はじめに
40歳を(とっくに)過ぎて歯科矯正を始めることにしました。
- 四十過ぎて歯科矯正って大丈夫なのか・・・。
- 実際どんな感じなのか。
あまり読んでくれている方の参考にならない予感もしますが、記録代わりに記事をコツコツ残してます。
前回は、矯正治療開始後14か月の様子を記事にしてみました。
今回は、装置装着後15回目の診察です。あと9か月位で終わるはずですが・・・長い・・・。
歯科矯正記事関連のもくじ(Index)記事はこちら; これまでの歯科矯正関連記事の一覧です。
22回目診察;治療開始約15か月経過。
矯正装置装着15か月後の歯の移動の様子;抜歯部位の閉鎖が地味に進行。
さて、下顎に関しては前回もアーチワイヤー交換もなく実際大きな変化は感じていません。
上顎もそうそう派手な動きはないです。「抜歯して出来たスペースが少しずつ埋まってきている。」という一言に尽きます。
ただし、以前から危惧していたことがついに発生。それは、
上あごの出っ歯が引っ込んだのはいいいが、引っ込みすぎて下顎の切歯に接触するようになった。
ということです。
上下の切歯は接触しなければ、食物を噛み切ることはできないわけで一般的に言えば上下の切歯が接触することは喜ばしいことです。
実際これまでの自分のはは下の写真の様に、「上の歯と下の歯で物をかみ切る。」とか、絶対にむりな形状をしてましたので。
↑;治療ごく初期の頃の写真です。 上の切歯(出っ歯)は前方に突出していて、かつ、下方に下がっていました。実際、前歯で食べ物をかじる場合は、上の歯の裏側の歯ぐきとしたの歯で噛んでいました。(この写真の時には奥歯にわざと詰め物をしてかみ合わせをあえて「浅く」してあります。それでも上の出っ歯が下に覆いかぶさる感じです。)・・・しかし、自分の歯ではあるがはっきり言って「不気味」レベル・・・。
で、それが前回から現在にかけてどうなったかというと、以下の写真。
↑;左は、一か月前。前歯(上あごと下あご)には少し隙間があって、奥歯でかみ合わせたときには余裕があります。 右は現在。奥歯を自然に噛み合わせると上の歯の先端やや裏側と下の歯の先端が接触するようになってきました。青矢印はかなり狭くなったものの、まだ残っている抜歯でできたスペース。
繰り返しますが、これだけ見れば「ものすごく良くなったじゃん。」という話なのですが、自分の場合上あごの第一小臼歯を抜歯してあって、かなり閉鎖したとはいえまだだ結構空間が残っています。
なので、上の歯が下の歯に引っかかってこれ以上後ろに下がることができないという事になるわけです。(でこのままでは、抜歯でできた隙間が空きっぱなしという事に。)
結構気になっていたのですが、その心配は無用でした。結局今回の診察で対応策が取られました。後で紹介しますが、以前も登場した自己装着する使い捨ての顎間ゴム(弾性ゴム)の出番となりました。
22回目診察の様子;上顎のアーチワイヤーの微調整と下顎両側犬歯のブラケットにフックを装着。
診察は平日午後。このころは新型コロナウィルスが日本でも問題になりつつありましたが、予約がキャンセルになったりという事はまだまだ少ない状況でした。
予定時刻よりもはやく診療スタート。
直近での不具合が無いか等の問診の後にさっそく診察です。
いつも、院長先生の指示で「口を開けてください。」「はい、今度は閉じて噛んでください。」を数回繰り返して診察されるのですが、今回はやたらその回数も多くかみ合わせを慎重にチェックしていただいている雰囲気でした。
「順調ですね。」の一言のあと「本日は上あごのアーチワイヤーの調節をします。」とのお言葉。
アンカースクリューから牽引している両側のゴムや、その他のゴム類をすべて取り外しリガチャーワイヤーをグリグリとほどいて、アーチワイヤーをあっという間に外していきます。
本日は歯科衛生士さんはおやすみだったのか、院長先生が自らクリーニングをしてくれました。
今回は、どうやら新たに交換するのではなく調整だったようで、その後は雑談しつつ院長先生が治療用の椅子のそばでテキパキとワイヤーに力を加えたりして加工しているようでした。
5分程度で作業も終了。微調整を加えて再び上あごに装着されました。ワイヤー装着時は日によっては結構力がかかるので痛みを感じることもあるのですが、この日は軽度で苦にならず。
↑;今回も前回同様に左右に箇所にTループのある太めのアーチワイヤーが装着されました。ここ最近は左右両方だったアンカースクリューからの牽引のゴムは今回は左だけでした。(よく見ると、このゴムの掛け方だと、臼歯群も前方に引き寄せられることになりそう。)
さて、これで診察終了かなと思ったのですが続きがありました。
下あごの両側の犬歯の装置(ブラケット)になにかグリグリとリガチャーワイヤーを巻くときのような作業が追加されました。(顎間ゴムを引っ掛けるためのフックでした。)
で、この追加が終わったところで院長先生から本日の治療の総括等がありました。手鏡で自分の歯を見つつ院長先生の説明を聞きます。
- 出っ歯が後ろに下がってきて、下の歯に接触しています。
- 接触すると当然、出っ歯がこれ以上後ろに下がりにくくなります。
- そこで、この顎間ゴムをこの様にまた自分で装着してください。
ということで、以前の小さな顎間ゴムよりも径が2-3倍ありそうなゴムを実際に歯に引っ掛けてお手本を見せてもらいました。
こんな感じです。
↑;左右ともに「上の大臼歯の外側のフックと下の犬歯の外側のフック」を連結する形でゴムを掛けます。このゴムは結構柔らかいので、「口が開かなくなる」という事は無いですが、かなり発音はしづらくはなります。
↑;左側を拡大してみました。犬歯に対しては後方かつ外側へ力がかかります。(一応反作用で、上の第一大臼歯も前方への力がかかるとも考えられますが。)
これでこの日の診察は終了しました。時間としては40分ぐらいであっという間。
さて、この顎間ゴム、以前のものよりも大きいうえに目視しながら装着できるので非常に簡単。
↑;左が新しい「狐のイラスト」の顎間ゴム。右の前回までの「リスのイラスト」に比べて大きいので装着簡単です。
さて、顎間ゴムはもっぱら夜間に装着しているのですが、これが意外にも痛みが出ました。
朝起きると特に左右の下の犬歯が痛むので結構苦痛・・・。 ですが、これも数日で軽快。痛いってことは動いているってことなのだと信じて我慢しつつ頑張ります。
まとめ
治療開始から15か月目(22回目)の診察が終了しました。
大きな治療の変更はなかったですが、新たな顎間ゴムの自己装着を指示されました。
いよいよ、いろんな意味で「詰めの作業」になってきているなあと感じます。
次回は第23回目の診察以降に関して記事にしてみたいと思います。
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