はじめに
40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。
- 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
- 実際どんな感じなのか。
あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事を残そうかと。
長期になりそうですが、暇があれば書き続けていきたいなと思っています。
前回は、ついにやってきた歯科矯正装置の装着について記事にしました。
今回は、その後の状況(特に食事の不便さや発音など)について記してみたいと思います。
歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。
装置装着後の状況
あらかじめ聞いていた装置装着後の困難さに関しては以下のような感じでした。
- 歯が動き出すので数日(成人は1週間位)は痛いことが多い。
- 器具が当たる部位に炎症(口内炎等)が起きやすい。
- あまりに硬かったり粘度の高い食事はとれない。(器具が破損することもある。)
- 内側矯正の場合は「舌」がワイヤーやブラケットにあたるため「発音がしにくい。」・・・つまり「活舌が悪くなる。」
- 非常に「食べカス」が詰まりやすく、歯磨きを怠ると虫歯や歯周炎になりやすい。
- 見た目の問題;内側矯正なので目立たないのは確かです。
自分の場合は、当てはまることもあればそうでないこともあったのですが、以下に順番に記述してみます。
歯が動き出すことによる痛み; 軽度でした。
歯科矯正においては先輩である娘曰く「装着した日や調整した日の夜ぐらいから2-3日」痛みがあるとのこと。ただし、その痛みはじっとしているとそうでもないが、食事などをして歯に力がかかると痛いというもの。
子供に比べて成人の場合は歯が動きにくく、かつ痛みも1週間程度遷延する可能性があることを聞いていました。
さて、実際は自分の場合は
- 痛くなったのは翌日の夜から。
- そのかわり弱い痛みは1週間程度持続。
- 鎮痛薬が必要になるレベルではなく軽度。
- 裏側からワイヤーで引っ張っている上の歯のうち、一番出っ張っている歯よりもむしろ2番目・三番目の歯が痛かった。
- 下の歯のリングが嵌っている小臼歯もわずかに食事をするときに痛みあり。(ごく軽度)
でした。
もともと、青ゴム装着時にあまり痛くなかったので、実際の装置装着後もあまり痛くないのではないかという院長先生の予想は当たっていた感じです。
器具が当たる下や唇に口内炎・アフタができやすい; 自分は今のところセーフ
さて、これも矯正では自分より先を行く娘の場合は、外側矯正だったこともあり上唇に一過性にアフタが出来てしまいました。 食事の時に痛そうでした。
装置装着時には、どうしても痛い場合に、ブラケットなどの尖っている部分を覆ってしまうシリコン樹脂?のようなキットももらいました。しかし、自分の場合は「裏側矯正」だったこともあり、唇側は特に問題なし。
逆に、「舌」はどうしても上あごの裏側の装置に接触してしまうことから少しヒリヒリするような感じもありましたが、「アフタ」を作って痛くてしょうがないというところまではいきませんでした。
ただし、上下とも合計4箇所の第一小臼歯に入っている金属のリング(バンド)の頬っぺた側にある突起がどうしても頬の粘膜にあたって擦れる感じはあります。 幸い、アフタになるまでには至っていません。
↑;上あごの奥歯に装着されたリングの外側(頬っぺた側)の突起部。 これは結構頬粘膜とこすれてしみる感じはありました。
矯正装置装着後の食事問題; 苦戦中
食事中、娘は最初の数日だけ痛みがあるようでしたが、食事(咀嚼して呑み込むこと)そのものについては問題なさそうでした。(娘は外側矯正で、上あごのみの装置だからか。)
しかし、自分の場合は非常に苦戦しています。
装着初日の初の食事 ;ラーメンで撃沈
装置装着が終了し空腹でした。「きっと麺類とかスルスルとのど越し良くていいいよね。」ということでラーメンをチョイス。
今思えば全く無謀でしたが、のっかっているメンマをまずはほおばります。
・・・
全く噛み切れません。もともと前歯は役になっていませんでしたが、装置が付くことでそれに当たらないようにしようと思うと噛み切ることは不可能。
さらに、奥歯は前回記事にしたように「詰め物てんこ盛り」にされているので「すりつぶす」という動作も非常に困難。
・・・
はい、メンマあきらめました。 でも、麺はきっとスルスルと食べられるはず。
・・・ズルズル・・・
・・・
「う・・・、おえーっ!!」
・・・吐いてしまいました。
何が起こったかといいますと、麺の一端が装置に絡みついた状態で無理に飲み込んだため口から喉にかけて麺が中途半端な位置でにっちもさっちも行かなくなってひっかかってしまったということ。
口に指を突っ込んで上あごに引っかかった麺を引っ張り出すとのどからびっくり人間的な感じで麺が喉から引き出されてきます。(汚い表現ですみません。)
・・・
麺は止めました。ちょっとトラウマです。
