はじめに
40歳(をとっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。
- 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
- 実際どんな感じなのか。
あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事を残そうかと。
長期の記事になりそうですが、暇があれば書き続けていきたいなと思っています。
前回は、再度の「型取り」と痛いというわさの「青ゴム」を装着した記事でしたが、
今回は、青ゴム除去後から一本目の抜歯について記してみます。
注意;特に後半、あまり美しくないおっさんの口腔内や歯の写真が出てきます。苦手な方は退避を。
歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。
4回目の受診;「輪ゴム」(青ゴム)除去。金属リングサイズ合わせ。
さて、前回受診時にはめ込まれた通称「青ゴム」(青い輪ゴムです。)。
これを入れると歯が動いて結構痛いと院長先生も仰られていましたし、Webで先輩方の記事を見ても「痛かった」というコメントが多い処置です。
しかし、幸い自分の場合は、
「ほとんど痛くなかった。」
です。
また、逆に外れてしまったり、切れてしまったりする方もいるようですが、一週間の経過では特にそのようなこともなく終了。
診察室に入ると、さっそく4ヶの輪ゴムを取り外しました。それも全く痛みなくペチペチと外れていきます。
院長先生が、
「これ痛くなかったですか?。 これの痛みの有無で今後の本格的な矯正治療時での痛みもある程度わかるんですよ。」と重大発言。
いや、ほんとに良かった。痛くなかったんです。
さて、「痛みないけど隙間もできていなかった」では意味ないのですが、どうやら金属リングをはめ込む隙間もしっかり形成されていたようです。
サイズの異なる金属の輪っかが大量に入った箱から、2-3の輪っかをとっかえひっかえ装着してみてサイズが決定されたようです。 結構な違和感はありますしたが、今日はサイズ合わせなだけなので装着して帰るわけではなく、そこで診療は終了しました。
なんだが、昔々の眼科医や眼鏡屋さんでの視力検査みたいな印象です。レンズをとっかえひっかえして自分に合うものを探していく過程は似ているかもしれません。
その後、院長先生からは
- 実際の装置が完成して治療開始は約1か月後。
- それまでに、上顎左右の第一小臼歯(まえから4本目の歯)を抜歯しておいてください。
- 上顎左右の親知らずは急がなくてよいです。(が、3-4か月以内には抜歯しておいて下さい。)
とのご指示を頂きました。
抜歯はかかりつけの歯医者さんにお願いするのが原則のようでしたが、田舎から出てきた身であり、かかりつけ歯科医はありませんでした。
が、心配無用でそういう場合は紹介状を書いてもらえて適切な医院を紹介してもらえるとのこと。で、自分も紹介状を頂いて抜歯に臨むことにしました。
大体自費診療での抜歯は5000円前後が一般的とのこと。かかりつけの歯医者さんでの抜歯があまりにも高額な場合にも紹介状を書いてくれるとのことでした。
右第一小臼歯の抜歯;歯根が折れましたが楽勝でした。
抜歯;紹介された歯科医院さんで受付
さて、紹介状を書いていただいた医院さんのHPをチェック。
どうやらこの医院さんも公式サイトから予約が取れるようです。便利だなあ・・・。
備考欄に、「○○矯正歯科医院からの紹介状持参です。抜歯お願いします。」みたいなことを記載して送信したところ、翌日にはお電話があり予約確認・成立となりました。
予約当日、医院に向かいます。 やはり都会の歯科医。ビル内診療所でした。
受付を済ませてA4一枚表裏程度の問診票を記入したら、すぐに診察室へ案内されます。
抜歯だけとはいえ、やはりレントゲン一枚は確認しておきたいとのことで納得の上で撮影してもらいました。(問題なしの診断。)
抜歯;なぜ第一小臼歯を抜く必要があるのか。
自分の場合合計四本
- 一か月以内;上あごの第一小臼歯 右・左
- 3-4か月以内;上あごの「親知らず」 左・右
を抜く必要があります。
↑;見苦しい画像ですみません。
なぜ第一小臼歯なのか? ということですが、
- 咀嚼にあまり影響がない。(すりつぶすのはより後ろの大臼歯)
- 見た目にも影響が少ない。(前から見えるのは左右合計6本)
