はじめに
地方出身のわが家族です。東京23区内で、車は要らないかなと思っていましたが、
車、買うことにしました。
田舎者が都会のディーラーで車買ってみましたので、顛末を記載してみます。
ディーラー巡りは2019年5月~6月ごろの話です。
地方の消滅可能性都市から東京に引っ越し。自動車はほとんど動かさず。「車、要らないな。」
東京へ引っ越して来てかなり経過しました。以前住んでいた地方都市はいわゆる消滅可能性都市といわれるようなエリア。
以前の居住地では、公共交通機関だけで日々暮らしていくことはできません。通勤にも生活にも自動車は必須です。夫婦で2台の車を所有していました。引っ越しを機に、劣化も著しかったので二台とも時間差はありましたが、順番に処分しました。
さて、自分は単身赴任的な感じで先行して東京で働いていました。 しかし、地方に残った家族にはやはりどうしても車が必要で某国産コンパクトカーの最低グレード(営業車向きのヤツ;シート上下の調節もできませんし、遮音材もケチったグレード。)を入手して何とかしのいでおりました。
その後、家族が東京に合流する際に、その車も完全に手放して自動車ゼロ生活も検討しましたが、とりあえずは引き続き都内の新居に持ってくることに。(駐車場代等を考えるとあまり賢明な選択ではなかったかもしれませんが・・・。)
実際、駐車場に置きっぱなしにしたせいで(半年以上)、いざ動かしたいときにバッテリ上がりで動かないというオチになるほど・・・。 実際、都内で生活する分にはあまり車の必要性を感じなかったのです。
「車、もう要らないかもな・・・。」 と思っていました。
「車が欲しい。」 への心変わり。
さて、自分は決して自動車が嫌いというわけではなく、むしろ好きな方でしたし、運転も大好きです。一方、妻は自動車にはあまり興味なし・・・。
東京への引っ越しに伴うゴタゴタも落ち着き、子供の通学・通塾・受験等もひと段落したこともあり少し遠出の旅行にもボチボチ行くようになってきました。
あるとき、夫婦で群馬県の高崎の有名なお寺(少林山達磨寺)に「ダルマ」を買いに行くことにしました。電車で行っても良かったのですが、車で行くことに。片道2時間弱のドライブです。(ご興味があれば。記事はこちら。)
前述の通り自分は車が好きで、ロングドライブも苦痛ではありません。
営業車グレードのコンパクトカーとは言え、高速道路を制限速度を守って走行する分にはそんなにつらいと感じることはなかったのです。
しかし、自分は良かったのですが、帰路になって徐々に妻の様子が若干不機嫌な感じに・・・。
腰をさすったり、身の置き場がない感じで助手席で座り直したりが多く、かつ言葉少なげになってきます。 やばいヤツです・・・。
車内の温度調節を伺ったりや、SA・PAへの寄り道を提案したりとご機嫌取りに全力を尽くしたのですが、自宅に到着するころにはぐったりな感じでした。
(本当にヤバイぞ。俺の運転が悪かったのか・・・。)と内心非常にビビっていました。
そんな中で、家で妻から意外な(自分にとっては嬉しい)一言。
「車、買おう。これから夫婦で出かけるときに快適に過ごしたいし。」とのこと。妻には、以下のような観点・考えもあったようです。
- 実際問題、都内(特に都心)では車は必須ではないと思う。
- が、何かあった時(悪天候時の家族の送迎等)に、車があれば安心度は高い。
- その際、都内で某地方ナンバーのコンパクトカーを運転していると怖い。(偏見な気もしますが、割り込まれたりするし、多車線の道路で大きな車に囲まれると、視界も狭く・低いこともあって運転が怖いとのこと)
- そして、なんといっても長距離移動時には現在の車ではノイズがうるさいし、シート調整もできなくてとても疲れる。
逆に自分は、東京に引っ越して来てから、自動車や運転に対する興味が正直かなり減少していたのでこんな意見が妻から出てくるのはむしろびっくり・・・。
当初はあまり乗り気ではなかったものの、徐々に久しぶりの「物欲」がわいてくるのを感じました。
次の車に求める要件
妻と話し合って、購入する自動車に求める要件は以下の感じ。
- あたり前ですが、マンションの機械式駐車場に収まる大きさであること。
- 視界の高さ重視でSUV。(妻は小柄で低身長ですが。)
- 子供達も大きくなったので、後部座席にも一定の余裕が欲しい。
- あおり運転の報道も多く、ドライブレコーダー(これは、後付けで何とでもなることですが。)装備。
- 高齢者の衝突事故等の報道も多く、自動ブレーキ等の運転支援システムの装備。
あと、自分の裏要件としては、ファンである某欧州車だったらさらに良いなあと妄想しておりました。が、妻にこれを納得させるのはほぼ無理だろうなあと諦めていましたが・・・。
ちなみに我が家(自分と妻)のこれまでの自動車購入歴は、SUV、セダン、コンパクトがそれぞれ1:1:1程度の割合でしたが、直近10年はセダンタイプの運転はしていませんでした。
都会地方出身者でも都会の輸入車ディーラーで相手にしてもらえるのか?