で、安心して食べられるのはなにかというと・・・。
さて、以後食事はかなり慎重になりました。
避けている食事は以下のようなもの
- 野菜類。特に根菜類等。・・・ホウレンソウ・モヤシ・ネギなどは繊維が長くて切れない・呑み込めない・引っかかるの三重苦。
- 硬いもの;ナッツ、せんべいなど・・・試してもいません。
- 熱いもの;これも要注意です。装置に引っかかると簡単には吐き出せません。やけどします。慎重にぬるくなってから食べています。
- 粘度が高いもの;餅・キャラメル・ガムなど・・・試す気にもなりません・・・。
- そして上述の如く「麺類」・・・特にコシのあるやつは要注意です。
逆に好んで食べているものはこんな感じです。
- 大根・人参;上記と矛盾しますが、しっかり煮込む(おでんやカレーなど)と口の中で溶けるので重宝しています。
- ゼリー・プリン・ヨーグルト;これはほぼ飲み込めるので助かります。カロリーメイトゼリーとか、ウィダーインゼリーとかも購入しています。
- ご飯;汁物と一緒が基本です。お茶漬けにしたりすれば快適です。
- パン;耳なしのサンドイッチ用の食パンがありがたいです。
- 豆腐;これは貴重なたんぱく源。 味噌汁だったり、お鍋だったり、麻婆豆腐として、「飲んでいます。」
- ワッフル・タコ無しのたこ焼き・パンケーキ;粉もの類は意外といけます。
- どんぶりもの;マーボー丼、親子丼(鶏肉を細かく)など。
肉、魚類は、ほぐしで小さくしておけば結構食べられますが、ガツガツと食べられないのはなかなかつらいものです。
また、ふと油断した時に「歯で装置をかんでしまう。」ことがあります。これはかなり痛いうえに「ヤバイ、装置外れたんじゃあ・・・。」とかなり焦ってしまいます。
時間の経過とともに、口や舌の動かし方は少しずつ上手になっては来ていますが完全に普段通りの食事が取れるようになる気は全くしません・・・。
活舌の悪化(発音不良); サ行が特に難しい
発音に関しては、外側矯正の娘はほとんど変化がなかったのですが、裏側矯正の自分はこれまたてこずっています。
一週間から一か月でかなりなれてうまくしゃべれるようになるということで、実際1週間後くらいからはかなりましになりました。(が、一か月経過後でもとても100%にはなりません。)
それでも、厳しいのはサ行です。どうしても「シャ、シ、シュ、シェ、シォ」みたいになってしまいます。
人と話すのが若干おっくうになりますが、しゃべった方がむしろ慣れは早いとのことなので頑張るしかないかなと考えています。
食べカスと歯磨き問題; 頑張るだけです。
食べたものがものすごく引っかかります。想像以上です。
食事中にとても気になるのですが、その都度気にしても次の食事を口に運べばまた引っかかるので、いちいち気にせずに一気に食事をして、その後素早くうがいして歯磨きをした方が効率的だということにようやく気が付いてきました。
さて、歯磨きはこれまでは電動歯ブラシを使っていましたが、基本的には禁止。 ←間違えてました。先生に確認したら「電動ブラシでもいいですよ。」とのこと。
小型ヘッドの歯ブラシや歯間ブラシ(といっても、歯間ではなく装置の隙間を磨くため)をもらったのでそれで丁寧に時間をかけて磨いています。
当初は恐る恐る歯ブラシを器具に当てていましたが、最近は容赦なくゴシゴシと磨いています。
さらには、後日先生に確認すると「電動歯ブラシも使用可能。」だったので、(以前は誤解しておりました。すみません。)使用再開しております。
審美性; 裏側の装置なので、ぱっと見は矯正しているようには見えません。
上あごに関して、裏側の装置を選択したのは審美性ではなく治療上、裏側の方がメリットが多いとのお話だったのでそうしました。
で、結果としてもちろん裏側なので装置は目立ちません。職場でも当初は全くばれませんでした。(発音がおかしいので、自らカミングアウトしましたが。)
↑;真正面からだとこんな感じです。思いっきり「ニーッ」と笑えば奥歯に金属リングが見えますが、そうでなければそれもわかりません。
↑;しかし、やや下から覗かれるとこんな風に装置が見えてしまいます。
まあ、自分はひと様と対面する営業職でもなく、ましてや、アナウンサーなんかでもないので審美性はどうでもいいのですが、装置が目立たないのは裏側の強みだなとは思います。
まとめ
矯正装置装着後、いろんな困りごとが発生しました。
- 食事問題
- 発音・活舌問題
が、一番厄介です。しかし、この二つはいずれも「裏側矯正」においてより問題となるポイントであり表側矯正をやっている娘は食事も活舌もあまり問題なく過ごしています。
審美性を求めて裏側にしたわけではないですが、裏側もいいことだらけではないないなということがよくわかりました。 ただし、時間とともに「慣れ」では来ています。装着直後は「こんなので、2年間も耐えられるか??」と狼狽えましたが、最近はなんとかなるかなと楽観視しています。
さて、次回は上あごの歯ぐきにネジを埋め込む事に関して記事にしてみたいと思います。
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