが、これは院長先生が言われた通りかなり「痛い処置」でした。(自分の経験上ではワースト3位でしょうか。)

作業を直接目視できなかったのですが、特殊な器具を使っているという感じはなくてテコの原理で力技で歯からブラケットを剥がしていたのではないかと想像。

奥歯にはめ込んであった金属製の「リング(バンド)」もあっさりと除去されました。

さて次の作業は

歯ぐきに打ち込んだネジの抜去作業

です。

これは、すでに一度経験済みだったので不安感はなく終了。 ゆっくり回る電動ドライバーのような器具で抜いていきます。

少し「チクッ」するのような痛みがありますが不快なものではありません。あっという間に穴はふさがりますし、レントゲンで確認しても痕跡は1-2か月で分からなくなってしまうとのこと。

↑;上あごの奥の歯ぐきの内側に刺さっていたネジも抜けました。抜いた直後は少し赤いですが数日でほぼわからなくなりました。痛みもその後は全くなし。左右2本取り除きました。

続いて

歯の表面に残るブラケットをくっつけていた接着剤を削り取る作業

に移りました。

虫歯を削るときのような研磨機等の器具類を使用して歯に残っている接着剤をガンガン削っていきます。

油断していたのですが、これも結構痛い処置でした。

というのも、歯ぐきに近い位置の接着剤を剥がすためにどうしても歯ぐきとの接触が避けらません。そのため、結構歯ぐきの痛みを感じることに。

次の処置は

上顎前歯(切歯)の形成(削って形を整える)作業

でした。

実は以前から、右の出っ歯(上顎第一切歯)の一部が欠けていることもあって、ギザギザだなあとは思っていました。

これに対して少し歯のエナメル質を削って形を整える処置となりました。

これも前述の研磨装置のような「キュイーン」という音をはっする装置で数分で歯を削って終了。全く痛みはない処置でした。

↑;左が削る前。右は削った後です。出っ歯のギザギザが消失しています。

さて、その作業にあとには

歯石取り、クリーニング

になりました。

自分の場合、上あごは「裏側(舌側)矯正」、下あごは「表側(頬側)矯正」で装置が入っていました。

結構丁寧に歯磨きはしていたつもりですが、やはり装置の装着面側は磨き残しと結果としての歯石が結構発生していたようで、歯周炎の様にもなっていたため痛みと軽度の出血を伴う作業となりました。特に内側矯正だった上の歯の歯ぐきがきつかったです。

↑;上あごの内側の歯と歯茎の境界部分は赤くはれぼったくなっており歯周炎の状態。

ただ、院長先生曰くこれもしっかりブラッシングでマッサージしていればすぐに健康な歯肉に戻るとのことで安心しました。(実際、数週で張れて赤い感じは消退し、薄ピンクの歯ぐきに戻りました。)

そして、午前最後の作業が

型取り

です。

以前から書いているように自分は、この型取り作業が幼少時より苦手でした。

治療前にも二回ほど経験していますが、今回も微妙な緊張感の下で処置がはじましました。

まずは比較的「オエっ」とならない下あごの型から取ります。ミント味の型取り用のドロドロの素材を歯に乗せて数分で完成。

↑;苦手な上あごも、途中すこし吐きそうになりましたが、なんとか大きな口呼吸でしのいで終了できました。(見苦しい写真ですみません。人目を盗んで自撮りできるぐらいの余裕はあったってことです。)

午前の部はこれで終了。帰宅後昼食をとり(歯の中に何もない状態で快適でしたが、一部歯肉には傷があるので少し痛みがありました。)数時間後に再度医院を訪問。

保定用マウスピースの完成と装着練習

です。

上下二個の透明なマウスピースが完成していました。

最初は、院長先生による説明。

装着は簡単です。被せて押さえるだけ。

外すほうが少しコツが必要とのこと。奥の方から、左右対称に力を加えて外すのが良いと。

片方だけから外そうとすると、どうしても中央部に力がかかって同部が劣化し折れて破損してしまうので注意するようにとのアドバイスを頂きました。

そもそも、素材に熱を加えて柔らかくして作るマウスピースとのことで、「熱に弱い」のも特徴。お湯で洗うことは避けることも大事とのこと。

↑;これが上下のマウスピース。透明度高いです。左が上顎、右が下顎。

↑;同じく透明な上下のマウスピース。 収納容器ももらえました。

↑;マウスピース(リテーナー)を装着したところ。透明なこともありあまり目立ちません。

昔は治療後の「保定(せっかく動かした歯が元に戻ってしまわないように維持すること)」にも、口腔内の取り外せない装置を使っていたようですが、最近は取り外し可能なマウスピースで「保定」ができるようになったそうです。