さて、そうと決まったらディーラー巡り開始です。
妻を輸入車購入に誘導するにはここからが重要。輸入車ディーラーというだけで「却下」といわれそう・・・。
しかし、これは意外なことにとても寛容でした。妻曰く、
- 本気で車の購入を考えている時ぐらいしか、そのようなお店(輸入車ディーラー)へは行けないだろう。
- 東京の一流のディーラーってどんなものか興味がある。(車への興味よりも、きっとそのような場所や、そこで働いている人たちや、顧客層等に興味がありそうでした・・・。)
- だからこの機会に行ってみよう。
ということで、本命は上述の如く某輸入車でしたがいくつかのディーラーをめぐることにしました。
以下、すこしぼかしてますが、ディーラー巡りの様子を記載しています。
田舎者が都会の輸入車ディーラーに行って大丈夫かという疑問に関して言うと、「結局は、担当の方(営業マンさん)次第だ。」が答えだと思います。基本的には臆することなく巡っていいかと。(もちろん客であっても最低限のマナーは必要でしょうが。)
ほぼ冷やかし 某ドイツスポーツカーメーカー;青山ショールーム
まずは、某ドイツ車のショールームへ向かいました。しかも、青山!。やっぱり地方の人間には憧れの響き・・・。
普段なら絶対に行くことがない販売店です。
長い歴史のある会社で、空冷の水平対向エンジンを作っていたメーカーです。(ほぼ答えをばらしている感じですが・・・。)
この会社も多分に漏れずに近年SUVも作っています。その中でも小さい方のSUVを見学に行きました。
もちろん最も小さいといっても日本の環境ではかなり大きく、我が家の機械式駐車場には本当にギリギリのサイズです。
予約もなく、わかりやすい高価なブランド腕時計や靴で武装するでなく、地下鉄経由で徒歩でやってきた中年夫婦+娘にどの程度相手をしていただけるのか、かなりドキドキでした。
- この日は娘も一緒。妻と娘の二人は小ぎれいにしていたが、自分はスニーカーにユニクロ上下の恰好。
- フラッと入店すると、女性受付の方がすぐに見つけてくれて、要件伺いをしてくれました。「SUVを見に来ました。」と伝えました。
- 物腰柔らかい自分と同年代らしい男性営業スタッフに対応していただきました。
- あれこれスペックを語る自分にも、雰囲気と主婦目線で語る妻にも柔軟に対応してくれるいい感じの営業の方でした。
- SUV(大)もカッコいいが、SUV(小)が思いのほか凝縮されて濃密な感じで実物がかっこいい。(当然グレードも高く、オプション多数装備の展示車でしたが。)
- 最低グレードならばギリギリ予算内だったが、色々つけるとあっという間に予算オーバー。
- 「わが社の車は確かにいいプライスですが、リセールバリューも非常に良いですよ。」とのアピール。
- 他のドイツ車と異なり、ドイツ本国生産にこだわっていることを強調。妻は「フーン。」な感じだったが自分は大きくうなずき納得。(というか、あっさり洗脳されてました。)
- その他、車の良さを嫌味でない感じでうまく説明してくれて楽しく会話できました。娘も楽しそうにしていました。
- 「今は何にお乗りになっているんですか?」の質問に恥ずかしくて答えられない小市民な私たち夫婦・・・。「国産のコンパクト#$*・・・」とごまかす感じ・・・。
- 実際の車を見るとあまり車に興味のない妻も「確かにこれはかっこいいね。」とまんざらでもない感触・・・。
- 他のお客さんはいかに只者ではない雰囲気の方々(お金持ち?、アスリート?)が多くて肩身が狭くて恐縮。
- 分厚い製本された立派な写真集のようなカタログやプライスリストを頂き撤収。
- 夢のまた夢の車だとと思っていたが、「もしかしたら何とかなるのかも」という夢を持たせてくれる営業トーク。
- 最初から強引に試乗を進めるわけではなく「よろしければ」というスタンス。
- しかし、のちに判明したのだが、いわゆる自動ブレーキはオプションでも付かないことが判明して断念。ある意味さすが○○○〇だなと逆に納得。