ということらしく、スペースを作るために抜く際には小臼歯が多いということだそうです。(もちろん、虫歯の状況などではほかの歯になることもあるとか)
抜歯;実際の様子
ついにあきらめて、治療用の椅子に座ります。
「えーっと、どうします? 一気に2本抜きますか?」
・・・
自分の中では一本ずつ抜歯することしか頭になかったので一瞬止まってしまいました。
先生によると
- 左右麻酔かけるのは無理なので、親知らず左右で2本とか、左右の第一小臼歯を一気に2本とは無理。
- しかし、例えば「右の第一小臼歯+右の親知らず」とか、「左の第一小臼歯+左の親知らず」みたいな感じで、左右どちらか2本なら一気に行けますよということ。
たしかに、一気に抜歯すれば受診は2回で済むし、前日からの怖い思いも2回で終了。
しかし、一方で抜歯後の腫れとか痛みとか出血とかも「2倍」になりそう・・・。
昔、下顎の親知らずを抜歯した際には結構痛かったし、抜歯翌日の朝の枕は結構血だらけだった記憶もあります・・・。
で、ビビりの自分としては
「一本ずつでお願いします。」ということに。
いよいよ抜歯開始。
- 診察台であおむけに。
- 麻酔の針がチクチク(一部はグサッと)
- が、数分もすれば感覚なくなります。
- やたら慎重に抜く歯を確認されます。「虫歯みたいな目印がないから怖いんですよね。」とのこと。
- あとは、見えませんがきっと「見てはいけないような道具たち(拷問セット的な・・・失礼)」を先生が使用して抜歯が進行。(妄想)
- 痛みはないですが、骨から歯が「剥がされている」ような「メキメキ音」が聞こえます。
- ひときわ大きな「メキッ」という音とともに「抜けましたよ」の声掛け。
体のいろんなところに妙な力がはいっていたためか数分が長く感じます。
・・・
・・・
先生が抜けたばかりの歯を見て若干ブツブツと独り言を言っています。嫌な予感。
「ちょっと、もう一度診せてもらいますね。」
・・・ああ、やっぱりか・・・
先ほど抜歯したばかりの部位をまたいろいろ処置している様子。
状況が呑み込めないのですが、処置しつつ先生から説明。
「この歯、根っこみたいなものが2本ついているんですが、一本が少し短いでしょ。この短い先端部分が折れてまだ歯茎に残っているみたいで。すみませんね。それをちゃんと取り除きます。」
なるほど・・・。
まあ、細い根っこの先っちょ。 折れることもあるよなと心を落ち着かせます。処置自体には痛みなどの苦痛もなく「なにかさわっているな。」ぐらいの感覚。
「矯正とか関係なければ、このまま放っておくこともあるんだけど、矯正用の抜歯だからちゃんと取り除いておかないといけないんですよね。」
なるほど・・・。
数分後、
「取れました。」とのこと。
「この歯、持って帰ります?」ということでお持ち帰りを選択。(後に後悔。捨てる場所がない・・。)
↑;若干グロイので。右が上顎第一小臼歯の歯本体。左は折れた歯根部。
数分ガーゼを噛んで止血して、抗生物質や痛み止めをもらい次回予約をして終了。
当日、麻酔が切れることが最も痛みが強かったものの痛み止めですぐに収まりました。
やっぱり、翌日若干血液混じりのよだれが枕にはついていましたが、「大出血」ということではありません。
一週間程度は、抜歯部が窪んでいるので食べたもの(米粒など)が、そのままはまり込んだりしますが、そのうち肉が盛り上がってきてそれもなくなってきました。
片方の歯だけない分には、反対側の歯をうまく使って食事ができてしまうのでそれほど不便も感じずに済んだようです。
↑;右上顎第一小臼歯抜歯のビフォーアフター。 健康な歯を抜くっていうのは、後ろ髪引かれる感はあります。
↑;院長先生が言っていたように、確かに前の歯6本より奥はあまり目立たないのかもしれません。
↑;が、しかし思いっきり歯茎出すとこんな感じ。 人間じゃないですね。げっ歯類系? おいおいそれは、げっ歯類に失礼だろって声も聞こえてきそうです。 もっとヤバイ違う生き物です。 これ、ほんとに良くなるんだろうか・・・。
今も使っているブラウンの電動歯ブラシです。矯正装置装着後も使用可能と院長先生からのお言葉を頂き、使っています。洗浄力ばっちりです。
まとめ
本格的な矯正治療へ向けての準備が進んでいます。
- 青ゴムの装着⇒除去
- スペース作成のための抜歯
をクリアしました。 結構大変です。
やっぱり若いうちにやっとくべきですね。
次回は、再度の抜歯(ちょっと合併症発生;上顎洞瘻孔)の記事です。
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