ただし、「保定」の期間は一般論としては少なくとも矯正に要した期間は必要とのこと。結構長期間です。

つまり自分の場合は2年弱は最低マウスピースが必要ということ。(できれば3年)

しかも、最初の一年は食事以外の時間はすべて装着していないといけません。

二年目以降は、うまくいけば「就寝中のみ」の装着で済むかもしれないとのことですが、それは経過次第らしいので現時点での断言はできないとか。

また、食事の際(特に外食)で不用意に外したマウスピースをティッシュ等にくるんで置いておくと結構な確率で置き忘れて(かつ、ゴミと間違えられて捨てられてしまう。)しまうので、一時的に外す場合でも必ず専用ケースに入れるように指示を頂きました。

さて、長い治療は終了しました。

治療後は基本的に6カ月間のフォローとのことですが、治療終了直後のみ一か月後に受診することになっています。予約をとって医院をあとにしました。

院長先生から長期間の治療をねぎらっていただきましたが、感謝するのは自分の方です。本当にお世話になりました。

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矯正前後比較;Before after総集編

ということで、矯正終わりました。二年弱でどのように変わったのかざっくり写真張っておきます。

↑;まず正面で口半開きの図。 やはり上あご出っ歯も気になりますが、今見てみると下の歯のガタガタ度合がひどい・・・。

歯科矯正 成人 Before after 総集 上あご下から

↑;上あごをできるだけ下から撮影した図。 出っ歯がひどい・・・。なんていうか、全力疾走時の空気力学的にはイケてるのかもしれないが・・・。

歯科矯正 成人 Before after 下顎 上から

↑;下あごのBefore afterです。 完成後はキレイなアーチ状に並びました。

歯科矯正 成人 Before after 総集 横から 開口

↑;口を開けての横からの図。 いろんな意味で汚い写真ですみません。

歯科矯正 成人 Before after 総集 横から 閉口

↑;口を閉じたときの図。 治療前は口を閉じるには下唇を少し前に持ってこないと隙間ができてしまったのですが、現在は自然に閉じることができます。

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まとめ

治療開始から20か月目(27回目と28回目)の診察が終了しました。

当初の予定では2-2.5年はかかるのではないかという見通しで治療が始まりましたが、幸い予定より早く終了することができました。

色々ありましたが治療を終えて現時点での感想や気付きを列挙してみます。(個人的感想)

  • 何事でもそうでしょうが、終わってしまえば短く感じるものです。
  • 成人での治療開始も悪くないなと思います。特に、子供の頃では理解できない治療の意義や注意点を踏まえて治療に臨める点は大事だと思いました。
  • そうはいっても、できるならば成人前に終わらせておく方がやっぱりいいよなとは思います。職種によっては仕事しながらの治療は面倒かもしれません。
  • 子供の頃に挫折した昔とは異なり、装置や治療法の進化もあって、苦痛に感じる処置は少なくなったのではないかと思います。
  • 思いきり好きなものを食べることができるという事はとても大事なことだと改めて知りました。せっかくの自分の歯を大事にする意識が矯正前よりも高まりました。
  • 結婚して、子供も居るアラフォー(アラフィフ)の自分。審美的要素よりも今後歯の健康の意味で重要だと理解して治療に入りましたが、終わってみればこの歳になっても「美しい歯並び」がえも言われぬ自信になることが分かりました。(裏返せば、出っ歯が結構コンプレックスとして40歳超えても残っていたという事・・・。)
  • もともと、マスクを着ける職場だった上にCOVID-19の問題があったため、自分が矯正治療を受けていると知る人はほとんどいません。ただ、もしマスクが無くても裏側治療だったり透明・白色の装置だったりを使えばあまり目立たずに治療できるのだなと感じました。
  • 治療後、歯並びが改善したため歯磨きが楽になりました。「ドブの腐った臭」を発するような磨きにくい部位がなくなったことが大きいようです。
  • 自分の場合だけかもしれませんが、30年間ほど前歯(切歯)で食物を切断するという行為をしていなかったので、いまだに犬歯で「食いちぎる」癖が抜けません。今思えばこれってかなり醜い姿だったなと思います。
  • リテーナーの収納容器を持ち歩くという癖がまだ付かないので、ふと出かけた先で外食するときに「しまった!」という事になりがちです。容器を追加購入して職場、鞄等に容器を置くようにしています。

これでいったん定期的な記事のアップロードは終了します。長期間お付き合いいただきありがとうございました。半年に一回の定期健診での問題があればまた記事にしてみます。

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