営業の方にしてみれば、見込み客らしさがほとんどない我々の相手をするのは無駄なひとときだったのかもしれませんが、意外なことに自分だけでなく妻も娘も○○○○のファンになったし、営業の方の丁寧な感じにものすごく好感度が上がっていました。
見下されたような印象は全くなく、丁寧な接客に惚れてしまいました。予算があればいつかは「○○○○」欲しいです・・・。
対抗① 某(元)英国SUVメーカー 青山ショールーム
さて、今度は現在はインド資本?だったかになっている歴史あるイギリスのSUVメーカーのショールームに行って来ました。
同じくイギリス由来のネコ科の猛獣の名前のブランドも扱うショールームだったので、目的とする車は2つ。どちらのブランドにしてもラインナップの中では最小のSUVを見に行きました。
またまた、あえて「青山」のショールームに挑戦してきました。
- 休日の開店直後くらいの時間帯に夫婦二人で予約なし、徒歩で訪問。
- 目的とする小さめのSUV2台は展示車あり。
- 受付と思しき女性スタッフが一応声をかけてくれたので「新型の○○○○はいつ発売ですか?」と質問するも「わかりません・・・。」
- そのまま、ウロウロ展示車を眺めていると別の男性スタッフが声をかけてくれました。同じ質問をするも「うーん、ちょっと私は営業ではないので・・・聞いてきますね。」と。
- で、しばし待つも今一つ明解な答えは得られず。
- 営業スタッフの方は、商談エリアっぽいところで強そうな顧客の方と話をしていたので仕方なかったのかもしれません。お呼びではない感じがしたのでカタログ等を請求するのも申し訳なくて、そのまま撤退。
うーん、夫婦ともに挫折感一杯でした。なんだか都会の洗礼を受けた感じ。やっぱりあか抜けない雰囲気の中年夫婦には若干ハードルが高かったようです。ちゃんと相手してほしいならばやはりアポイントが重要だったのかもしれません。でも、車はかっこよかったです。特に本命ではなかったとても買えない中型のSUVが・・・。
対抗② 某(元)北欧メーカー 青山ショールーム
めげずに、次行きました。
北欧の自動車メーカーで現在は中国資本だったような。
青山のお店はショールームというよりは、今はやりのカフェ併設のコンセプトショップ的なお店でした。
- 夫婦二人でカジュアルな恰好で訪問。
- 休日の午後でお客さんも多かったためか、店内は賑やかで気楽な雰囲気。
- 目的とするCOTY受賞の最小SUVの実車は残念ながら展示なし。 逆に最大SUVの展示がありましたが、同社のデザインのテイストや作りこみの具合等は理解可能。
- カフェ店員的なスタイルなのに、車の解説もしてくれるという少し変わった雰囲気でしたが、明るい店内でした。
- 目的だった最小のSUVに関しては都内の別のショールームで展示や試乗が可能な事を教えていただきました。
- 一番小さなSUVですが、安全装備はほぼフル装備が標準装備になっているとのこと。
なんだかとってもカジュアルで気楽なお店でした。 もちろんお店のコンセプトがあまり「営業」を押し出さずに、ブランドの周知を目指すような雰囲気だったこともあるのかもしれません。SUV(小)は今注文しても納車は消費税増税後のようだったので、今回はあきらめることにしましたが、かなり良さそうでした。
安全を昔から重視していたメーカーですし。デザインも昔の無骨一本槍な感じを脱してとても洗練された印象です。
対抗③ 某日系プレミアムブランド 青山ショールーム
今度は、日本のメーカー。
自分もかつて「トヨタの電気でも動くSUV」に乗っていたこともあり結構興味がありました。住んでいた田舎にもショールームがあり、以前、一度車を見に行ったことがあります。おもてなしの心を大事にしているとか。
青山通りには、他の輸入車のショールームがいくつもありますがその中でも豪華さでは一二を争うのではないかと思います。ホテルのラウンジ的なショールームのデザインは確かにお洒落。
- 平日午前だったためか、お客さんも少ないがスタッフもまばらな印象。
