はじめに
防災用の電源(電池)としてパナソニックの
- 充電式エボルタ(スタンダードタイプ)
- AC急速充電器BQ-CC57
- USB入力充電器BQ-CC61
を購入してみました。 特に、三つ目のBQ-CC61は充電時間はかかるもののUSB入力で充電が可能な製品。
USB出力のソーラーパネル(Biolite ソーラーパネル10+の記事はこちら)と組み合わせれば、停電時でも充電できるのではという魂胆です。以下、自分なりのまとめ・気づきです。
- ソーラーパネル(Biolite社製)からの充電はうまくいきました。
- ニッケル水素充電池の弱点;密閉式(つまり防水性の高い機器)での使用は原則不可能(水素発生の危険が少ないですがあるそうです。)・・・一部の防水性の高い機器での使用は断念。
- 思っていたよりも過放電のは少ない(充電式エボルタスタンダードタイプは一年後でも80%の容量を保つそうです。年に一回点検していれば防災用でも十分役立ちそう。)
繰り返し使える充電式の電池購入のきっかけ
さて、以前の記事で防災用ヘッドランプに関連して、電池の特徴を記載したことがあります。
防災用の明かりの電池としての乾電池・充電池特徴は以下の様な点でした。
- 乾電池;入手は比較的容易だが、使い捨て。予備電池がなくなったら終わり。未使用時の寿命は長くなっている。5-10年。
- 充電池;繰り返して使用できるが、日常的に使わない防災用途の場合は自然放電や過放電の問題がありそう(だと思っていたが、かなり改善) また、災害時どのみち停電で電源がなければ充電できないかも。
これまで、非常持ち出し袋内の懐中電灯やラジオの予備には当然乾電池を用意していました。
しかし、もし停電が長期化した場合などは乾電池の予備も使い切ってしまえばそれでおしまいになってしまします。
最近の乾電池の長期保存性は良好(最近のエボルタネオなどは10年保存が効きます)とは言え、
- 乾電池 と 充電池 の二重の体制
がいいなと考えて、単三タイプの充電池を購入してみることにしました。
充電式エボルタの実際;USB入力充電器とUSB出力ソーラーパネルで停電時も充電可能
そこで、今回はパナソニックの「充電式エボルタ」の「スタンダードタイプ」を入手。
一般的なAC電源から充電する急速充電器(BQ-CC57)とセットで購入。
さらに、時間はかかるもののUSB電源から充電可能な充電器(BQ-CC61)も同時購入してみました。・・・今回のキモです。
↑;充電式エボルタ関連の商品。 左上が、USB入力で充電できる充電器のBQ-CC61。 右下は、スタンダード容量の充電式エボルタ4本と急速充電器(100VAC電源)のBQ-CC57とのセット製品です。 さらに左下は追加で8本電池を購入し合計12本としました。
充電式エボルタはPanasonicの製品ですが、以前Sanyoが扱っていたエネループも現在、Panasonicが発売しています。 両者ともにニッケル水素電池という点では同じです。
が、カタログによると差異は、単三型スタンダードタイプで比較すると
- エネループ;充電回数 2100回 容量1900mAh
- 充電式エボルタ;充電回数 1800回 容量1950mAh
と大差はないような印象。
Panasonicのカタログから
ちなみに
- エネループ;大容量(そのかわり充電回数の少ない。500回、2500mAh)のエネループプロが存在。
- 充電式エボルタ;安価(低用量。その代わり充電回数は多い。4000回、1000mAh)なお手軽モデルが存在。
します。
Panasonicカタログから
購入した品々に戻ります。
↑;これはUSB入力での充電が可能な、BQ-CC61 の中身です。 本体とUSBケーブル(TypeAとMicroUSB)がセット。
↑;BQ-CC61使用例。緑(青っぽい)のLEDが充電状態を示しています。PCのUSB端子などからこんな感じで充電。 ただし4本で10時間とかなり時間はかかってしまいます。
ここからが今回のキモ。
以前停電時の電源対策としてBiolite社製のソーラーパネル紹介の記事を投稿しましたが、そのパネルはUSB出力があり、スマホの充電などには十分使えます。
今回、同じくソーラーパネルから給電して充電式エボルタが充電できれば、長期停電時の明かりやラジオの心配がかなり減るだろうとの目論見。
↑;充電式エボルタのUSB充電器と携帯ソーラーパネル Bioliteソーラーパネル10+を接続。 充電を示す緑色のインジケータが点灯。
どうやらうまくいったようです。
まとめ
防災用途に繰り返し充電して使えるパナソニックの「充電式エボルタスタンダードタイプ」を購入。
充電式の電池は自然放電が結構あって、防災とか備蓄とかには不向きだとばっかり思っていましたが、どうやら間違いのようです。 電池の進歩は思ったより進んでいました。
充電式エボルタスタンダードは、一年後も容量の80%を保持できる性能とのことで、おもったより自然放電が抑えられているのにびっくり。防災用の予備電池にも使えそうです。
また、停電してしまってはそもそも充電できないじゃないかという致命的問題も、USB出力付きの携帯用のソーラーパネルと、USB入力で充電できる充電器の組み合わせでクリアできました。
長期停電がおこるような大災害が発生しないことを祈りますが、備えあれば患いなしでいきたいものです。