- レセプションらしい女性スタッフが挨拶をしてくれましたが、わざわざ近寄って御用聞きはしないスタイルなのか、それ以上のアプローチはなし。
- 目的はSUV(小)でしたが、展示車はなくむしろ新型のSUV(最小)が展示してありました。
- SUV(最小)は、小型で安価ですが内装等は手に触れる部分等はソフトな素材で作られていて、コストパフォーマンスは良さそうでした。SUVとしては低い車高でハッチバックのような印象。
- やはり、奥の方で男性スタッフが顧客と商談らしきことをしていました。おそらく他にスタッフがいなかったのか、我々に関しては放置な感じ。(仕方ないですよね。先客がいるのですから。まあ、あまり積極的に押し付けないのも販売方式の一つかもしれません。こんなものなのかもと理解。)
- 目的の展示車はなかったので早々に撤収。
- 妻のリアクションも薄め・・・。
うーん、あんまり見込み客には見えなかったんでしょうね。実際、強く購入を考えていたわけではなかったので、やる気のないオーラがばれてしまったのかと・・・。もうちょっとちゃんとした格好でいくべきでした。 逆に一人でじっくり車を見たい場合にはゆっくりと展示車を見ることができるので、ありがたい接客だと思います。
本命① ドイツA社 ショールーム
さて、自分的には本命の一つであるドイツのA社のショールームにも行きました。
A社は青山にはショールームがないので別の都心のショールームに行って来ました。結果として複数回訪問して実際に試乗もしました。
- 夫婦2人で訪問。
- ショールームは清潔で明るいですが、やたら豪華というわけではないシンプルな雰囲気。
- 女性の受付スタッフさんが近づいてきてくれます。御用聞きをしてくれますので、明確に「SUV(中)やSUV(小)を見に来たのですが。」と伝えると男性営業スタッフが近づいてきてくれます。
- 比較的若いスタッフさんでしたが、妻にも自分にも話を合わせてくれます。(後に、店長さんであることが判明。)
- 妻の、要領を得ないふんわりした質問にも丁寧に答えてくれますし、逆に自分が脇のスペシャルチューン版スポーツワゴンに話題を振っても、盛り上がれました。
- 残念ながら本国ではすでに発売になっているフルモデルチェンジしたSUV(小)は当面日本発売の予定はなく、SUV(最大)のローンチが先行するだろうと教えてくれました。
- SUV(中)は、妻が運転するには少し大きいと怖がっていましたが、色々とテクニカルな説明をしてくれてその不安を和らげてくれました。
- 当初はSUV(小)が本命でしたが、妻もSUV(中)でもいいかもと考えるように。
- 後日、SUV(中)の試乗をさせてもらいました。近年の運転支援システムの説明や、実際の駐車支援システムの実演等、「自動運転の実現は近いな。」と感じさせる試乗でした。
- 試乗車では、コンシェルジュサービス的なものの実演もあり、ハンズフリーで電話先のスタッフがレストランやガソリンスタンド等を検索してくれるのにも驚き。(もはやそんなに珍しいものではないのかもしれませんが、実際に目にするのは初めてで。)
- 自分も当初は考えてなかったのですが、日本では「ディーゼル」の販売の方がむしろ多いとか。(グループ内で不祥事があったにもかかわらずです。)
- 自分たちが幼少の頃の「黒煙もくもく」で「ガラガラ」とひどい音を立てるディーゼルではないとの説明。実際ディーゼルも車外に居れば「カラカラ」と特有のサウンドが聞こえますが、車内ではそれはほぼ気にならないレベルですし振動も同様でした。
最終的には購入に至りませんでしたが、最後の最後まで残ったのが、このドイツのA社。車の出来は自動車専門家ではないので客観的な評価はできませんが、自分の主観では非常に良い印象でした。
店長さんも気さくで、地方出身者であることを明かすと、「私もですよ。」と苦労話等をそれとなく織り交ぜてくれて、フランクでありながら丁寧な接客。
A社はGermanスリーのなかでは、インテリジェントな印象が売りで自分もファンでしたし、妻も気に入っていました。店長さんもその後の対応をしてくれた営業さんも、自社の車が好きなことが非常に伝わってきて好感の持てる対応でした。 今回は御縁がありませんでしたが、お勧めできますし、少なくともこのショールームは地方出身者でも恐れずに(見下された感じはせずに。)訪問可能でした。
本命② ドイツB社 ○○ショールーム
さて、最終的に購入に至ったドイツB社です。もちろん自分はA社同様にB社もファンだったのですが、実は結構早い段階でB社はいったん候補から落ちていました。
妻に至っては、「どうも、顔が○○の鼻みたいでいまいちかっこいいと思えないんだよね。」という、ファンが聞いたら血管が切れそうなコメントをするぐらい否定的で・・・。
なぜ、早期で候補から外れたかは以下の通り。
- B社のとあるショールームにかなり早い段階で一度車を見に行きました。
- その日は平日の午前。かつ前日が定休日という日柄で、開店早々に夫婦でふらりアポなしで入店。
- 店舗内に数人のスタッフの人影はあるのですが、みなさん忙しそう。
- 女性スタッフは下を向いて何かをしていましたし、男性スタッフは、休日明けでもあり展示車のバッテリーに電源をつなぐ作業?等でせわしなくお仕事中。
- SUV(小)とSUV(最小)を見に来ましたが、SUV(最小)は展示車なし。
- 結局、展示車を見て回ってる10分弱の間に一度もスタッフに声を掛けられることもなくいたたまれなくなって退店。
あまりにも、華のない田舎者の雰囲気の夫婦に見えたのでしょう。(あるいは観光客に見えたのか・・・。あるいは、ただの「空気」だったのか・・・。)定休日翌日の朝いちばんという自分が販売側だったとしても1番やる気のわかない時間帯に訪問したのもバカでした。とはいえ、この時も夫婦ともども、自分たちの存在感のなさを実感してどんよりした気分でした。
B社の車自体は好きだっただけに、妻を説得するどころかむしろ逆効果な感じとなりB社のSUVは「ナシ」だなという雰囲気に・・・。A社で決まりかなあという感じになりかけていました。
本命② ドイツB社 青山ショールーム
そしてしばらくして別の日、他の自動車メーカーの青山付近のショールームに向かう国道246号の途中に、B社の青山ショールームが目に入りました。前回の微妙な思い出がある上に「青山」のネーミングに少し恐れをなしたのですが、B社のSUV(最小)を一度は見ておきたくて意を決して入店しました。
- 懲りずに、夫婦二人、徒歩、予約なしでの訪問。
- 田舎のディーラーでは決して見ることのない「某特別チューンのバッジの付いた」車や「最新大型クーペ」も展示されており、「さすが東京」とはしゃぐと同時にやや気後れ・・・。
- 受付のものすごくキレイで背の高いお姉さんが「いらっしゃいませ。」と声をかけてくれますが、それ以上の接触はなし。これは嫌な予感が・・・。
- フロアを一通り巡回するも目的だった「SUV(最小)」の展示車は見当たらず、やっぱりだめか・・・と。
- しかしよく見ると、二階につながる階段を発見。妻はすでにやる気ないモードになっていましたが頑張って二階に上がるとなんと、SUV(中;最近新型に)、SUV(小)、SUV(最小)が並んで展示されているのを発見。
- 一見間口は小さいショールームなのに立体的構造で、思いのほか展示車が多い。驚きました。
- 三台のSUVが展示されているのは屋外(二階)で、扉には「展示車を見たい方はスタッフに声掛けを」的な表示がなされていました。
- 不審な感じでキョロキョロしていましたが、2階にいるスタッフはすでに他のお客さんと室内で商談をしている感じでしたので、やっぱり諦めて帰ろうかというときに一人の男性スタッフが階段を上ってきてくれました。
- 意を決して「外のSUV(小)とSUV(最小)を見たいのですが。」と言うと、ぜひどうぞと柔らかい感じの良い対応で案内してくれました。
- 外から眺めたり展示車に座ってみたりして一通り好きにさせてくれた後、カタログをお持ちしましょうかとの提案。お願いしました。
- しばし会話をしたのち、「SUV(小)のディーゼルで見積もり出しますよ。」と言ってくれたのでそれもお願いすることに。
- 特にグレード等は伝えなかったのだが、ほぼ自分の欲しいオプションがのっかった見積もりを作成してくれました。決算月なのでそこそこの値引きをすでに提案。
- その他、残価設定ローンの説明や、FRベースの運動性能の良さ(50:50の重量配分)、トヨタ同様に他のメーカーと連携していない独立性の維持等の説明(セールストーク)を聞きました。
- 先約がある様子なのに、飛び込みの我々にしっかり対応してくれて恐縮でした。
- 正直にA社と比較検討している旨を伝えると、嫌味にならない程度にB社の優位性を説明してくれた。好感の持てる内容。
- 当初、ディーゼルはあまり考えていなかったが、実際新車登録は半分以上がディーゼルで、SUVだと7割以上がそうだとのこと。
- その後、後日試乗予約をしてディーゼルを試乗。A社同様にやはり車外では特有のサウンドがあるが、車内は十分静粛。高回転まで回すような試乗はできませんが、少なくとも街乗りでもたつくような感じはなし。
- 周囲のお客さんは常連と思しき貫禄のある方々から、田舎にはいないアーティスト??っぽいオーラのある若い男性等、やはり青山・・・。我々夫婦が最も違う意味で「浮いていた(沈んでいた?)」感じです。
B社のSUVも当初最小のモデルを検討していたのですが、やはり後部座席のゆとりと見た目で一回り大きいSUV(小)にすることに。
実車を見てみることは大事です。 当初妻は、「〇〇の鼻みたいで嫌い。」といっていたフロントマスクでしたが、ひるがえって「そんなデザインだと思えば違和感なくなってきた。国産車にないテイストで近くで本物を見るとカッコいいかも。」みたいなことを言うように。・・・おいおい・・・。
また、妻にとってはB社の歴史やテクニカルなことよりも、どうやらインテリアが気に入ったようでした。A社のクールな無機的な雰囲気も良いのですが、B社展示車のブラウン系の革張り内装等がおしゃれに感じてくれたようです。
やっぱりうまく妻を説得(洗脳)できたことが幸運でした。(というか、営業さんがしてくれたのですが。)
で、試乗したのちに再度価格の提示を聞くと、思いのほか条件が良かったのでそのまま判子を押すことにしました。
下取り車の査定の際には、すでに契約書に判を押してあるにもかかわらず「キリがいいので、さらに○○お値引きしておきます。」と大幅なプライスダウン。まあ、下取りに出すと正確な値引き額がぼやけてしまう面はありますが、それを考慮しても大盤振る舞いに感じるサービスでした。
その後の営業の方の対応も申し分なく、むしろ丁寧すぎるのではというほどしっかりといろんな提案をしていただき感謝しています。
まとめ
地方から引っ越して都内で済むようになって、都内での生活・通勤・通学においては車はほぼ不要でしたし、現在も「必須」とは思っていません。
とはいえ、今回長距離ドライブでの疲れを契機に新車購入を検討しました。
都心の青山や六本木、新宿等の輸入車のショールームに田舎者が行っても大丈夫なのかと心配もありましたが、結局は「タイミング」とか「人次第」であり、「一期一会」というのが答えでしょうか。
ブランドによって、営業販売のアプローチは違うのかもしれませんが、少なくともあからさまに見下された対応をされることはありませんでしたので、地方出身の方も安心してディーラーに行ってみて良いのではないでしょうか。(とはいえ、超高級といわれる牡牛のマークの会社、もう一方の跳ね馬のマークの会社、お化けや妖怪の名前ばかり付ける会社、羽を広げたBのマークなどのディーラー等には怖くて訪問できていませんのでわかりません。)
また、機会があれば納車や実車の様子を報告できたらと思います。
おまけ;自分が住んでいた田舎では、車を手に入れると神社に行ってお祓いなんていう儀式がいまだにはびこっています。 で、東京でも車のお祓いをしてもらうことにしました。記事はこちら;千代田区 日枝神社で車のお祓いとご祈祷をしてもらいました。